機械学習の基礎を学ぶには JDLA G検定 の勉強をするとよい

2020.04.02

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JDLAとは?

日本ディープラーニング協会(Japan Deep Learninng Association)のことです。
この組織は日本の産業がディープラーニングをより有効活用し、
競争力を高めていくことを目標に設立されました。

主に下記5つの活動をおこなっているとのこと。

  • 産業活用促進
  • 公的機関や産業への提言活動
  • 人材育成
  • 国際連携活動
  • 社会との対話

JDLAの組織で人材育成員会というのがあります。
この組織はディープラーニングに関する知識をもった人材(ジェネラリスト)と、
ディープラーニングを実装する人材(エンジニア)の育成を目指しています。
そのために必要な知識やスキルセットを定義し、資格試験をっています。

今回お話するG検定とは、このジェネラリスト育成のための資格試験です。

G検定とは?

JDLAが実施しているディープラーニングに関する基本的な知識をもっているかどうかを問われる試験です。 下記要項で定期的に実施(2020年は3月、7月、11月)されています。

  • 受験資格 : 制限なし
  • 実施概要 : 試験時間:120分
  • 知識問題 : 多肢選択式・220問程度
  • 試験形式 : オンライン実施(自宅受験)
  • 出題範囲 : シラバスより出題
  • 受験費用 : 一般 13,200円(税込), 学生 5,500円(税込)

なお、G検定については、以前devioでも記事になっています。
* 日本ディープラーニング協会(JDLA)主催のG検定の情報をまとめてみる

G検定ではどんな事が問われる?

肝心の試験内容ですが、出題範囲はかなり広いです。
人工知能(AI)の定義やその歴史、最新のディープラーニングの動向や社会への応用について、
機械学習/ディープラーニングの具体的手法や計算問題などなど、
機械学習に関連する様々な問題が出題されます。

例題をみるとわかりますが、
問われる知識の幅がかなり広範囲にわたってます。

なぜG検定を取得するのか?

私が受験した理由は、「AI・機械学習関連の幅広い知識が身につくと思ったから」でした。
※G検定のための資格本の内容がためになる

例題やシラバスをみるとわかりますが、AI・機械学習に関する内容を幅広く問われます。
そのため、
今後発展しそうな分野の機械学習/ディープラーニングについて基礎を理解しておきたい
という人はもちろん、
これから機械学習エンジニア目指して本格的に学んでいきたい
という人も、そのベースとなる知識を得るのに役立ちます。

勉強方法

私は前回のG検定を実際に受験したのですが、そのために行った勉強方法や参考になった情報をご紹介。

私の場合はまず、
深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 公式テキスト
を読んで試験範囲の勉強をしました。
この本は試験対策本というより、AI/機械学習全般に関する解説本みたいな感じで読めました。
その後、
徹底攻略 ディープラーニングG検定 ジェネラリスト問題集
を読んで、実際の試験問題に慣れました。

ちなみに先日、 AWS Innovate オンラインカンファレンスで
ヨビノリたくみ 氏の招待講演、
機械学習の「そと」と「なか」
をみたのですが、機械学習って何、何ができるの?っていう話を
とてもわかりやすく短時間で説明してくれておすすめです。
※2020/4/17まで

G検定はなんの役に立つか?

この資格を取ったからといって、今日からオレもいま流行りの機械学習エンジニアだぜ!
って胸張っていえるレベルになるわけではないと思います。
あくまでも機械学習/ディープラーニングの入り口にはいったところと考えましょう。
ですが、AIや機械学習について今後学習を続けていくうえで前提になる知識を得られたり、
具体的な機械学習を実践していくために、
その概要やイメージをつかみやすくなったりするので、確実に役立つと思います。

この資格取得後、もっと高度な機械学習関係の資格をとろうと思っているのなら
JDLAのE資格やAWSのAWS Certified Machine Learning – Specialty
を目指してみてもいいかもしれません。

参考情報