Lookerの対応データソースについて #looker
Lookerは『次世代のデータプラットフォーム』と謳っていますので、当然ながら何らかのデータソース・データベースを入力元としているはずです。では、現在(2019年04月時点)のLookerはどのような種類のデータベース・データソースに対応しているのでしょうか。当エントリではその対応状況について確認してみたいと思います。
目次
『DB製品の機能を最大限活用』するLooker
Lookerは、各々の製品で展開されている、高速で強力なデータストアの力を、DBそれぞれのSQLを用いてフル活用するように設計されています。これはすなわち、データの抽出や並列データパイプライン、"データの持つ意味"に関する混乱を招く事がなくなり、データストアに投資した価値の全てを得ることが可能となります。
データをプラットフォーム内部に保持しない=セキュリティ面の安心感へ
Lookerは、全てのデータを最も安全な場所=データベース内に残したままとし、Looker内部で(抽出した)データを保持することはありません。そして行レベルまたは列レベルでデータへのアクセス制御を設定し、全てのデータアクセスを管理します。
Lookerは、その高度な機能によって現代のデータベースの能力を最大限に活用し、得られたパワーをエンドユーザーに届けることが可能です。Lookerを活用することで、既存のデータベースの価値を増やしていくことが可能となります。
Lookerが対応するデータソースの一覧
Lookerが対応しているデータベース・データソースの一覧は下記ページにて内容を確認することが出来ます。(2019年04月、v6.10時点のもので確認
名称だけを下記に抜き出してみました。直近の著名なデータソースについては粗方対応している印象ですね。
- Amazon Athena
- Amazon Aurora
- Amazon Redshift, optionally also using Amazon Redshift Spectrum
- Apache Hive2
- Apache Spark 1.5+ and 2
- Cloudera Impala
- Clustrix
- DataVirtuality
- Denodo
- Dremio
- Druid
- Google BigQuery Legacy SQL and Google BigQuery Standard SQL
- Google Cloud PostgreSQL
- Google Cloud SQL
- Google Cloud Spanner
- Greenplum
- IBM DB2 on AS400 or LUW
- IBM DB2 Warehouse on Cloud (dashDB)
- MariaDB
- MemSQL
- Microsoft Azure SQL Data Warehouse
- Microsoft Azure SQL Database
- Microsoft SQL Server (MS SQL)
- MongoDB using Mongo Connector for BI (MongoBI) on the same server or on MongoDB Atlas
- MySQL
- MySQL on Amazon RDS
- Oracle
- PostgreSQL
- PostgreSQL on Heroku
- PrestoDB
- Qubole Presto
- Snowflake
- Teradata
- Vector
- Vertica
下記のコミュニティページでは、データベース毎のDialect(方言)サポート状況がレベル分けされています。Level 1及びLevel 2であれば扱う分には特に困らないかと思いますが、一応確認はしておいた方が良さそうですね。
管理メニューのDB方言(Dialect)選択画面でも、以下のように一覧として確認する事が出来ます。
また、LookerはDB接続にJDBCを用いており、基本的にはユーザー自身でドライバをセットアップする必要はありません。「対応していないデータベースについて、個別にJDBCドライバを用意して繋ぎたい」という要件にも一応は可能らしいのですが、全ての機能・パフォーマンスを吸収出来る形となるかは未定であり、あまりオススメとは行かないようです。ここは対応しているものを活用させて頂く方が良さそうですね。
Lookerは「ローカルファイルの取り込みは対応していない」
データベースの対応状況は上記の内容で分かりました。では「試しに手元にあるCSVやEXCELなどのファイルを読み込ませて探索してみたいんだけど」という要望にはどういう対応が為されているのでしょうか。
回答としては(見出しで言い切っちゃってますが)「Lookerではローカルファイルの取り込みは対応していない」形となります。私に限らず既にそのような思いを抱いたユーザーがコミュニティで聞いていますが、上記データ保持のスタンスもあり「何らかのデータベースに入れといてね!」という回答となっています。
- Import from flat file - Administration - Looker Community
- Is there any way to import excel data into looker - Powered By Looker/Embedding Looker - Looker Community
まとめ
という訳で、Lookerで利用可能なデータベース・データソースの対応状況に関する内容のご紹介でした。対応の種類の多さについては何ら問題無し、ローカルファイル非対応の件についてもLookerのポリシーを踏まえれば「ですよねぇ」という感じですし、納得です。DB接続の作成及びカスタマイズ等については別途新規エントリで「試してみた」内容を書いてみたいと思います。