[Looker22.20新機能]散布図で複数の点が重なっている場合グループ化できる「Cluster Points」を試してみた #looker

2023.01.16

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さがらです。

先日、Looker22.20がリリースされました。

このリリースノートのうち、散布図で複数の点が重なっている場合グループ化できる「Cluster Points」を試してみたので、本記事でまとめてみます。

試してみた

ということで、早速試してみたいと思います。

まず、下図のような形で「返品率」と「総売上」を表示する散布図を作っておきます。メジャーを2つ選択し、それぞれX軸、Y軸においた散布図をLookerで作成するには、設定の「Series」の「Axes Selection」でから「X Axis Input」と「Y Axis Input」に各メジャーを設定すればOKです。

この状態だと、特に左下に点が集中しすぎていて、どれだけ値が存在するのかわからないですよね。そんなときにCluster Pointsが役に立ちます!

この状態からCluster Pointsを有効化するには、設定の「Plot」の「Cluster Points」を有効化すればOKです。

この機能を有効化することで、散布図上の点が重なりすぎてどれだけの値があるか見えなかった所がグループ化されます。

例えば、この「63」と書かれたグループをクリックしてみます。

すると、下図のようにこの63個の点について、散布図を拡大した形で表示することができます!この拡大を元に戻したいときは、右上の「Reset zoom」を押せばOKです。

注意点:グラフの表示縮尺に応じてグルーピングのされ方が変わります

機能としてはシンプルなのですが、1つだけ注意点があります。

それは、グラフを表示する際の縮尺に応じて、各点のグルーピングのされ方が変わるということです。

例えば、このExploreを表示する画面の拡大を変更した場合、下図のようにグルーピングのされ方が異なります。

  • ブラウザの画面拡大率が「175%」の場合

  • ブラウザの画面拡大率が「200%」の場合

このため、表示する環境によってはグルーピングされる数が異なるため、「じゃあ、この963個のグループについて今日は議論しようか」「えっ、994個のグループしかないですよ…」「いや、963個でしょうが!」みたいな不毛な会話をする可能性があります(ちょっと極端な例ですが…)

そのため、このグルーピングされた値をベースに議論をするのではなく、「このあたりに値が集中しているんだな~」くらいの参考値として活用するのがオススメです!

最後に

Looker22.20の新機能、散布図で複数の点が重なっている場合グループ化できる「Cluster Points」を試してみました。

意外とありそうでなかった機能だと思います。「散布図でたくさんプロットしたのはいいけど点が重なりすぎてよくわからない…」というときにはぜひ活用してください!