Google One VPN を利用して、IPv6シングルスタックな環境からIPv4サイトへの接続を試してみた
VPN by Google One、 Google One の有償プランの特典で利用できるVPNサービスを利用して、 IPv6環境から IPv4サイトへの接続 を試す機会がありましたので、紹介させていただきます。
Google One
プラン
VPNを利用するため、Google One プランより、ベーシック 100GB、月額250円のプランを選択しました。
アプリのインストール
Google One VPNより、MacOS用のデスクトップアプリをダウンロード、インストールしました。
アプリケーションフォルダにインストールされた「VPN by Google One」アプリを実行
検証
端末のIPv4無効化
今回、IPv6のみのシングルスタック環境で、VPN by Google One の IPv4 over IPv6トンネルを利用した IPv4のインターネット通信が可能な事を確認するため、端末 (MacOS) の IPv4を無効(オフ) としました。
※IPv4、IPv6 双方が利用できるデュアルスタック環境で VPN by Google One を利用する場合、IPv6 が優先して利用されるため、通常はIPv4を無効化する必要はありません。
VPN接続
「VPN by Google One」アプリを利用、VPN接続を有効にしました。
動作確認
IPv6とIPv4の双方に対応した、スピードテストサイト、iNoniusスピードテストを利用して、VPN by Google One の接続前、接続後の 疎通確認を試みました。
VPN 接続前
- 端末に割り当てられたIPv6アドレスによる、IPv6通信のみ利用可能な状態でした。
VPN 接続後
- VPN接続後、IPv4アドレスでの通信が可能になりました。
- IPv6、IPv4とも、Googleの IPアドレスで疎通する事が確認できました。
- ダウンロード、アップロード速度は若干遅くなりましたが、500Mbps前後。RTT、Jitterは 計測誤差の範囲でした。
副作用
筆者の環境 で Google One VPN を常時接続として一週間ほど利用しました。
一部の動画配信サイトで地域判定による利用制限が発動する事がありましたが、普段利用するサービスの範囲では 問題のない利用が可能でした。
まとめ
VPN by Google One、 IPv4 over IPv6 トンネル として利用する事で、IPv6のみの環境からIPv4通信が可能となる事が確認できました。
- NTT東西が提供するフレッツ光など、IPv6のインターネット(IPoE)は安定、高速した利用ができる。
- ISPが提供する v6プラス や transix など IPv4 over IPv6 トンネルに対応しない、Google WiFiなどのルータを利用している。
- ルータの機能、性能不足のため、IPv4 over IPv6 トンネル で利用できるセッション数などに制限が存在する。
- IPv4通信、混雑の影響を受けやすい PPPoE を利用しているため、通信品質が不安定。
などに該当する場合、 Google One で利用できる VPN を お試しください。