AWS のセキュリティ系サービスを「何をしたいか」で整理してみた

AWS のセキュリティ系サービスを「何をしたいか」で整理してみた

2026.06.12

はじめに

こんにちは。クラスメソッドオペレーションズの目取眞です。

AWS のセキュリティ系サービスはたくさんあり、勉強していてかなり混乱してきたのでまとめてみました。セキュリティ系は複数の役割を持つサービスが多く、サービス種別で分けようとすると境目が曖昧になりがちです。そこで今回は「何をしたいか」というユースケース軸で、なるべく直感的に整理してみます。

なお、CloudWatch・CloudTrail など監視・ログ系のサービスや、セキュリティ以外の用途でも幅広く使われる汎用サービスは本記事では取り上げていません。

よければ前回の記事 AWS Certified CloudOps Engineer(SOA-C03)の混乱しがちなサービスを整理してみた もあわせてご覧ください。

1. 侵入・攻撃を防ぐ

外からの攻撃やアクセスをブロックしたいときに使うサービスです。

サービス 一言説明
WAF SQL インジェクション・ XSS などの L7 攻撃から Web アプリを守る
Shield 大量トラフィックによる DDoS 攻撃を防ぐ
Network Firewall 特定の IP アドレスやポートのブロックや侵入検知など、 VPC レベルでトラフィックをフィルタリングする
Route 53 Resolver DNS Firewall 悪意のあるドメインへの DNS クエリをブロックする
Firewall Manager 複数アカウントにまたがるセキュリティポリシーを一元管理・自動適用する

Shield の Standard と Advanced

プラン 概要
Shield Standard 無料。すべての AWS ユーザーに自動適用
Shield Advanced 有料。高度な DDoS 防御+コスト保護+サポートチームへのアクセス

2. データ・通信を守る

保存データや通信を暗号化・保護したいときに使うサービスです。

サービス 一言説明 扱うもの
KMS 暗号化キーの作成・管理 暗号化キー
Secrets Manager シークレットの安全な保存・自動ローテーション DB パスワード・ API キーなど
ACM SSL/TLS 証明書の発行・管理 HTTPS 用の証明書
CloudHSM 厳格なコンプライアンス要件がある場合に使う、専用ハードウェアで暗号化キーを管理する 暗号化キー

3. 異常・脅威を検知・スキャンする

システムの異常や脅威をリアルタイムで検知したいときに使うサービスです。

サービス 一言説明 何を見るか
GuardDuty 脅威を自動検知する VPC フローログ・ CloudTrail・DNS ログなど
Inspector 脆弱性を自動スキャンする EC2 インスタンス・ ECR のコンテナイメージ・ Lambda 関数など
Macie S3 バケット内をスキャンし、個人情報などの機密データを自動検出する S3 バケット内のデータ

4. 脅威を調査・把握する

検知した脅威の原因を深掘りしたり、セキュリティ状況を全体的に把握したいときに使うサービスです。

サービス 一言説明
Detective GuardDuty が検知した脅威を深掘り調査する
Security Hub 各サービスの検出結果を集約して一元管理する

5. 権限・設定を見直す

権限やセキュリティ設定が適切かどうか確認・見直したいときに使うサービスです。

サービス 一言説明
IAM Access Analyzer( IAM のアクセス分析機能) IAM ポリシーやリソースのアクセス設定を分析し、意図しない外部公開や未使用の権限などを検出する
IAM Access Advisor( IAM のアクセス履歴確認機能) IAM ユーザーやロールが最後にどの AWS サービスへアクセスしたかを確認し、使っていない権限を減らすために活用する
AWS Config リソースの設定変更を追跡し、コンプライアンスルールへの準拠を確認
Artifact AWS のコンプライアンスレポートをダウンロード

まとめ

やりたいこと サービス
侵入・攻撃を防ぐ WAF / Shield / Network Firewall / Route 53 Resolver DNS Firewall / Firewall Manager
データ・通信を守る KMS / Secrets Manager / ACM / CloudHSM
異常・脅威を検知・スキャンする GuardDuty / Inspector / Macie
脅威を調査・把握する Detective / Security Hub
権限・設定を見直す IAM Access Analyzer / IAM Access Advisor / AWS Config / Artifact

「なんとなく違いがわかった」状態になっていただけたでしょうか?

引き続き混乱しがちな AWS サービスをざっくり整理する記事を書いていきたいと思っています。これからもよろしくお願いします!

参考リンク

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