マインドワンダリングで閃き確率を上げる

2022.05.20

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こんにちわ。従業員体験( EX ) の向上がミッションのエンジニアリング統括室に所属しているてぃーびーです。
開発者の方もそうではない方も、何らかの閃きを必要とする瞬間があると思います。
そこで、閃きの発生に影響を与えるマインドワンダリングについてまとめます。閃きは目づまった問題の解決につながりますし、それそのものが体験として興奮と幸福をもたらします。

マインドワンダリング

マインドワンダリング( mind-wandering )とは、なにか特定の対象に集中して思考せず、思いつくままにあれこれ考えているような状態です。
思いつく内容は良いこともあれば悪いこともあります。
また、過去の事もあれば未来のこともあります。
ちなみに私は アファンタジア なので映像が浮かぶことはないのですが、アファンタジアではない方の場合は映像も浮かぶこともあるのでしょうか?

マインドワンダリングと閃き

マインドワンダリングの最中は様々な思考が頭をめぐるため、通常ロジカルに特定のテーマのことだけを掘り下げて考えていたときには発生しないような組み合わせでの発想が行われ、それが閃きに至ることがあります。開発をしていて、ずっと頭を悩ませていた問題について席を離れてお手洗いに行って戻ってくる間に急に解決策を閃いた、というような事があると思いますが、それはおそらくマインドワンダリングの影響でしょう。
ちなみに個人的な体験としては、特に普段話さない人たちと1〜2時間話した日にお風呂に入っているとき急に閃く事が多くあります。
実はこれって、
  • 新しい情報のインプット
  • マインドワンダリング中に新しい情報と既存の情報の組み合わせが次々に行われる
  • 今向き合ってる問題への答えにつながった瞬間が来る
  • アハ体験 の発生
みたいな流れなのではないか、と想像します。N=1の体験なので特にエビデンスはないですが。

マインドワンダリングを意図的に発生させる

マインドワンダリングを意図的に発生させるには、集中を必要としないような活動が適しています。
  • 散歩する
  • 入浴する
  • 自転車、車の運転をする
などです。

マインドワンダリングの悪影響

一方で、マインドワンダリングには悪影響もあります。
直ぐに気が散ってマインドワンダリングに入ってしまうと、取り組み対対象に集中できません。
また、マインドワンダリング中にネガティブな想像が広がる場合もあり、メンタルの悪化のきっかけにもなりかねません。
例えば、ふとした時に自分が今日してしまった失敗を思い出し、そこからのマイナスの影響を連想してしまうようなケースです。

マインドワンダリングを意図的に止める

マインドワンダリングを止めるには、自分がマインドワンダリングに入っていることを把握する必要があります。
つまり、マインドフルネスの状態が必要になります。今この瞬間に対する感知をできるようにすることで、マインドワンダリングを止めるということです。
例えば、仕事中にスマホの通知音が耳に入り、そこから通知を元に連想しそうなことがあれこれ思い浮かび、そこからマインドワンダリングの状態に入ったとします。今この瞬間に対する認識を高めることで、「今、気がそれて、仕事とは関係のないことを考えている」ということに気づき集中と取り戻すようなケースです。
と、語るのは簡単ですが、そもそもマインドフルネスで自己認識能力がどのくらい高まっているかどうか確認するのも難しいですよね。私はある時期からマインドフルネス瞑想をするようにしていることもあってか、ある程度自己認識力は高いように感じています。が、本当にマインドフルネスのおかげなのかはよくわかりません。

まとめ

マインドワンダリングは、集中せずあれこれ考えているような状態です。
そして、閃きなどポジティブな影響と、不安の増大などネガティブな影響があります。
閃きが欲しいとき、散歩や入浴などでマインドワンダリングを促しつつ、ネガティブな気持ちの拡大につながらないように、必要に応じてマインドワンダリングから集中状態に意識を戻せるように自己認識力を高めて置けるとよいでしょう。

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