Google スプレッドシートやホワイトボードのスクショも読み取り可能。NotebookLM のソース情報の対応幅が広がったので試してみた

Google スプレッドシートやホワイトボードのスクショも読み取り可能。NotebookLM のソース情報の対応幅が広がったので試してみた

この記事では、 NotebookLM で新たに設定可能になったソース情報の情報と、その中でも特に注目のファイル形式についてまとめます。
2025.11.16

こんにちは。組織開発室に所属し、組織開発を担当しているてぃーびーです。

NotebookLM のアップデートで設定可能なソース情報の種類が増えました。
この記事では、 NotebookLM で新たに設定可能になったソース情報の情報と、その中でも特に注目のファイル形式についてまとめます。

変更内容

NotebookLM が以下のファイル形式に対応しました。

項目 説明
Google スプレッドシート スプレッドシートから構造化データを追加したり、主要な統計情報について尋ねたり、概要を生成したりできます
Google Drive のファイルをURLで扱う ウェブサイトやYouTube動画と同じように、簡単なコピー&ペーストでDriveファイルをURLとして追加できます。カンマ区切りで複数のリンクを追加することも可能です
画像ファイル 手書きのメモの写真や、受け取ったパンフレットなどをアップロードできます
Google Drive にある PDF ファイル ダウンロードと再アップロードの手間を省き、研究論文、レポート、電子書籍などをDriveから直接追加できます
Microsoft Word 文書 .docxファイルをアップロードして、メモ、下書き、その他の文書を分析できます

以下は、公式ページです。

NotebookLM adds Deep Research, Docx, Sheets and more

Google スプレッドシートに対応

今回の目玉その1。 Google スレプッドシートを読み取れるようになりました。

以下のレポートの登壇で発表した目標設定を支援するツールを整備した段階では、 Google スプレッドシートに対応していなかったので、PDFをエクスポートして読み込ませる形式を使っていました。

【イベントレポート】『Gemini と NotebookLM を組み合わせて 目標設定の負荷を軽減する方法』の登壇と補足 | DevelopersIO

これでようやく Google スレプッドシート本体をそのまま扱うことが可能になります。
Google ドキュメントを利用するときと同様、内容に更新があったらボタンひとつで同期可能です。

検証

AIアシストで作成できる Google スプレッドシートで検証してみます。

サンプルデータ(ファイル作成時にAIアシストで作成できるサンプル情報をそのまま利用)
googleスプレッドシートサンプルデータ

サンプルデータを NotebookLM に設定してみました
notebooklm-with-spreadsheeet1

チャット欄でデータの参照を試してみます。
入力

肯定的なフィードバック内容を教えて下さい

出力

提供されたソースに基づき、肯定的なフィードバックの内容を以下にお知らせします。

ある顧客からのフィードバックは、AIセンチメントが「肯定的」と分類されており、内容は以下の通りです。

「先日、カスタムメイドのペンダントを受け取りましたが、想像以上に美しい仕上がりでした。
細部へのこだわりが素晴らしいです。
宝石もとても美しいです。記念日のお祝いにぴったりでした。
ありがとうございました。」

このフィードバックは、AIカテゴリでは「賛辞」として分類されています。
このフィードバックは2024年12月10日付で、購入ID 82736481に関連しています。

以下は、出力の画像版です。
引用リンクをたどると左側のソース情報をしっかり参照してくれています。
notebooklm-with-spreadsheeet2

画像ファイルに対応

今回の目玉その2。手書きのメモなどの画像を読み取ることができます。これにより、ホワイトボードのメモ等を扱うことができます。

検証

まずはテストのための画像を Gemini に以下のプロンプトで作成してもらいました。

入力

NotebookLMの画像より取り機能を検証するための、ホワイトボードの手書き風の画像を作成してください。
内容については、業務改善におけるGeminiの活用に関して英語でテキスト、図解を含めて議論しているものにしてください。

出力画像
white-board-about-gemini

NotebookLM にこの画像を設定してみました。

NotebookLM-read-image

チャットで問いかけてみます
入力

Gemini を活用したデータ分析について教えてください

出力
きちんと画像内容を踏まえた受け答えをしてくれています。

Geminiは、ビジネス改善の文脈において、「Data Analysis & Insights」(データ分析とインサイト)のために活用される機能の一つとして挙げられています。

Geminiを活用した具体的なデータ分析の活動には、以下の3つが含まれます。

1.  Trend Identification(傾向の特定)
2.  Performance Monitoring(パフォーマンスの監視)
3.  Predictive Modeling(予測モデリング)

データ分析とインサイトの活用は、Geminiがもたらす主要な利点の一つであるBetter Decisions(より良い意思決定)の実現に貢献します。

### 導入における関連事項

データ分析機能を含むGeminiの導入においては、いくつかの「Challenges」(課題)も認識されています。
特にデータに関連する課題としては、Data Privacy(データプライバシー)やBias Mitigation(バイアスの軽減)が挙げられます。
また、既存のシステムやプロセスとのIntegration(統合)も課題となります。

これらの課題を踏まえた上で、Geminiの導入を本格化させるための「NEXT STEPS」(次のステップ)としては、以下の3段階が推奨されています。

1.  Pilot Project(パイロットプロジェクト)
2.  Feedback Collection(フィードバックの収集)
3.  Full Deployment(本格的な展開)

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