入社 1 か月で私が感じたこと(本音)と、実際に私が 1 か月でやってきたこと

クラスメソッドに入社して 1 か月が経過したので、正直に感じたこと、実施したことを書きます。
2023.04.01

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コーヒーが好きな emi です。

クラスメソッドに入社してあっという間に 1 か月経過しました。
本ブログでは入社 1 か月で私が感じたこと(本音)と、実際に私が 1 か月でやってきたことを記載します。

このブログで書くこと

  • 私が心地よいと感じている文化
  • クラスメソッドで成長できるかどうか
  • 私が 1 か月で実施したこと

心地よいなと思うこと

組織への貢献が文化として明文化されている

私は AWS 事業本部コンサルティング部という部署に所属しています。コンサルティング部の構成や活動については以下のブログをご参照ください。

上記ブログ内に、コンサルティング部メンバーがやることが以下のように記載されています。

  • プリセールス
  • 案件対応
  • アウトプット(ブログ、動画投稿、登壇など)
  • 社内活動(タスクフォース、改善活動など)

稼働を 100% 案件に注ぎ込むのではなく、他の活動もしようね、というスタンスが基本となっています。上位ロールに昇格する際は案件対応だけでなく、アウトプットや社内活動などもチェック項目になっています。

クラスメソッドでは「どんどんやってみよう」「改善したほうがいいことはどんどん改善しよう」という空気があり、多くの改善活動やタスクフォース活動が動いています。イベントスタッフなどの募集に手をあげれば、それも組織に貢献したということになります。
そして、社内ドキュメントの軽微な修正(例えば、サービス名が旧称で書かれている、リンク切れ、情報が古い部分を更新するなど)もどんどんやっていいことになっていて、気づいたときに地味な修正をするのが好きな私はこれ幸いといろいろやらせてもらっています。

特段やらなくても大きな問題にはなりませんが「やっとかないと後の人困りますよね」というテンションで当たり前にやっていたことが明文化・推奨されているのがありがたく、心地よいなと感じています。

価値観が似ている方が多い

まだ入社 1 か月でそれほど多くの方とコミュニケーションできたわけではありませんが、価値観が合う方が多いと感じました。
入社して 1 週間の時に書いた以下のブログでも言及しておりますが、クラスメソッドには「誰とでも雑談」という制度があり、入社して 1 か月以内に何人かの方と雑談(ゆるい 1 on 1 的なもの)をすることになっています。

質問があれば質問してもよいですし、私はゆるく出身地や住んでいる場所や好きな食べ物の話なんかもしました。
その中で「この方の自己紹介、まんま私の自己紹介と言っても過言ではないくらい価値観が似ている」 「好きな CLP トップ 3 がもろ被りしている」 ということがありました。

クラスメソッド社員の行動指針や価値観を示した Classmethod Leadership Principle(CLP) については以下をご参照ください。

私には

  • 「誰かが幸せになる・喜ぶ・役に立つことが好き」
  • 「少人数でのコミュニケーションを好む」
  • 「万人に好かれることよりも、解る人には解る良さに惹かれる」

などの要素があります。また、特に好きな CLP は

  • 「やってみる」
  • 「楽しむ」
  • 「感謝」

です。もちろん他の CLP も好きです。

「誰とでも雑談」をした方々に限らず、社員の方の話を聞きながら「そうそう、そうですよね!!めっちゃわかります!」と感じることが多く、全体的に価値観が似通った方が多いのかなと感じていて、そういった環境を心地よく感じています。

ちなみにこの CLP は「経営者が『こうあってほしい』という思いを明文化したものではなく、そもそもクラスメソッドに昔から所属している方々はこういう考えで仕事をしているよね」というもとから根付いていたものを改めて明文化した という経緯があります。

私はクラスメソッドの文化が明文化された CLP が本当に根付いていることに大変驚いたのですが、そういう経緯だったのか、なるほどな~と思いました。

ブログが書ける

私は文字を書いたり絵を描いたりするのが好きなので、ブログが書ける、ブログを書いていいのがやはり最高です。
ブログにアウトプットするなら、関わっている業務に直接関係がない技術のことを業務時間中に調べたりまとめたり検証したりすることもできます。
「やるな」「ダメだ」とは誰も言いません。存分に書けます。
「ブログ書いてる?」「ブログ書かないの?」「そろそろブログ書けば?」「最近ブログネタ何検証してるの?」というやり取りが行われ、ブログ発信が全肯定されます。

