Momentoの公式 blogを紹介
Introduction
以前何度かMomentoというキャッシュサービスについて記事を書きました。
Momentoはセットアップが容易で高速に動作するキャッシュサービス
(2022/8月現在はpublicベータ)です。
これ自体もとても良いサービスですが、
開発元であるMomento社の公式blogもかなり有用です。
このblogではMomento cache service内部の技術的な紹介や
他のキャッシュアプリに関連する考察、キャッシュやシステム全般についてのtipsなど、
役に立つ内容がいろいろと書かれています。
Introduce Article
今回はこれらの記事の中で、サーバーレスキャッシュに関する記事
についてかいつまんで紹介します。
======= 以下、blog記事の要約 =======
この記事では、
クラウドネイティブが当たり前になり、AWS LambdaやDynamoDBなどは
自動スケール&サーバレス&従量制で使っているが、なぜキャッシュは
進化せずいままでどおりなのか?どういう問題があり、どうすればいいのか?
といった事について書いてます。
既存のキャッシュシステムは、下記のような問題点を持っています。
- プロビジョニングに時間がかかる
- クラスタサイズを慎重に計画するもしくは極端なオーバープロビジョニングが必要
- 予測不可な遅延が発生するため、ユーザーにとって使いにくく、アプリのダウンタイムにもつながる
- 利用率が低いときでも、インスタンスに対して料金が発生する
※特定のサービスに言及したものではありません
なので、我々(Momento社)はサーバーレスキャッシュサービスを構築しました。
Momentoは既存の問題点を以下のように解決します。
自動スケールするキャッシュサーバ
Momentoは最適なタイミングで必要に応じてスケールします。
ユーザーがいちいち適当な負荷テストをもとに
キャパシティプランニングをする必要はありません。
また、予期せぬトラフィック急増による停止も減ります。
従量制価格
Momentoでは、実際に使用したリソースに応じて料金がかかります。
具体的には、Momentoへの書き込み量、Momentoから読み込み量をGB単位で支払います。
固定の月額費用はかかりません。
これにより、ステージング環境や開発環境などの必要な環境を用意し、
常時稼働させても、使った分だけの料金しかかかりません。
圧倒的なキャッシュ性能
Momentoは、テールレイテンシーが重要であると考えており、
p999(99.9パーセンタイル)の遅延に注目しています。
(言い換えれば、0.1%のリクエストだけが、p999のレイテンシよりも遅くなる)
Momentoの顧客は、定期的にサービスの負荷テストを行い、p999遅延が
5ms未満であることを常に報告しています。
最近、チームは定期的な耐久性テストで500Kトランザクション数/秒の負荷)を達成し、
クライアントでの遅延は99パーセンタイルで2.5ms以下でした。
結論:Momentoは、他のキャッシュサービスでは対応するのが難しい
規模のニーズに対する準備ができています。
======= blog記事の要約ここまで =======
ざっと要約してみました。
もとの記事はこちらです。
Summary
以上、Momento公式blogの記事について紹介しました。
日本語での表示も可能ですし、とてもためになる記事がたくさんありますので、
ぜひ確認してみてください。