LINE公式アカウントの友達と1to1コミュニケーションを取るための課題とソリューション

LINE公式アカウントの友達と1to1コミュニケーションを取るための課題とソリューション

友達QRを会員証QRに変更することで公式アカウントと友達にしつつ、特定のお客様にメッセージを送れるようにし、さらに会員証でエンゲージメントの向上も図るという欲張りなソリューションのご紹介。
Clock Icon2021.01.30

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

はじめに

CX事業本部マネージャーのアンディです。

先日、とあるファミレスで会計した時に紙のクーポンをもらいました。紙のクーポンって今でも配ってるんだなぁ、LINE公式アカウント使えばいいのになぁと思いつつレジ横を見てみると、なんとLINE公式アカウントと友達になるためのQRコードが置いてあるではないですか。何で紙のクーポン配っているんだろう?LINE公式アカウントだと何か足りないのかな?と思いを巡らせていたところ、いくつか課題が浮かび上がってきましたので、その課題と解決策を書いていきたいと思います。

友達になるだけでは特定のお客様にデジタルクーポンを発行出来ない

 

小売店や飲食店など様々な業態で、LINE公式アカウントと友達になってもらうために、上記写真のような友達QRコードを設置していると思います。友達になってもらうことでユーザーとのデジタル接点を作り、情報発信やクーポン発行など、様々な販促やエンゲージメント施策を実施しているものと思います。

このような形で活用されている公式アカウントですが、友達になるだけでは特定のお客様にメッセージを送ることはできません。

「はじめに」に書いた、あるファミレスの例にあるクーポン発行であれば、初回はあいさつメッセージにクーポンを含ませることで解決することができますが、2回目以降は何らかの手段でLINEのユーザーを特定する必要があります。特定するためにはユーザーごとに割り当てられているID(LINEuserId)を取得し、IDを指定したメッセージの送信が必要となります。

友達QRを会員証QRに変更して解決

LINEuserIdは、アンケートに答えてもらう、イベントにエントリーしてもらうといった体験を通して取得することが可能ですが、新しい施策の追加となるのでオペレーションへの負荷は少なからずあります。

そこで、今までのユーザー体験を変えず友達QRを会員証QRに変更するだけというソリューションはいかがでしょうか。これであれば同様の顧客接点でLINEuserIdを取得することが可能です。

会員証はLINEミニアプリやLIFFアプリで提供する形となります。LINEミニアプリ、LIFFアプリについては弊社橋本のブログが分かりやすいのでご参照ください。

LINEミニアプリ(LINE Mini app)とは?先行導入事例とその効果などを交えてご紹介 #lineminiapp

LINEuserIdを取得することは出来ましたが、公式アカウントと友達になってもらうのはどうしたらよいでしょう。なんとLINEミニアプリは起動時に公式アカウントと友達になることがデフォルトになっていますので、

  • 公式アカウントと友達になる
  • LINEuserIdを取得する

を同時達成することが可能なのです。

また、LINEミニアプリと似たような仕組みのLIFFアプリについても、ボットリンクを使用することで友達にさせつつLINEuserIdを取得することが可能です。

LINEログインしたときにLINE公式アカウントを友だち追加する(ボットリンク)

これでLINEuserIdも取得できたしクーポン送れるぞ〜。完

・・・というわけにはいかずもう一手間必要です。LINEuserIdを収集しても、目の前にいるお客さんがどのLINEuserIdか分からないので、何らかの手段で目の前のお客様にLINEミニアプリを使ったアクションを行ってもらう必要があります。

目の前にいるお客さんにクーポンを送る

POSが会員証に表示されたバーコードを読み取れる場合は、購買タイミングでお客様に会員証を提示してもらい、システム側から自動的にLINEにクーポンを送れる可能性もあります。ただ、紙でクーポンをお渡ししている場合、色々な事情でこのような仕組みは無いと思いますので、他の手段でのクーポンを発行する必要があります。

例えば別途クーポン発行用のQRコードを用意し、お客様に読み取っていただいてクーポンを発行するといった仕組みで解決可能です。(固定のQRコードは悪用の危険もありますが、今回の例では飲食された方に必ず紙クーポンを配っていたのでこのようなカジュアルな仕組みでも良いと思います)

会員証の活用事例

では、作った会員証はどのような活用先があるのでしょうか。こちら弊社が支援させていただいたPAL CLOSET様の事例です。

パル|「5秒で会員証」LINEミニアプリで繋がりやすい導線設計を|クラスメソッドの事例

こちらの事例では店舗に会員証を表示するために以下のようなQRコードを設置し、QRコードを読み取るだけで会員証の表示が可能となっています。

新規会員様はゲスト会員として5秒で会員証を表示し、ポイントを付与することが可能です。ポイントを貰うためにレジ前でモタモタせずに済みますね。

まとめ

友達QRを会員証QRに変更することでLINEuserIdも友達もまとめてゲットして、さらに会員証でエンゲージメントの向上も図るという欲張りなソリューションのご紹介でした。ダウンロード・インストールが不要なLINEミニアプリはスピーディかつ低コストでデジタル接点を設けることが可能なため、店舗での体験に付加価値を与えるソリューションとして最適です。

弊社ではLINEミニアプリ会員証の開発はもちろんのこと、LINE上で使えるモバイルオーダーをSaaSとして提供することも可能です。ぜひご検討ください!

LINEミニアプリ開発支援

CX ORDER | クラスメソッド

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.