【小ネタ】Google Spreadsheetに出てくるGeminiが関数を聞くのがいちばんだった話
こんにちは!デジタルマーケティング担当のたいさです。
新しくSpreadsheetを開くたびに、Geminiさんに「こんにちは!」されてませんか?
もちろん何度か試しましたが、最近は問答無用で「x」ボタンを押してました。Geminiパネルでいくら計算されようと、意味合いがわからなかったんですよね。知りたいのは、その時点のスナップショットではなくて、更新されゆく数値だったので。そのtempデータを貼り付けたとて、何の意味があるのやら?と。
そう、なので、一時的な集計データを作らせるのではなく、あくまでも関数を作らせるのが成功やん!っていう話です。
今回の流れで、改めて気づいたのは、そもそも「Spreadsheetで何ができるのか?」をざっくり知っておくことの重要性です。
vlookupやindirectだけじゃないんですよ。あれは重いしね。
ただ、「こんなこと、関数でできるはずだよな」という可能性を知っていること。 これが、Geminiというか生成AIを使いこなす最大のコツです。
前置きが長くなりましたが、私のおすすめのGemini活用事例2つをご紹介します。
おすすめ1. URLからWebページのタイトルを自動で取ってくる
Webサイトのリストを作成するとき、URLだけじゃなくてタイトルも一覧にしたいこと、よくありますよね。
これまでは、特定の関数を覚えておくか、都度調べるかしてました。
関数 : IMPORTXML
=IMPORTXML("URL", "//title")
もちろん関数を覚えていれば問題ないのですが、そこまで使わないので忘れます!
with Gemini
そこでGeminiの出番です。Spreadsheetの右側にいる彼に、こう話しかけるだけ。
「A1セルに入力されたURLの、WebページのタイトルをB1セルに表示する関数を作成して」
【スクリーンショット挿入箇所②:Geminiのチャット欄に上記の指示を入力している画面】
tada---!!
あっという間に、関数を提示してくれます。あとはそれをコピーしてセルに貼り付けるだけ。めちゃくちゃ楽です。(直接は追加してくれないけどね!)
【スクリーンショット挿入箇所③:Geminiが提示したIMPORTXML関数と、それをセルに貼り付けてタイトルが表示された結果画面】
2. 特定の条件でデータをサクッとpibotしたい
大量のデータが入力されたマスターシートをサクッと月次で集計したいなぁって思った時。
例えば、こんな部署別の投稿本数のリストがあったとします。
【スクリーンショット挿入箇所④:集計したい元の表データ(例:日付、商品カテゴリ、商品名、売上金額などの列がある表)】
この中から「部門」別で投稿本数の合計数を別シートに抜き出して見たいな…」と思ったとき、どうしていますか?
まぁ、関数を駆使したらできますよ。楽しいよね。(もはや無駄だけどね⭐︎)
こんなときに超便利なのが FILTER 関数です。
元データと連動したまま、条件に合うデータだけをリアルタイムで表示してくれます。ただ、この関数も「あれ、範囲はどこまでで、条件はどう書くんだっけ…?」となりがち。
思えば、一度もちゃんと考えて書いたことない⭐︎
with Gemini
さ、これもGeminiに丸投げ....と行きたいですが、たまに失敗するので、丁寧に。
monthly シートの dep1 と dep2 の単位で、 post_countのサマリを別シートに表示する関数を作って
ワクワク
参照元: A1:J987
承知いたしました。test_monthlyシートのdep1とdep2の単位で、post_countの合計を新しいシートに表示する数式は以下の通りです。
=QUERY(test_monthly!A1:G987, "SELECT E, F, SUM(G) GROUP BY E, F LABEL SUM(G) '合計投稿数'")
ふむ。いいですね。
もう少し期待してみましょう。
fromの列に年月日が入っているので、この年月をもとに、post_countの総数を出力する関数にして。
ワクワク
参照元: A1:I673
承知いたしました。test_monthly シートの from 列(年月日データ)の年月ごとに post_count の合計を算出する数式を作成します。
まず、test_monthly シートの新しい列(例: J列)に、from 列の年月を表示する補助列を作成します。
1. test_monthly シートのJ1セルに以下の数式を入力します。
="年月"
数式の計算結果: 年月
2. test_monthly シートのJ2セルに以下の数式を入力し、データがある最終行までオートフィルします。
=TEXT(H2,"yyyy/MM")
数式の計算結果: 2025/07
この数式により、test_monthly シートのJ列にfrom列の年月形式(例: 2025/07, 2025/08)が作成されます。
3. 次に、新しいシートのA1セルに以下の数式を入力してください。
=QUERY(test_monthly!A1:J673, "SELECT J, SUM(G) GROUP BY J LABEL J '年月', SUM(G) '合計投稿数'")
おお、なるほど。
これじゃないな。やり直しましょう。
良さそうです。では次に、 test_monthly シートの dep1 と dep2 の単位で、 post_countのサマリを、年月別に集計する関数を別シートで呼び出せるように作って
ワクワク
参照元: A1:J673
承知いたしました。test_monthlyシートのdep1とdep2の単位で、post_countのサマリーを年月別に集計し、別シートに表示する数式を作成します。
まず、test_monthlyシートのH列が日付形式になっていることを確認します。もしなっていない場合は、日付として認識される形式にしてください。
次に、新しいシートの任意のセル(例: A1)に以下の数式を入力してください。
=QUERY(test_monthly!A1:J673, "SELECT E, F, SUM(G) GROUP BY E, F PIVOT J")
お、
いいね!思ったものができました。しかも動的に。
まとめ:Geminiは、静的データ分析マンではなく使い方次第
表作ったよーーーじゃなくて、関数を教えてくれるだけでいい人向きのこの記事。
具体的な関数名自体を知らなくても、「URLからタイトルを取りたい」「このカテゴリのデータだけ抜き出したい」といった『やりたいこと』さえ言葉にできれば、Geminiが最適な関数を教えてくれます。
今までなんとなくスルーしていた方も、ぜひ次にSpreadsheetを開いたとき、何か一つ話しかけてみてください。きっと、あなたの作業を効率化してくれる頼もしいアシスタントになってくれるはずです。
Geminiで地味に(gemini)業務改善。
えっ。お後がよろしいようで。えっ。