[レポート] アセットの作成から管理、編集、配信まで – Cloudinary DAM ワークショップ #ImageCon2020
Guten Tag! ベルリンの伊藤です。
Cloudinary の ImageCon 2020 が開催されており、誰でも無料で登録し、オンライン配信を視聴することができます。本稿では、私が試聴したセッション「Life of an Asset – DAM Workshop」のレポートを行います。
セッション概要
スピーカー
- Alok Shah (Cloudinary / Product Marketing)t
- Liat Perlmutter (Cloudinary / Senior Product Manager)
セッション: Life of an Asset – DAM Workshop
https://www.imagecon.com/agenda/session/276194
During a typical lifecycle in today’s agile publishing world, assets flow back and forth through creative, marketing, and development teams before they are served to customers. The challenge for teams that have not adopted a common DAM platform is that they deal with constant inefficiencies that multiply fast at scale. So how do you resolve this? Join us as we demonstrate how you can create a single source of truth for all your media assets across the entire organization – enabling all the teams that work with assets – and across the entire asset lifecycle.
今日の変化の速い配信の世界において、典型的なライフサイクルは各工程でアセットが行ったり来たりしている。DAMプラットフォームを含めたエンドツーエンドソリューションのCloudinaryを利用することで、1つのソースからすべてのアセットの工程に活用して効率性を高める方法をご紹介します。
レポート
- 多くのアセットがあるほど、多くの関係者、関連デバイスなどが発生し、問題が起こりやすくなる
- 一般的なライフサイクルは、アップロード、管理(フォルダに入れるなど)、検索&共有、サイズや内容を編集、最適化&配信、分析(エンゲージメントなど) のステップ
- 各ステップは、各担当者が存在する
- レガシーのやり方では、チームごとのワークフローがあり、同じアセットがその場その場で Slack、Dropbox など社内で使うツールで共有され、さらにCMSアップロードされる、など非効率
- Dynamic Asset Management により1つのソースで作成から配信まで使う
DAM の主な目的
- コンテンツをよりスピーディーに公開する
- パフォーマンスを確保しつつ、視覚的な効率を上げる
- 最適化されたカスタマーエクスペリエンスを迅速に提供する
- 複雑なアセットワークフローを効率化させる
- AIや自動化でリソースのボトルネックを排除
コンソールを使った DAM デモ
アップロード
- ローカルからアップロードするには、Media Library でドラッグ&ドロップするだけ
- オプションを指定するには、右上のアップロードウィジェットを開き、様々なソース(画像検索、Google Drive、Dropbox、Facebook 等)を指定可能
- アップロード時、ファイル名やタグ、プリセットを指定することができる
管理・整理
- ファイル一覧
- フォルダ・サブフォルダを作成し、ユーザの権限によってアクセスを制限することもできる
- グリッド・リスト・フォルダツリーのビューが指定可能
- アセット管理(Summary)
- タグ付けでアセットを検索しやすくする(自動タグ付けも可能)
- タグ付けは、ワークフロー目的にも使える(例えば、タグ "TagForECommDemo" の付与されたアセットは、デモウェブサイトに載せ、タグをはずせば、サイトの掲載から外す)
- アセット管理(Metadata)
- 主にEコマースビジネス向けに「Structured metadata」という社内の専用のメタデータ項目を用意することができる
- 「Embedded metadata」は、撮影機器から取り込まれた情報が表示される
- Admin権限で表示させる情報を変更することができ、検索も可能
- アセット管理(Analysis)
- Amazon, Google, Imaggaのエンジンを使って自動タグ付けが可能(エンジンによっては画像の種類によってモノに長けている、風景に長けているなど異なり、アセットによって異なるエンジンや複数使うこともできる)
- 顔認識、Amazon Rekognition 有名人検出、OCR(文字認識)、画像内の主な色の検出も可能
編集
- コンソールの Edit Image
- 画像の切り抜き、回転ができ、オリジナルを上書きすることができる
- 誤って保存した場合も、バージョン履歴からリストアが可能
- Adobe Creative Cloud アプリケーション
- 写真内のシミを除くなど、専用ツールで操作が必要な場合、コメント欄で別のユーザをメンションして依頼する
- メンションされたユーザは、メールで通知を受け取る
- デザイナーは画像をダウンロード、編集、再アップロードすることももちろんできるが、Adobe Creative Cloud アプリケーション(Photoshop、Illustrator, InDesign) では Cloudinary コネクターを使って直接開き、再アップロードすることができる
検索
- 検索バーにキーワードを入れるだけで、ファイル名、フォルダ名、タグなど様々な候補から検索できる
- 高度な検索で細かいフィルターを指定して検索できる
公開・共有
- 「コレクション」を作成して、異なるアセットを入れることができる
- コレクションは、ユーザ同士やパブリックURLで共有することができ、一括ダウロードさせることができる
- 複数のコレクションを「ポータル」として公開することができる
- コレクションへのアセットの追加は直ちに反映される
配信
- プロダクトギャラリーのウィジェットを使うことで、コンソールで特定のタグを付与したアセットが自動的にサイトに表示されている
- 変換パラメータにf_auto,q_autoを付与することでアセットのフォーマットや圧縮が自動的に行われる(モバイルの場合も、同じ画像が端末に合わせたフォーマット変換、圧縮が適用される)
おわり
本ブログ内では淡々とした説明書きにとどまってしまいましたが、実際のセッションでは Cloudinary の DAM 機能の簡単さと便利さが非常に分かるデモでした。確かに、社内のワークフローが最新のツールに刷新されていないと、部門ごとに様々なシステムを介して連絡やアセットを行き来させるのが一般的でしょう。Cloudinaryに置き換えて機能をフル活用することで、細々とした手順が効率化され、ビジネスのスピードが加速します。
本稿内の各リンク先のドキュメントや Cloudinary 公式ブログでも参考になるキャプチャや動画がありますので、ぜひ確認してみてください。
ImageCon 2020 は10月23日までオンデマンドでいつでも試聴可能です。
クラスメソッドでは、Cloudinary のパートナーとして導入サポートを行なっています。お気軽にこちらからお問い合わせください。