はじめに
CX事業本部でプロダクトマネージャーをやっております。アンディです。今回は「ユーザーの登録状態に応じてLINE公式アカウントのリッチメニューを切り替える」仕組みについて解説していきたいと思います。
汚い絵ですね。スマホ上でLINE公式アカウントを表示しています。画面下部がリッチメニューです。この絵のように、まずは会員登録を促して、会員登録後はクーポンを提供するといった切り替えは初回来店促進やリピート率の向上に効果的です。LINEのMessaging APIを使用することで比較的簡単に実現することができます。
対象読者
- LINEのサービスを活用してクライアントに価値を提案する方
- 有料のツールを入れるよりもLINEが用意しているサービスを駆使してコストを下げたい方
仕組み
リッチメニュー切り替えの仕組み
基本的には以下の2つのAPIを利用して実現します。
- リッチメニューデフォルト指定
- リッチメニューとユーザーをリンク
作成したリッチメニューをデフォルト指定し、まずは「会員登録500ポイント」のリッチメニューが表示されるようにします。リッチメニュー作成方法はこちら
※2020/12/4時点ではLINE公式アカウントマネージャーで作成したリッチメニューはAPIでは指定できないのでご注意ください。
次に、会員登録のタイミングで「リッチメニューとユーザーをリンクするAPI」を使用して「あなたへの特別なクーポン」のリッチメニューを設定します。
すると指定したLINE userIdについて、LINE公式アカウント上のリッチメニューが切り替わります。ここまでがリッチメニュー切り替えの仕組みです。
この時点であるユーザーはデフォルト表示、あるユーザーは会員登録済みの表示となっています。
ユーザーに設定したリッチメニューを変更する仕組み
リッチメニューはずっと同じものではなく定期的に変更することもあると思います。よし!デフォルト表示するリッチメニューの変更と、「リッチメニューとユーザーをリンクするAPI」でリッチメニューを変更するぞ!
……では足りません(私もこういう時期がありました)
リッチメニューの切り替えの仕組みは、LINE userIdにリッチメニューを紐づけるため、新しいリッチメニューを作成した場合は、LINE userIdに紐付け直す必要があります。複数のLINE userIdへの紐付け直しが必要になると思いますので以下のAPIを使用します。
- リッチメニューを複数のユーザーとリンクする
まずは新しいリッチメニューに対してデフォルト指定をします。これで新規に友達になったユーザーに新しいリッチメニューが表示されるようになります。
次に「リッチメニューを複数のユーザーとリンクするAPI」を使用して、LINE userIdとリッチメニューの紐付けを更新します。この処理を実現するため、どのLINE userIdが更新の対象となるかを事前にDB等に保存しておく必要があります。
これで、新しいリッチメニューが表示されるようになりました。もし、会員登録解除のタイミングでもリッチメニューを切り替える処理を入れている場合は、忘れずに紐付けを更新しましょう。
おわりに
LINEのサービスを活用して「ユーザーの登録状態に応じてLINE公式アカウントのリッチメニューを切り替える」仕組みを解説してみました。弊社ではLINEのサービス活用提案や開発支援が可能です。ぜひお問い合わせください。