GitHub Copilot for BusinessをチームのOrganizationに導入してみた

GitHub Copilot for BusinessをチームのOrganizationに導入してみた

Clock Icon2023.03.28

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はじめに

こんにちは、Zennチームの五十嵐です。みなさんCopilotは使っていますか?私は半年くらい前から個人ライセンスでCopilotを使っており、今ではCopilotのSuggestが出てくるのを無意識に待ってしまう程度には飼いならされています。

今回は、チームで管理しているGitHubのOrganizationに、GitHub Copilot for Businessを導入しましたので、導入方法や個人ライセンスとの違いなどを紹介します。

Copilotの有効化

GitHub Copilot for Businessは、OrganizationアカウントまたはEnterpriseアカウントに対するサブスクリプションです。OrganizationがEnterpriseアカウントに属している場合は、Enterpriseアカウントの管理者がCopilotを有効にする必要があります。単独のOrganizationの場合は、Organizationの管理者がCopilotを有効にします。

OrganizationでCopilotが有効になると、Organizationの管理者は、メンバー全員にライセンスを設定するか、特定のメンバーだけにライセンスを設定するかを選択できます。

個人ライセンスとの違い

機能的な違いはほとんどありませんが、ポリシーの部分が少し違います。ざっくりまとめると違いは以下の2点です。

  • Businessプランは自分のコードがシェアされることがない。
  • BusinessプランはEnterpriseレベルやOrganizationレベルでポリシーを設定できる。

以下で詳しく説明します。

個人ライセンスのポリシー

個人ライセンスには Allow GitHub to use my code snippets for product improvements のチェックボックスがあります。このチェックボックスをオンにすると、GitHubがコードの断片をCopilotの改善に使用することができるようになります。

このオプションはBusinessライセンスにはありません。Businessライセンスで利用されたコードの断片は、Copilotの改善に利用されることはありません。つまり、Businessライセンスを使っていれば、誤ってCopilotにコードをシェアしてしまうということを防げるということです。

Businessライセンスのポリシー

Businessライセンスには、Suggestions matching public code のオプションだけがあります。これを有効にした場合、Suggestされようとしているコードが、公開されているリポジトリに含まれるコードとほぼ一致するかどうかを検出し、検出された場合はSuggestしないようにします。これはCopilotがSuggestするコードにライセンスをクリアしていないコードが含まれるリスクを減らすためのオプションです。この件については、こちらの記事が参考になりました。ここは組織に判断が委ねられるところですが、個人的な意見としては、この問題がクリアになるまでは Blocked にしておくのが安全かなと思います。

BusinessライセンスのポリシーはEnterpriseレベルで一括管理することも、Organizationレベルに管理を委任することもできますが、個人レベルでは設定することはできません。

エディタでのアカウント設定方法

VSCode

  1. 拡張機能からGithub Copilotをインストールします。
  2. 画面左下のアカウントアイコンをクリックして、GitHub Copilot (1)を使用するには GitHub でサインインします をクリックしてログインしたいGitHubアカウントでログインします。

既に別のGitHubアカウントでCopilotを利用している場合は、一度そのアカウントをログアウトしてから、2の手順を実行します。ログアウトしても2の状態にならない場合は、VSCodeを再起動してください。

IntelliJ IDEA

  1. GitHub Copilotプラグインをインストールします。
  2. ツール > GitHub Copilot > Login to GitHub で、ログインしたいGitHubアカウントにログインします。

既に別のGitHubアカウントでCopilotを利用している場合は、一度そのアカウントをログアウトしてから、2の手順を実行します。

ちなみに、Copilotを使用できる範囲はOrganizationの中のリポジトリだけといった制限はありません。

終わりに

GitHub Copilot for Businessを導入する前に疑問に思った点を中心にまとめてみました。

以上、参考になれば幸いです。

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