【CAI】Informaticaでのクエリパラメータを使用したAPI連携プロセス作成方法のご紹介

Informatica Cloud Application Integration(CAI)でクエリパラメータを使用したAPI連携のご紹介。
2024.02.20

はじめに

こんにちは、データアナリティクス事業本部ビジネスソリューション部SAチームの渡部です。
今回はInformaticaのCloud Application Integration(以降、CAI)でクエリパラメータを使用したAPI連携の作成方法についてご紹介します。

今回のブログで使用するInformaticaアセットの元ネタとして、以下ブログで使用したデータアクセスサービスコネクタやアプリケーション接続・プロセスを流用します。
こちらのブログではパスパラメータで値を渡していたのですが、今回はそのクエリパラメータ版となります。

お話すること

  • クエリパラメータとパスパラメータの特徴
  • プロセスにおけるクエリパラメータの使用方法

クエリパラメータとパスパラメータについて

私はこれまでAPIを開発してきた経験がなく、パラメータの種類として複数あることを知りませんでした。 そこで様々な記事を読んで理解した、クエリパラメータとパスパラメータの特徴と使いどころをまとめてみました。

クエリパラメータ パスパラメータ
URL例(パラメータ:id) https://www.example.com/api/users?id=1 https://www.example.com/api/users/1
特徴 ・URLを見るだけで何を渡したかわかりやすい
・必須のパラメータではないことが多い
・URLの構造の一部として組み込まれる
・必須のパラメータであることが多い
使いどころ ・リクエストのオプションやフィルタなどの指定に使用する
・複数のパラメータを使用したいときに
・リソースの識別に使用する

プロセス

全体像は以下のとおりです。
クエリパラメータから値取得 > DBにパラメータ値をフィルタ条件にデータ取得 > 出力の流れです。

まずは開始ステップで入力フィールドを設定します。
こちらの入力フィールドはクエリパラメータで使用したいパラメータの名前と一致させる必要があります。
今回はidを渡すため、idと設定しました。

出力フィールドは出力の形式に沿って設定し(元ネタから変更なし)、一時フィールドは今回使用しないため設定しません。

サービスステップの入力IDに対して、入力フィールドで設定したidをそのまま設定します。
こちらで呼びだしているデータアクセスサービスコネクタは、IDをもとにDBから会員情報を取得する処理になります。

最後に割り当てステップで、APIの出力フィールドに対してサービスステップの出力フィールドを設定します。

これで開発は完了です。

実際にPostmanで発行されたサービスURLを叩いてみると、想定の結果が返ってきました。

おわりに

以上、クエリパラメータでのAPI連携のご紹介でした!
クエリパラメータとパスパラメータは仕様や処理によって使い分けていければよいかと思います。
また2024/2/20時点、SecureAgentで公開するAPIを管理APIとする場合にはパスパラメータを使用できないため、プロセスにはクエリパラメータを使用する必要があります。
※管理APIでは認証やIPフィルタリング・レーティングが設定できます。

参考情報

HOW TO: Consume the URL query parameters in Cloud Application Integration?