Amazon Inspectorの実行状態をAmazon SNSでメール通知する
はじめに
佐々木です。本日3本目のブログです。
AWS CLIを使って、Amazon InspectorのAssessment Templateを周期的に実行出来そうだということがわかりました。しかしその実行状態を能動的に確認するのではなく、受動的に確認したいですよね?今回はAmazon Inspectorの実行結果をAmazon SNSでメール通知させてみました。
やってみた
Amazon SNSの設定
AWSカンリコンソールのSNS画面から[Topics]を開き、[Create new topic]ボタンをクリックします。
[Create new topic]画面が表示されるので、[Topic name]と[Dispaly name]を設定します。今回は「sendmail」という名前にしました。[Create topic]ボタンをクリックします。
次に[Subscriptions]画面を開き、[Create Subscription]ボタンをクリックします。
[Create Subscription]画面が表示されるので、[Topic ARN]に先ほど作ったTopicのARN、[Protocol]に"Email"、[Endpoint]にメールアドレスを入力し、[Create Subscription]ボタンをクリックします。
登録したメールアドレスに以下のようなメールが届きますので、[Confirm Subscription]リンクをクリックします。
以下画面が表示されればConfirmが成功です。
[Topics]画面に戻り、先ほど作ったTopicを選択して、[Edit topic policy]をクリックします。
Amazon Inspectorのドキュメントにある通り、[Allow these users to publish messages to this topic]と[Allow these users to subscribe to this topic]で"choose Only these AWS users"を選択します。入力値はリージョンによって以下のように変えます。
- for US West (Oregon) - arn:aws:iam::758058086616:root
- for EU (Ireland) - arn:aws:iam::357557129151:root
- for US East (N. Virginia) - arn:aws:iam::316112463485:root
- for Asia Pacific (Tokyo) - arn:aws:iam::406045910587:root
これでSNS側の設定は完了です。
Amazon Inspectorの設定
Amazon Inspectorの基本的な設定はこちらの記事をご参照ください。
Assessment Targetは設定されているとして、Assessment Templateを作成します。AWS管理コンソールのInspector画面で、[Assessment Template]を開き、[Create]ボタンをクリックします。
[Name]は適当に指定し、[Target name]は作成済みのAssessment Targetを指定します。Rule Packagesも適当に設定。[Duration]は一番短い"15 minutes"を指定。[SNS topics]欄で、上記で作成したSNS Topicを指定します。
以下のように登録したSNS Topicが表示されます。[Tags]欄で脆弱性検査対象となるタグを指定し、[Create and run]ボタンをクリックします。
作成したAssessment TemplateがRunされます。
15分後。"Analysis Complete"となりました。
するとSNS Topicに登録していたメールアドレスに、こんな感じでメールが...なんか多いな。
ざっくりと、以下のようなイベントが発生していました。
- ASSESSMENT_RUN_STARTED
- ASSESSMENT_RUN_COMPLETED
- FINDING_REPORTED
- CREATED
- START_DATA_COLLECTION_PENDING
- COLLECTING_DATA
- START_DATA_COLLECTION_IN_PROGRESS
- ASSESSMENT_RUN_STATE_CHANGED
- STOP_DATA_COLLECTION_PENDING
- DATA_COLLECTED
- EVALUATING_RULES
- COMPLETED
脆弱性検査が実行され、正常に完了したか、を確認することは出来そうです。
さいごに
欲を言えば、発見された脆弱性の結果も一覧でメールで送れると良いですね。何か良い方法が無いか考えてみたいと思います。