JMRX勉強会「TVデータの新潮流」 #jmrx 参加レポート
IT系勉強会ウォッチャーの川崎です。2016年4月18日(月)に開催されたマーケティングリサーチ分野の勉強会「JMRX勉強会」に参加してきたのでイベントの様子をご紹介いたします。
イベント内容
JMRXは元々Twitterから始まった集まりだそうですが、現在はFacebookで会員の交流をされてるそうです。JMRXは「Japan Marketing Research eXcellence」の意味で、 マーケティングリサーチ分野で有名な勉強会です。隣の人同士でお互いの共通点を探すアイスブレイクで会が始まりましたが、私の隣の席の方は秋葉原 *1にある大手調査会社の役員の方でした。
月に1回のペースで開催されていますが、今回が第61回とのこと。5年以上も継続して開催されている老舗の勉強会です。主催をされている牛堂さん、岸川さんには頭が下がります。SNSのマーケティング活用や、MROC (Marketing Research Online Community)の日本への紹介などで先駆的な活動をされてきたのでは、と思います。私自身も数年ぶりでの参加となりました。
今回は、TV関連データの新しい取組み、というテーマで2社の方にご登壇いただき、それぞれのサービスをご紹介いただきました。会場は(ここでの開催は初めてだと思いますが)イベント&コミュニティスペース dots. でした。
エム・データ社「TV Rank」
エム・データ社は東京・名古屋・大阪地区のテレビ局で放送されたTV番組やCMを、24時間365日、テキスト化・データベース化を行い、「TVメタデータ」を構築しています。同社のデータセンターでは、総勢100名の専属スタッフが 「いつ」 「どの番組で」 「どんな話題が」 放送されたのか、といった情報を独自のデータ収集システムを使用し、記録しているそうです。
「TV Rank」は、この「TVメタデータ」を、Webから利用できる形にした「クラウド型TVビッグデータ分析サービス」とのことです。実際のTVの放送内容をランキング形式や時系列形式で、簡単に集計、検索することができるそうです。
スイッチ・メディア・ラボ社「SMART」
スイッチ・メディア・ラボ社の「SMART」は、関東エリア5000人(2000世帯)のテレビ視聴調査パネルを構築し、リアルタイムかつ詳細な個人プロフィールでテレビ視聴を分析できるサービスです。 アンケートにより定期的に聴取する150項目以上の拡張属性も併用し、テレビ視聴者分析のプラットフォームを提供しています。
テレビの番組データは、先ほどのエム・データ社提供のものを利用されてるとのこと。
「SMART」の企業向け無料トライアルも利用できるそうです。
まとめ
バリバリのデジタル業界出身でいらっしゃる発表者のお二人が、新しい武器を手にしてテレビ業界にチャレンジしている構図は印象的でした。
ご存知の通り、テレビ業界ではこれまで「視聴率」という数字が大きな存在感を持っていました。「視聴率」はわかりやすい反面、一面的な見方しか提供していないということで、それに対する批判もありました。今回、講演していただいた2社は、それに代わる仕組み、補完する仕組みを提供することで、より詳細に、より個別具体的に、テレビの視聴状況が把握・分析できるようになっていることを実感しました。
実は私も10年以上前にテレビの視聴「質」調査に携わったことがあります。当時、関係者が思い描いていた未来が、現実のものになっている様を、目の当たりにすることができました。
デモでご紹介いただいた各サービスでの分析データの見せ方の部分は、両社とも非常に多彩であり、データ分析基盤構築に携わる者として非常に参考になりました。
勉強会に関するツイートはこちらをご覧ください。(ハッシュタグ:#jmrx) 「#氷結プレミアム」がハッシュタグに追加されてるのは、懇親会で新商品が提供されてたからですね。 この辺り、マーケティングの会っぽいです。おいしく頂きました!
来月のJMRX勉強会はこちら。告知サイトはいつもの「こくちーず」 *2に戻ったようです。