[Looker22.16新機能]ダッシュボードやExploreのパフォーマンスを分析できる「Performance Recommendations dashboard」と「Query Performance Metrics Explore」が追加されました

[Looker22.16新機能]ダッシュボードやExploreのパフォーマンスを分析できる「Performance Recommendations dashboard」と「Query Performance Metrics Explore」が追加されました

Clock Icon2022.10.04

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さがらです。

先日、Looker22.16がリリースされました。(リリースノートも今回からGoogle Cloudノドキュメントに移行しています!)

このリリースノートのうち、General availability of Query Metrics in System Activityについて試してみたので、本記事でまとめてみます。

Query Metricsとは

具体的には、以下の2つのダッシュボード及びExploreが追加されました。

  • Performance Recommendationsダッシュボード
  • Query Performance Metrics Explore

内容としては、Looker上にあるダッシュボードやExploreのパフォーマンスを分析し、パフォーマンスを最適化するための推奨事項まで出してくれる機能となっています。

また、これらのダッシュボードとExploreについてはGoogle Cloudからも解説コラムが公開されています。ぜひこちらも併せて御覧ください。

Performance Recommendationsダッシュボードを試してみた

ということで、実際にものを見たほうがどんなものかわかりやすいので、試してみます!

まず、Performance Recommendationsダッシュボードですが、「Admin」➟「System Activity」➟「Performance Recommendations」を押すことで起動できます。

ダッシュボードの内容としては、「Dashboard Recommendations」と「Explore Recommendations」の2種類のタイルがあります。

私の検証環境では、「Dashboard Recommendations」のタイルだけWarningsとRecommendationsが表示されていたので、こちらの内容を見ていきます。

  • Title
    • 対象のダッシュボードのタイトルが表示される
  • Severity
    • Looker側が定めているLookerのベストプラクティスの指標にどれだけ沿っていないかを示している。
    • 例えば、1つのダッシュボードのタイル数の最大値は25がLookerの推奨だが、タイル数が26だとLowと表示され、タイル数が40だとHighと表示される
  • Warnings
    • 対象のダッシュボードにおいて何が問題になっているか、具体的な数字と共に警告文が表示される
  • Recommendations
    • Warningsで警告されている事象に対し、何をするべきかがドキュメントへのリンク付きで表示される

前述の通り、Recommendationsの推奨事項はドキュメントへのリンクとなっているため、押して見ると、こんな感じで別タブ表示でリンクします。

Query Performance Metrics Exploreを試してみた

続いて、Query Performance Metrics Exploreですが、「Explore」➟「System Activity」➟「Query Performance Metrics」を押すことで起動できます。

そして起動したのは良いものの「このExplore、どう使えばいいの?」ってなる方がいると思います。そこはちゃんとQuick Startが用意されているため、ご安心ください!

Quick Startは、各Exploreに対して事前にLookMLでよく使われるフィールドの組み合わせなどを定義しておくことで、それらのフィールドを1クリックで設定できる機能となっております。Looker公式のExploreということもあり、このQuery Performance Metricsにおいては8種類もQuick Startが用意されています! (Quick Startについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。)

これらのQuick Startを使うことで、クエリパフォーマンスについてどのような分析が出来るのか、いくつか見ていきます。

Query Summary

Query SummaryというQuick Startを用いると、各クエリIDごとに、クエリ実行の各プロセスにおいてどれだけ時間がかかっているかを見ることが出来ます。

Long Running Queries By User

各ユーザーごとに、どれだけクエリを発行していて、平均でどれだけの時間クエリ実行に時間がかかっているかを見ることが出来ます。

最後に

Looker22.16で追加された新機能、Query Metricsについて試してみました。

Lookerを運用していくと、自然とコンテンツも増えて、パフォーマンスが悪いコンテンツも出てきてしまうと思います。そういった状況をなるべく避けるためにも、Performance RecommendationsダッシュボードとQuery Performance Metrics Exploreを定期的に確認して、ユーザー体験の良いLookerを運用していきましょう!

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