ブログネタかぶりに対する見解

DevelopersIO にはものすごい数のブログがあるので、ブログネタ被っちゃわない?という疑問があるかもしれません。結論から言うと「ブログネタは被ってもいい」です。
もちろんパクリなどはいけませんが、別の人が別の視点で書くのであればネタ被りは全く問題ありません。

ブログを書くのは、大抵「新しい知見を得たとき」です。新しい発見・知見を世に広めるため、困っている誰かのためにブログを書きます。

わからないことがある場合は検索したり、公式ドキュメントを読んで答えを探します。検索して一番最初にヒットしたサイトだけですぐに問題が解決するのであれば万々歳です。

しかし、大抵は検索してヒットしたサイトを上から 3 つくらい読み、さらにドキュメントを読み、自分の中で咀嚼して検証してやっと答えに辿り着く、というフローを辿ると思います。
そして、自分がこの咀嚼フローを辿ったということは、同じ疑問を持つ他の誰かも同じ咀嚼フローを辿る可能性があります。
この、同じ疑問を持つ人が咀嚼フローを辿らず一発で問題が解決するように、得た知見・咀嚼フローをブログにアウトプットすることには大変意味があります。

ネタが被っても大丈夫、一発でヒットしなかったのなら観点がきっと違います。同じ内容でも切り口が違えば別のワードで検索に引っ掛かる可能性があります。

アウトプットが大前提、アウトプットが当たり前、アウトプットが業務、そして、技術で課題が解決されることが楽しい。
クラスメソッドはそういう環境です。

※ちなみにこの話は 臼田佳祐 さんの受け売りです。感動しました。臼田さん、ありがとうございました。

1 か月で「爆速で成長」「圧倒的に成長」するのか?

「爆速成長」「圧倒的成長」という言い方を見かけることがあります。
これに関して、ちょっと斜に構えた言い方になりますが、「成長」が何を表すのかによって答えは変わると考えています。

「成長 = AWS でつよつよになること」の場合

「成長 = AWS でつよつよになること」である場合、私はこの 1 か月ではあまり成長できていないと考えています。クラスメソッドの文化やルールに慣れることに時間を使っていて、この 1 か月間 AWS に触れる時間は入社前よりもちょっと少なかったかもしれません。「つよつよ」という言葉の定義も曖昧なので何もかも曖昧な表現になってしまっていますが、クラスメソッドでは AWS に関すること・技術に関するキャッチアップは入社前からずっとやっているという方も多いので、私から見るとクラスメソッド社員の皆様は入社時点でかなりつよつよです。
クラスメソッドに入ったから技術力が抜群に上がるとか、何かが劇的にできるようになるということではなく、「独力で AWS の案件を進めていくために自ら知見を増やしている」「好きで検証・アウトプットした結果、気づいたら成長していた」という表現がより正確なのではないかと考えます。
クラスメソッドは技術が好きな方が集まっており、それぞれが得意な分野を持っています。そういった雰囲気に囲まれて自分のモチベーションはより上がっているな、という感覚はあります。また、知見がある人が大勢いるので「コレコレこういうことがしたいのだが方向性はコレでいいか?」「ここはここまで調べたがあっているか?」など、目的や背景を伝えると誰かが答えてくれる環境があります。

「成長 = 今まで経験のないサービスに関する知見が増えた」の場合

これに関しては yes です。
挙手して案件にアサインいただいたのですが、興味はあるが今まで触る機会がなかったサービスに関する案件なので、猛烈にキャッチアップ中です。調査・検証はやはり楽しいですね。

当たり前ですが、クラスメソッドに入ったからいきなり今まで使ったことがなかったサービスがめちゃくちゃ使えるようになる、ということではありません。
クラスメソッドの業務は挙手制です。興味がある分野の案件に手を挙げ、それに関して自ら調査・検証・対応した結果、知見が増える、という流れです。
興味のあるサービスについて検証してブログを書いてアピールするなどのアクションを取っていると、より興味のある業務に関わりやすくなります。
自分で対応する案件のコントロールができるという点では、クラスメソッドは最高の環境です。強くなればその分野で活躍できる、別の分野に興味が湧けば新たな道を自分で切り開ける、そういった環境がクラスメソッドにはあります。

「成長 = お客様に AWS を利用したサービスを提供できる」の場合

これも、修行中ですがまだまだこれから経験を積みたいと強く思っているところです。私の目標はここであり、こうなりたい、と思っているエンジニア像が「お客様の課題をエンジニアリングで解決して喜んでもらえる」という大変曖昧なものなので、うまく言語化できるようになったらまたどこかでブログにしたいと考えています。

