
Obsidianでのタスク管理に使えるTimeRulerプラグインの紹介
お疲れさまです。とーちです。
最近、メモ帳としてObsidianを使っているのですが、タスク管理も同時にできたらいいなと思って色々アドオンを見ていました。その中でこちらの記事を見てTimeRulerというプラグインがあることを知りました。
使ってみてなかなか良いと思ったものの、少しクセがある感じだったので、この記事で使い方を共有しようと思います。
とりあえずまとめ
- TimeRulerはObsidianでカレンダー形式のタスク管理ができるプラグイン
- タスクのドラッグ・アンド・ドロップで時間変更が可能
- 様々な形式のタスクデータを読み込める
- 時間まで指定したタスク管理に最適
TimeRulerを使うモチベーション
Obsidian上でタスク管理をしている中で以下のようなことが出来るといいなと思いました。
- 時間まで指定したタスク登録
- カレンダーのような感じで一日のタスクを見れると良い
- かつ、カレンダー上でタスクをドラッグ・アンド・ドロップで移動できるといい
これを実現するために以下のようなプラグインを試していました
- FullCalendarは使ってみたけど、バグっぽい挙動(例えばタスクの時間をカレンダーから変更すると元のタスクが残ってしまうとか)が多く、本格的に使うのは憚られる
- Tasksも使ってみたのですが、日付単位でのタスクスケジュールを前提としているように見えた。自分は「この日のこの時間」という指定の仕方でタスクを登録したかった。またTasks単体ではカレンダー表示のような機能はない
そんな時出会ったのがTimeRulerでした。
TimeRulerの特徴等についてはこちらの公式Readmeをご参照頂ければと思いますが、自分が特に良かったのは以下の点です
- 様々な形式 (Dataview inline fields, Tasks plugin emojis, or Full Calendar task-events)でタスクを読み書きできる
- ネストされたタスクを持てる
- タスクをドラッグアンドドロップしてスケジュールを変更したり、期間を変更したりできる
インストール
前提としてDataviewプラグインが必要です。
Obsidianを使ってる方には説明の必要もないと思いますが、コミュニティプラグインで Time ruler
と検索すると出てくるのでインストールしましょう。
使い方
インストールするとサイドパネルにTimeRulerのアイコンが表示されます。
これをクリックすると以下のような画面が表示されます。
サイドバーの幅を広げると以下のように日付ごとの列が横に並んでいく形になります。
タスクの時間変更
イベントの日時を変えたいときはタスクの横にあるボタンをドラッグして
時間を表す目盛りのところにドロップするようにします。
タスクの追加
タスクを追加したいときは+ボタンをドロップすることでできますが、正直私はタスク登録は別のプラグインを使って登録していますので詳しい説明はしません。
日付の切り替え
画面上部でTomorrowなどを選択すると対象の日のカレンダーが表示されます。
その他の機能
三点リーダーのメニューを開くと以下のような項目が並んでいます。
- past:過去日付を表示、futureで未来日付に戻す
- レイアウト:Hours、Days、Weeksを変えられます。Weeksにすると一週間の予定が縦横に並んで配置されます
- reload:タスクとオンラインカレンダーを再読み込み
余談ですが、このメニューの項目、HideTimesなどを押すと固まって動かなくなったので、まだまだ未完成な部分があるのかなという感じです。
タスクの登録について
+ボタンでもできますが、他のプラグインにより登録されたタスクも読み込んでくれるのがこのプラグインの良いところです。
例えばTasksプラグインで登録したタスクを自動で読み込んでTimeRuler上に表示してくれたりします。
読み込むタスクの形式ですが、以下の2通りです。
行単位で登録したタスク
以下のようなObsidian標準のチェックリストのことです。
以下のような感じで入力することでTimeRulerがタスクとして認識してくれます。
時間まで指定しないとTimeRuler上に現れないので注意です。
また時間等のフィールド項目(上記画像では「scheduled」となっている部分)の書式については以下の4つのプラグインの書式から選択できるようになっています
- Dataview
- FullCalendar
- Tasks
- Day Planner
ノート単位のタスク
ノートのメタデータにcompleted
ステータスをプロパティに追加するとそのノートはタスクとして扱われるようになります。
また以下のプロパティも設定でき、設定するとTimeRuler上でも認識してくれるようです
scheduled: date
:予定日due: date
:期限日priority: highest/high/medium/low/lowest
:優先度duration: #h#m
:タスクの予定実施時間start: date
:開始日
ネストされたタスク
以下のようにチェックリストをネストさせると
TimeRuler上でもサブタスクのような扱いで表示してくれます
また、この機能はノート単位のタスクでも使うことが出来ます。ノートの中にチェックリストの行を作成するとそのタスクはサブタスクとして表示されます。
プラグイン設定項目
設定項目について一通り説明します。
設定変更後、項目によっては再起動が必要なようなので、反映されてないと思ったらObsidianを再起動しましょう。
- Preferred Field Format:デフォルトで使用するインラインフィールドのスタイルを選択します(DataviewとかTasksとか)
- Muted:タスク完了時のサウンドをオフ
- Timer Event:タイマー終了時に発生するイベントを切り替えます。通知かサウンドかを選択
- Borders:DaysやWeeksで一日ごとにボーダーラインをつけるか
- 24 Hour Format:時間ルーラーでAM/PM時間と24時間形式を切り替えます。私の環境だとAM、PMが表示されていなかったので24時間形式に切り替えたほうが良いでしょう
- Day Start & End:一日の開始時間と終了時間を指定します。
- Extend Blocks to Next:長さが定義されていないブロック(Endの時間を指定していないタスク)を次のブロックの開始まで延長します
- Show Unscheduled Subtasks:スケジュールされてないサブタスクを表示するかどうか
- Add Tasks to End:新しいタスクをファイルまたは見出しの最後尾に追加するかどうか
- Open in Main Tab:Time Rulerをメインタブで開くかサイドバーで開くか
- Calendars:iCal形式のカレンダーを読み込み。カレンダーはパブリック公開設定のリンクである必要があります
まとめ
以上、TimeRulerの紹介でした。Obsidianのタスク管理で悩んでいる方の助けとなれば幸いです。
Obsidianはプラグインが豊富で、自分好みの環境を作り上げることができるのが魅力ですね。TimeRulerもまだ発展途上のプラグインという印象ですが、時間指定のタスク管理とカレンダー表示という基本機能はしっかり押さえているので、私のような使い方には十分に役立ちます。
以上、とーちでした。