EC2系リソースIDが2018年7月から長くなります
3行まとめ
- 2018年7月からEC2/EBS/VPCの新規リソースIDが8桁から17桁に増えます。
- 2016年時と同じフォーマット変更がより多くのリソースにも適用されます。
- 発行済IDへの影響はありません。
2016年のリソースIDフォーマット変更
2015年11月にEC2系の一部リソースの新規リソースIDが8桁から17桁に増えることが発表されました。
https://aws.amazon.com/blogs/aws/theyre-here-longer-ec2-resource-ids-now-available/
この際は以下の4リソースだけが影響を受けました。
- instance
- reservation
- volume
- snapshot
移行期間中はオプトインで新しいIDフォーマットを選択でき、当初予定の2016年12月上旬に、新フォーマットに移行完了しました。
(今回)2018年のリソースIDフォーマット変更
前回は4種類のリソースだけが影響を受けましたが、今回はEC2/EBS/VPCのリソース全般が影響を受けます。
2016年に先行して一部のリソースIDが17桁に移行し、今回は残りのEC2系のリソースが同じ桁数に追従する形となります。
今回影響を受けるリソース一覧(27個)を列挙します。
- bundle
- conversion-task
- customer-gateway
- dhcp-options
- elastic-ip-allocation
- elastic-ip-association
- export-task
- flow-log
- image
- import-task
- internet-gateway
- network-acl
- network-acl-association
- network-interface
- network-interface-attachment
- prefix-list
- route-table
- route-table-association
- security-group
- subnet
- subnet-cidr-block-association
- vpc
- vpc-cidr-block-assocation
- vpc-endpoint
- vpc-peering-connection
- vpn-connection
- vpn-gateway
※アルファベット順
VPC ID の場合 “vpc-1234abc0” だったのが “vpc-1234567890abcdef0” のように変わります。
事前検証について
前回と同じく、今回もオプトインで正式移行前に新フォーマットを試すことが出来ます。
AWS Compute Blog によると、管理画面やAPIでのオプトイン設定を2018年1月から提供予定とありますが、現時点(2018/01/13)ではそのような機能は見当たりません。
※ 2016年時のオプトイン機能のまま
2018/02/12 にオプトイン機能が提供されました。詳細は次のブログを参照下さい。
CLI/SDK のアップデートについて
2016年のアップデートでは一部の SDK/CLI でアップグレードが発生しました。
現時点では、同様のアップグレード作業は案内されておりません。
まとめ
2年ぶり2度目のリソースIDの桁数増加が発生します。 新フォーマットの対象となるリソースの種類が2016年時から増えるだけのため、実質的な影響は前回ほど大きくないのではないかと思います。
2018年1月に提供予定のオプトイン機能により、正式移行前に新フォーマットを試せます。 リソースIDを解析・保存するなどして活用されている場合は事前検証をお勧めします。
参照
- https://aws.amazon.com/ec2/faqs/#longer-ids
- Longer Resource IDs in 2018 for Amazon EC2, Amazon EBS, and Amazon VPC | AWS Compute Blog
- They’re Here – Longer EC2 Resource IDs Now Available | AWS News Blog
- AWS Documentation » Amazon EC2 » User Guide for Linux Instances » Resources and Tags » Resource IDs