AWS CLIで取得したAMI IDをマネジメントコンソールで確実に使用する方法
はじめに
AWS CLIで特定の条件に合ったAMI IDを取得した後、そのIDをマネジメントコンソールで使用してインスタンスを起動したいケースがよくあります。パブリックイメージやコミュニティAMIを使ったAWSインスタンスのデプロイでは、まずCLIで特定条件に合ったAMI IDを検索し、その後マネジメントコンソールからインスタンスを作成するワークフローが効率的です。
ただし、ここで一つの課題があります。AWS CLIで取得したAMI IDを通常のEC2インスタンス作成画面で使おうとしても、検索結果に表示されないことがあります。これは、パブリックイメージの数が膨大であるため、標準のインスタンス作成インターフェースでは全てのAMIを読み込めないことが原因です。
本記事では、CLI経由で取得したAMI IDをマネジメントコンソールで確実に検索し、新しいインスタンスの起動に使用するための具体的な方法を解説します。
例えば、日本語版のWindows Server 2022とSQL ServerのAMI IDを取得したい場合、以下のようなAWS CLIコマンドを実行します。
aws ec2 describe-images \
--region ap-northeast-1 \
--owners amazon \
--filters "Name=platform,Values=windows" \
"Name=name,Values=Windows_Server-2022-Japanese-*-SQL_*" \
--query "sort_by(Images, &Name)[].[ImageId, Name]" \
--output text
このコマンドの実行結果として、例えば以下のようなAMI IDが返されます。
ami-0ba3b4c4e321de9f1 Windows_Server-2022-Japanese-Full-SQL_2022_Standard-2025.04.09
このAMI IDを使って、どのようにマネジメントコンソールから確実にインスタンスを起動できるかを以下で説明します。
AMI検索画面での直接検索方法
AWS CLIで取得したAMI IDをマネジメントコンソールで検索する手順は以下の通りです。
- EC2ダッシュボードの左側メニューから「AMI」を選択します
- 検索バーでフィルター「AMI ID」を選択し、「=」演算子を使ってAMI ID(例:
ami-0ba3b4c4e321de9f1
)を入力します(「パブリックイメージ」がデフォルトで選択されています)
- 検索結果から該当するAMIを選択し、「イメージからのインスタンスの起動」をクリックします
この手順で選択したAMIが指定された状態で、通常のEC2インスタンス起動ウィザードが表示されます。
検索時の注意点
リージョンの確認
CLI実行時のリージョンとマネジメントコンソールで選択しているリージョンが同じであることを確認することが非常に重要です。AMI IDはリージョン固有であり、異なるリージョンでは同じAMI IDが存在しない可能性があります。
まとめ
AWS CLIで取得したAMI IDをマネジメントコンソールで使用するには、EC2ダッシュボードのAMI検索画面で直接AMI IDを指定して検索する方法が確実です。通常のインスタンス作成画面では検索できないAMI IDでも、この方法を使えば見つけることができます。これにより、AWS CLIで特定条件を指定して取得したパブリックイメージやコミュニティAMI IDを、マネジメントコンソールからの手動操作でも問題なく使用できるようになります。