[小ネタ]Lookerでparameterを用いてフィルタ欄から値の変更ができる基準線を追加する方法

[小ネタ]Lookerでparameterを用いてフィルタ欄から値の変更ができる基準線を追加する方法

Clock Icon2025.02.03

さがらです。

小ネタというより裏技に近い感じですが、Lookerでparameterを用いてフィルタ欄から値の変更ができる基準線を追加する方法について本記事でまとめます。

前提:LookerのReference Lineについて

まず前提として、LookerにはReference Lineという機能があります。

https://cloud.google.com/looker/docs/line-options#add_reference_line

Customにすることで、下図のように任意の値をいれることが出来ますが、この値を変更するには都度Exploreを開かなければいけません。

本記事で述べる内容は、この標準のReference Line機能を使わずに、parameterとtable calculationを駆使してオリジナルの基準線を追加する方法となります。

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parameterを用いてフィルタ欄から値の変更ができる基準線を追加する方法

まず、使用するViewの中で下記のようにparameterとdimensionを定義します。(parameterの名前は何でも良いです。今回は予算を入れるという仮定でbudgets_valueとしています。)

  parameter: budgets_param {
    type: number
  }

  dimension: budgets_value {
    type: number
    sql: {% parameter budgets_param %} ;;
  }

この上で、作成したparameterを選択し、任意の値を入れます。その上で作成したdimensionを選択し、グラフに表示されないようにHide this field from visualizationを押しておきます。

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この後、新しいtable calculationを作成して、下図のように定義します。ポイントは、作成したparameterを参照するdimensionに対して、(${order_items.total_sale_price}/${order_items.total_sale_price})のように「1」を算出する値と掛け算することです。これにより、parameterの値がmeasureとして認識され、基準線を描けるようになります。

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あとはダッシュボード作成後に、フィルタ欄のparameterを編集し、下図のようにControlAdvancedに変更します。

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これで、ダッシュボード上でフィルタ欄からparameterの値を変更することで、下図のように基準線の値を切り替えることが出来ます。

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