[アップデート] Amazon Lightsail で Windows 最大のインスタンスプランが登場、従来と CPU バーストの仕様が違ったので確認してみた

[アップデート] Amazon Lightsail で Windows 最大のインスタンスプランが登場、従来と CPU バーストの仕様が違ったので確認してみた

Clock Icon2024.08.15

いわさです。

今朝、Amazon Lightsail の Windows インスタンスで使える、新しいインスタンスプランの登場がアナウンスされました。

https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2024/08/larger-windows-instance-bundle-amazon-lightsail/

従来は vCPU が 8、メモリが 32 GB、SSD が 640 GB が最大だったのですが、今回追加されたインスタンスプランは vCPU が 16、メモリが 64 GB、SSD が 1,280 GB と最大のものが追加されています。
Windows ワークロードを Lightsail で実行しているユーザーで、従来の最大サイズで足りていなかったという方は今回のアップデートによってより性能の高いインスタンスプランに移行することが出来ます。(性能が倍になった分、料金も倍にはなるのですが)

ちなみに Lightsail でインスタンスサイズを変更は直接は出来ないので、スナップショットを作成して復元時に変更後のサイズを指定する流れになります。

インスタンスプランを選択

まぁこのあたりは普通にプランを選択するだけなので手順も特になく選択するだけです。
現在はネットワークタイプ(デュアルスタック、IPv6 のみ)で料金がちょっと違うので、そこだけ少し注意すると良いかなくらいですね。

https://dev.classmethod.jp/articles/ipv6-instance-bundles-amazon-lightsail/

以下はデュアルスタックの料金です。(東京リージョン)

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以下は IPv6 のみの料金です。IPv4 込みと比べると 4 ドル/月の差ですね。

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CPU バーストの仕様が従来と違う

アップデートアナウンスやコンソールからだと上記くらいなのですが、Lightsail ユーザーガイドにはもう少し追加情報が記載されていました。
具体的には、CPU バーストの仕様が従来のインスタンスタイプたちと、今回追加された新しいインスタンスタイプで異なっています。

https://docs.aws.amazon.com/lightsail/latest/userguide/baseline-cpu-performance.html

上記からベースライン CPU 性能について抜粋した画像が次のものとなります。
今回追加されたインスタンスタイプは、メモリ 16 GB、32 GB と同じで CPU パフォーマンスのベースラインは 40% となっています。

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なるほど、ここは 40% が上限なのかーと思ったのですが、よく読んでみると下部に「Windows 574 ドルのプランは CPU バーストキャパシティは蓄積されず、必要に応じて自動でバーストする」と記載があります。Windows の 574 ドルのプランというのは今回追加されたインスタンスタイプですね。

メトリクスを確認してみた

次のように Windows 最小の 2 vCPU と、今回追加された最大の 16 vCPU を作成し、コンソールのメトリクス画面を確認してみました。

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起動後にインスタンスごとのメトリクスタブを確認してみます。

2 vCPU(従来タイプ)

次は最小インスタンスの場合です。

CPU 概要パネルが表示されておりバースト可能ゾーンと持続可能なゾーン(ベースライン)で分かれていることがわかります。

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更に CPU バーストキャパシティの情報を確認することも出来ます。
起動直後のためまだバーストクレジットが蓄積されていない状態です。

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16 vCPU(今回追加されたタイプ)

続いて 16 vCPU の今回のアップデートで追加されたインスタンスタイプを確認してみましょう。
次のように CPU については使用率のみが表示可能です。

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そのためかバースト可能ゾーン・持続可能ゾーンのような表現を確認することは出来ません。ドキュメントによると一応 40 % のようですが。
メトリクスグラフ上のメッセージでは「バーストクレジットを増やす必要はありません。 大半の時間においては、 コンピューティングパフォーマンスを最大限に引き出すように自動的にスケールアップすることができます。」と記載されています。

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CPU クレジットを蓄積するという概念がないのでクレジットの監視の必要はなくなったのですが、ただどうやらベースライン 100% というわけでもないようでドキュメント上は一応 40% と記載されています。
明記されていないですがベストエフォートでクレジット無しで常にバースト可能というくらいに思っておくのが良さそうでしょうか。

さいごに

本日は Amazon Lightsail で Windows 最大のインスタンスプランが登場、従来と CPU バーストの仕様が違ったので確認してみました。

まず、今回追加されたインスタンスサイズでは CPU バーストクレジットの監視は不要となります。不要なるというかアラームのセットが出来ない。

基本的には常にバーストさせることが出来るようなのですが、画面上の「大半の時間は」という表記が少し気になります。ドキュメントに明記されていないようなので不明ですが、ベースライン 100% とも少し違うようなので、CPU 使用率の監視を行いつつ注意して使いたいところです。

バーストの仕様違いや注意点はあるかもしれませんが、従来のインスタンスサイズで限界を感じていた方にとっては上限が緩和されたということで良い移行先になるのではないでしょうか。

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