議論に集中できる! Lean Coffee を使った ふりかえり(リモートチーム編)
ふりかえり と そのやり方
何個かふりかえりのやり方を試してみて、それによって特徴があることが分かりました。個人的な気付きを共有するもの、問題にフォーカスしてそれを解決に導くものなどです。
最近何度かリモートチームでも Lean Coffee (リーンコーヒー)をやってみて、続けてみようと思えたので紹介します。
特徴
- ルールが簡単
- 事前準備が要らない(ツールは除く)
- 限られた短い時間で議論の継続判断を行うため、無駄に長くならない
- トピックに(まだ)興味のある人/ない人が明らかになる
ツール
現場に居るチームなら付箋、ペン、タイマーでできますが、今回はリモートチームのため、付箋とペンの代わりにTrelloを利用しました。また、議論は音声で行うため、ビデオチャット(Zoom)も併用しています。それとタイマーを用意しました。
準備
- Trelloにボードを作成
- メンバーをボードに招待
- Ready/Doing/Doneのレーンを用意
- Power-UPの投票(Vote)機能を有効化
- 映像付きでビデオチャットを繋ぐ
やりかた(今回版)
60分の場合の時間割例
- トピック出し: 10分
- 議論: 45分
- まとめ: 5分
- 議論したいトピックを書き出す。[Readyレーンの1カードとしてタイトルに書き、自分のアイコンを付けた]
- 書いた人がトピックの説明をする。同じような内容が複数あれば、合意の上で一つにまとめる。ここでは議論しない。
- トピックに投票する。同じトピックに2票でもOK。 [Trelloの投票機能だと2票できない事に今気づいた]
- 上から得票順に並べ換える。この順番で議論する。
- タイマーを8分に設定する。
- Readyの一番上のトピックをDoingに移動し、議論を開始する。
- タイマーが鳴ったら継続するかどうかを投票する。[カメラに向かってどうぞ]
- ? もっと議論したい
- ? もう充分、どっちでも良い
- ? 次に行きたい
- 多数が?なら+4分 / 半数が?なら +2分 タイマーをセットし、議論を続ける。それ以外ならカードをDoneに移動し、アクションが出ていればカードにメモしておく。
- 最後にアクションを確認してバックログに積むなど実行できるようにして終了。
* 7.の最初の時間(8分)や、8.の継続時間はコンテキストによって微調整を。あまり長い時間にすると、良さが失われそうです。
まとめ
チームが集中して議論しやすいのが一番のポイントに感じます。それはタイムボックスと多数決によって、多数が既に興味を失った話しをし続けない仕組みになっているからと思います。
また、トピックの分け方や順番によるのか、議論を始めてからでも順番を変えたり、統合したりするような事もありました。
なにはともあれ、ハマるところはあるはずなので、ふりかえりでもそれ以外でも一度は試して見る価値がありますよ!
とても参考になりました