[アップデート] Amazon OpenSearch Service でドメインごとのインスタンス数上限緩和も Service Quotas から実施出来るようになりました
いわさです。
Amazon OpenSearch Service ではドメインあたりのデータノード・ウォームノードの上限が設けられています。
ワークロードの規模に応じて Service Quotas から上限緩和申請を行うことが出来るのですが、これまでは「ドメインあたりのインスタンス数」としてドメインを横断した共通の上限緩和を行う形でした。
本日のアップデートで、ドメインごとに個別で Service Quotas より上限緩和が出来るようなりました。
私は今まで知らなかったのですが、上記アップデートアナウンスによると以前までも直接 AWS サポートケースで相談することでドメインごとの上限緩和は可能だったようですね。
Service Quotas からアカウントごと、リソースごとどちらもリクエスト出来る
サービスクォータの AWS サービスより Amazon OpenSearch Service を選択します。
コンソール上でサポートされているクォータ項目は以前と同様で 5 つです。
今回のアップデート対象は以下の「Instances per domain」のみです。
「Instances per domain (T2 instance type)」や「Warm instances per domain」、「Dedicated master instances per domain」については対象外となっていますのでご注意ください。
すべてのドメインのクォータ
「アカウントクォータを増やす」ボタンでは従来と同様ですべてのドメインに適用されるクォータ値のリクエストとなります。
リクエストダイアログ画面で確認できますが、最大 200 までリクエスト出来ると説明に記述されています。
ドメインごとのクォータ
一方で、「リソースレベルのクォータ」タブの「リソースクォータを増やす」ボタンでは既存のドメインを選択することでドメインごとの上限緩和を個別にリクエスト出来ます。
が、ドメインが存在してない場合は次のように表示されます。
タイプAWS::OpenSearchService::Domainのリソースが見つかりません
ここでは次のように適当なマネージド型クラスタードメインを作成しました。
そうすると次のようにドメインが表示されるのでリソースを選択してリクエスト操作を行います。
以下は東京リージョンの Service Quotas で操作を行っていまして、東京リージョンのドメインのみが表示されています。
リクエスト画面はアカウントクォータと同様です。
この画面上の表記は 200 まで緩和が可能となっています。
ドメイン個別だからアカウントクォータよりもハードリミットが大きいというわけではないようですね。 あるいは Service Quotas から申請した後にサポートとのやり取りが発生して個別に調整する可能性もあるのかもしれないですね。Amazon SES とかそうですよね。
さいごに
本日は Amazon OpenSearch Service でドメインごとのインスタンス数上限緩和も Service Quotas から実施出来るようになったので、実際に OpenSearch Service ドメインを作成して確認してみました。
そもそもドメイン個別に申請出来ることを知らずに必要性がわかっていない点はあるのですが、200 というリミットがあるのであれば不用意に全ドメイン対象に上限緩和したくないというユースケースに対応しているのでしょうか。このあたりよくわかってないのでご存知の方いらっしゃったらコメント頂けると嬉しいです。
API Gateway なども ARN を指定して AWS サポートケース経由で直接緩和申請をするケースが多いので、Service Quotas でリソースごとに緩和出来る項目が増えると嬉しいですね。