[iOSDC Japan 2019 リポート] カメラの基本原理とiPhoneカメラ処理の話、アクセシビリティのお話を聞いてきた!

2019.09.07

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はじめに

CX事業本部の中安です。

東京・早稲田大学構内で行われている「iOSDC Japan 2019」に参加をさせていただいています。

3日間に渡るこのイベントを、弊社iOSアプリ開発メンバーと一緒に色々とレポートしていければと思います。 さてさて最終日ですね

ここまでのおさらい

カメラの奥深さを再確認?! 「iPhoneのカメラで写真撮影から現像までの技術を紐解く」

Bitriseのsatoshinさんによる 「iPhoneのカメラで写真撮影から現像までの技術を紐解く」を聞いてきました。

iPhoneやスマートフォンにおける「カメラ」という機能。 写真を撮る、という日常的に行われている行動ではありますが、その実撮影という機能を実現するために様々な技術的処理が使われています。

このセッションでは、「カメラが光を取り込む仕組み」から「iOSで取り込んだデータを画像化する」という所を深掘りし 写真撮影という技術を皆さんと一緒に紐解いていければと思います。

内容と感想

登壇者の方本人が最初に述べたとおり、発表はiOSやiPhoneの話がメインではなく、カメラはどのようにして写真を撮るのかという話がメインとなりました。 自分には何人かのカメラ好きの人間と付き合いがありますが、たしかに「ISO感度」や「絞り」、「ホワイトバランス」といった言葉は何度も飛び交っています。 さしずめ、カメラを始める方のための基礎講座といった話だったように思います(笑)。

しかし、やはりここはiOSDC。 iPhone端末に搭載されているカメラレンズの解説もありましたし(そりゃあ、こんなカメラ載ってたら端末の金額高いよね)、 最後は AVFoundation の機能を使ってのリアカメラからの画像データの扱い方などの詳しい話もありました。

その中で絞りやISO感度など細かく設定できることも実は初めて知りました。 iOS10よりRAW形式のデータとして取り扱うこともできるようになってたのですね

(解説)RAWデータとは

障がいを持つ人だけのためのものではない! 「すべての人のためのアクセシビリティ対応」

iOSDCコアスタッフもされているakatsuki さんよる 「すべての人のためのアクセシビリティ対応」という発表を聞きました。

あらゆる人が、あなたの提供するアプリの恩恵を受けられるように。 あらゆる人が、あなたの提供するアプリをより便利に使えるように。

アクセシビリティ対応と言うと特定の誰かのための対応だと思われ、優先度が低くなってしまいがちです。確かにアクセシビリティ対応は特定の誰かのための対応という側面もありますが、すべての人のための対応でもあります。いつも使っているアプリが、手を使わずに使えるようになったら。もっと使う手間を省けたら。夢は広がるばかりです。

「とはいえアクセシビリティ対応をしても一般ユーザは使ってくれないのでは?」そう思う方もいると思います。しかしアクセシビリティ対応で可能になることをきちんと理解して実装、広く告知をすれば、一般ユーザも便利に使えるような体験革命ができるかもしれません。

このトークでは、Appleがどのようなアクセシビリティ機能を提供しているのか、そして私たちiOSアプリ開発者はどのような実装を経て、どのような体験をユーザに提供できるのかについてお話します。

内容と感想

この登壇に至るまでに、先日の「色と視覚」のセッションも含め、iOS13からのダークモードを含むアクセシビリティへの意識というものが モバイルアプリ開発のトレンドのひとつなのだなと再確認しました。

実は「多言語対応」をテーマにしたセッションに行こうと思っていたのですが、最後はこのテーマの話を聞いて締めようと思うに至りました。

「アクセシビリティ = 障がい者対応」ではありません。 人はちょっとしたことで普段できることができません。 怪我をしたり、外に出て眩しかったり、手が何かでふさがってしまったり、 そういう状況であれば健常な方でもすぐにアプリの操作ができなくなってしまいます。

このセッションでは、Appleが標準的に提供している優れたアクセシビリティのための機能(iOSだけでなく、その開発ツールにいたるまで)を しっかりと解説いただきました。

Accecibilty Inspectorにいたっては、ご本人もブログで解説されているので、目を通して触ってみるといいかもです。

また、VoiceOverは、自分のアプリでどのような動きをするのかを確認したことがなかったので、ちょっと帰ったらやってみたいと思いました。

ダークモード・・・やらなくちゃね。

まとめ

最終日の午後のロンクセッションが終わりました。どこかでまたまとめ感想などを書ければと思います。

では、また