Lookerでのデータ分析をサポートしてくれるQuick Start analysesを試してみた #looker

2021.01.29

早速ですが、Lookerを組織で使う上で、かなりざっくりまとめると以下のような流れで取り組まれると思います。

  1. LookML開発者の方がExploreを整備
  2. ビジネスユーザーがExploreを使ってデータ分析&ダッシュボード構築

しかし、ビジネスユーザーがまだExploreに慣れていない方の場合、以下のような問題が発生すると思います。

  • ビジネスユーザーが自身の行いたい分析に必要なフィールドがわからない
  • 使うフィールドがわかっても、ピボットやフィルターなど細かな設定が上手くできない

こういった問題が発生すると、ビジネスユーザーから使い方の問合せが増えると思いますし、対応するLookML開発者の方の負荷も上がってしまうと思います。

そこで、こういった問題の対策の1つとなりうる機能「Quick Start analyses」について、このブログで使い方をまとめたいと思います。

どんな機能か?

簡単にいうと、「Explore上で任意のQuick Startをクリックすることで、定義されたフィールドやフィルタが自動で設定される」機能です。

対象のExploreにQuick Startが定義されていると、下図のようにExplore名の横に雷模様のマークが表示されるようになります。

この雷模様のマークをクリックすると、このExploreに定義されているQuick Startの一覧が表示されます。

この中から任意の物をクリックすると、事前に定義しておいた内容で、下図のようにフィールドやフィルターが自動でExplore上で設定されます。

Quick Startを実装してみる

続いて、Quick Startをどうやって実装するのか、説明していきます。

1. Exploreで必要なフィールドやフィルタを定義

まず、LookMLの開発者がQuick Startを実装したいExploreで、必要なフィールドやフィルタを設定します。

2. LookMLでの定義のコピー

右上の歯車マークから「Get LookML」を押します。

続いて、「Aggregate Table」をクリックし、queryパラメータに記述されている内容をコピーします。

3. 対象のexploreパラメータへ貼り付け、名称を記入

2番の作業でコピーした内容を、対象のExploreに貼り付けます。

このままだと、名称が定義されてないためエラーを起こしてしまいます。何かしらの名称をquery:に続けて記入します。

実装作業としては以上です、簡単ですね!

ここまで行えば、本ブログ内の「どんな機能か?」に記載した手順でExplore内から定義したQuick Startを選択することが出来ます!

参考情報

queryパラメータのサブパラメータについては、公式Docに詳しく記載されていますので、こちらも併せてご確認ください。

注意事項

実際にやってみて感じた注意事項が2点あります。

VISUALIZATIONの設定は手動で行う必要あり

Quick Start analysesが対応しているのは、「接続先のDBに発行するクエリの内容だけ」です。

そのため、VISUALIZATIONの設定や、テーブル計算の内容は引き継ぐ事ができません。

一応対策として、VISUALIZATIONについては、queryパラメータにdescriptionサブパラメータがあるので、この中にVISUALIZATIONの定義の仕方を記述する、という方法もあるかと思います。

テーブル計算については、事前にLookMLでテーブル計算の内容を定義しておくことが最も望ましいので、LookMLで定義することをお勧めします。

ピボットの仕様がqueryに反映されない(ver7.20時点)

これは実例がないと分かりづらいため、例を用いて説明します。

例えば、Quick Start用のqueryパラメータを取得するためのExploreでピボットを使用していたとします。

しかしこのとき、Aggregate Table欄に表示されるqueryパラメータでは、「pivots」パラメータで定義がされておらず、「dimensions」として定義がされています。

このままqueryパラメータの内容をコピーしてQuick Startを実装すると、下図のようにピボットされていない状態でExploreにフィールドが設定されてしまいます。

元々Aggregate Table向けに作られている機能を借りているような物ですからね…

この対策としては、手動で「pivots」パラメータを記述してあげればOKです。

ポイントとしては、「元々記述されていたdimensionsパラメータ内のフィールドは消さずに、pivotsパラメータを追記する」ことです。

これで、ピボットであってもQuick Startで再現することが出来るようになりました!

最後に

いかがでしたでしょうか!

この機能はビジネスユーザーに対してExploreを展開する際、とても良いサポートになってくれると私は感じています。

ぜひ、ご活用ください。

追伸

今回の検討にあたり、Lookerの特徴であるLive Supportに問合せをさせて頂きました。ご対応頂いた皆様、いつもありがとうございます。

すでに他のLookerブログでも経験談が書いてありますが、迅速かつ親切に対応してくれるため、とても良い顧客体験が出来ますよ!