「成長 = アウトプットできる」の場合

アウトプットに関して、私は入社前から比較的やっていた方かなと思うので、クラスメソッドに入社したから劇的にアウトプットするようになったという感じはありません。
ただし CLP にもあるように、クラスメソッドでは積極的なアウトプットをすることが文化として明文化されていますので、周りのアウトプットに背中を押されてよりアウトプット欲が増大している感覚はあります。

何をしていたのか

私が入社して最初の 1 か月で何をしていたのか?ということを以下に記載していきます。

クラスメソッドメンバーズのサービス理解

クラスメソッドが提供しているサービスメニューについて仕様書を読み込んだり、実際に使ったりして、どういったサービスをお客様に提供できるのかを学んでいました。お客様により最適なサービス案内ができるよう尽力しています。

クラスメソッドメンバーズに関してはこちらをご覧ください。

また、クラスメソッドでは opswitch という無料で使える AWS のジョブ実行サービスを提供しています。こちらも実際に使ってみて、お客様の環境ではどのように設定できるかなどをインプットしました。

DevelopersIO BASECAMP

クラスメソッドのグループ会社であるプロパゲート社から、体験型トレーニングプログラム DevelopersIO BASECAMP(以下デベキャン)を提供しています。
こちらのプログラムを 3 月から一部の中途入社社員向けに実施しており、私も参加しています。

業務を進めるうえでのクラスメソッドのフローやルールの理解もデベキャンを通して身に着けているところです。
Notion ページの作成、GitHub リポジトリの作成、Google Drive の場所の確認、Cacoo と Backlog を駆使したお客様とのやり取り等…学ぶことが多いです。

OKR の設定

クラスメソッドでは評価制度に OKR を導入しています。詳しくは以下のブログをご覧ください。

OKRというのは「Objectives and Key Results」の略で、ビジネスや組織の目標(Objectives)を設定し、それを達成するためのキーパフォーマンス指標(Key Results)を追跡するためのフレームワークです。

  • Objective:具体的な目標を設定します。組織やチームにとって意義のある、ビジョンや大きな方向性を表します。
    • 例)日本中に名を轟かせる超有名な小説家になるぞ!…など
  • Key Results:目標を達成するために必要な行動や成果を設定します。定量的で追跡可能な指標を設定します。
    • 例)ベストセラー小説を 10 本出す、○年○月までに小説 2 本映画化する…など

OKR は、ビジネスや組織の戦略目標と個人の目標を結びつけ、チームの優先順位を確立し、成果を定量的に測定することによって、目標達成を促進するものです。
概念の理解から、クラスメソッドの OKR、AWS 事業本部の OKR、コンサルティング部の OKR を理解し、さらに自分の OKR に落とし込んで設定するのですが、これが非常に時間がかかっており苦労しています。
私は「OKR(オーケーアール) シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法」という書籍を読んで OKR の理解に努めました。

こちらの書籍は しばた さんにおすすめしていただきました。しばたさん、ありがとうございます。

Security Hub ガイド輪読会

クラスメソッドでは、クラスメソッドメンバーズのお客様向けに Classmethod Cloud Guidebook(以下 CCG) という AWS のナレッジ集を提供する Web サイトを提供しています。
Security Hub ガイド輪読会は、この CCG の Security Hub の部分を週 2 回・約 30 分程度で上から読んでいこう!という会です。

Security Hub の詳細なコントロールを全部見る機会はこれまでなかったので、コンサルティング部のメンバーと毎週ワイワイしながら読み合せをする時間が大変面白く勉強になっています。
この会は おつまみ さんと 芦沢 さん主導で開催いただいています。ありがとうございます。

終わりに

長いポエムを読んでいただきありがとうございます。本記事は正直に思ったことややってきたことを書きました。

爆速で成長できる環境や、働きやすい環境というのは人によって違うと考えています。
クラスメソッドの環境で爆速成長できる素質がある方は爆速で成長することができるでしょうし、クラスメソッドの環境が働きやすい方も働きにくい方も居られるでしょう。
そんな中でも、こんな人がいるんだなという雰囲気を感じていただけましたら幸いです。

余談

「正直ベース」という言葉を使おうか迷ったのですが、「ベースってつける必要ある?」「普段は建て前ベースってこと?」ともう一人の私がストップしたので止めました。