Okta Workforce Identity Cloud(WIC)の各機能と価格について
こんにちは。
ゲームソリューション部/業務効率化ソリューション部の西川です。
今回は Okta Workforce Identity Cloud(WIC) の各機能について紹介します。
Okta WIC は、企業向けの IDaaS(Identity as a Service)ソリューションで、シングルサインオン(SSO)、多要素認証(MFA)、アダプティブMFA(AMFA)、ユーザーディレクトリ(UD)など、さまざまな機能を提供しています。
本記事では、WIC の主要な機能とその内容、価格について詳しく解説します。
WIC の導入を検討している方の参考になれば幸いです。
※本記事は 2025/02/07 時点での記載となります。
最新の情報は以下の公式HPからご確認ください。
用語
Okta Workforce Identity Cloud(WIC)
Okta WIC は、企業向けの ID 管理プラットフォームで、従業員やパートナーの認証・認可を安全に管理するためのソリューションです。
クラウドベースで提供され、シングルサインオン(SSO)、多要素認証(MFA)、ユーザーディレクトリ(UD)などの機能を備えています。
WIC の主要機能
シングルサインオン(SSO)
概要
シングルサインオン(SSO)は、ユーザーが一度のログインで複数のアプリケーションにアクセスできる機能です。
Okta の SSO を利用することで、パスワード管理の負担を軽減し、セキュリティを向上させることができます。
価格
$2 (1ユーザー / 月)
多要素認証(MFA)
概要
多要素認証(MFA)は、パスワードに加えて追加の認証要素(例: ワンタイムパスワード、プッシュ通知、生体認証)を利用することで、セキュリティを強化する機能です。
価格
$3 (1ユーザー / 月)
アダプティブ多要素認証(AMFA)
概要
アダプティブ多要素認証(AMFA)は、ユーザーの行動やデバイス、IP アドレスなどのリスク要因を分析し、動的に認証強度を調整する機能です。
価格
$6 (1ユーザー / 月)
ユーザーディレクトリ(UD)
概要
ユーザーディレクトリ(UD)は、Okta 内でユーザー情報を一元管理する機能です。
価格
$2 (1ユーザー / 月)
ライフサイクル管理(LCM)
概要
ライフサイクル管理(LCM)は、ユーザーのアカウント作成、更新、削除を自動化する機能です。
価格
$4 (1ユーザー / 月)
API アクセス管理(API AM)
概要
API アクセス管理(API AM)は、企業の API へのアクセスを制御する機能です。
価格
$2 (1ユーザー / 月)
Identity Governance(OIG)
概要
Okta Identity Governance(OIG)は、ID ガバナンスとコンプライアンス管理を強化する機能です。
ユーザーのアクセス権限を適切に管理し、監査やコンプライアンス要件を満たすことができます。
主な機能
アクセスリクエスト管理:ユーザーが必要なアクセス権をリクエストし、承認ワークフローを適用
認証・認可の監査:アクセス履歴を記録し、監査レポートを作成
価格
$9 (1ユーザー / 月):Light(最大50フロー)
$10 (1ユーザー / 月):Midium(最大150フロー)
$11 (1ユーザー / 月):無制限
Okta Access Gateway(OAG)
概要
Okta Access Gateway(OAG)は、オンプレミスアプリケーションと Okta のクラウド ID 管理を統合するためのソリューションです。
レガシーアプリケーションにも SSO や MFA を適用できます。
主な機能
オンプレミスアプリの SSO 対応:VPN やレガシーアプリに Okta の SSO を適用
ハイブリッド環境対応:クラウドとオンプレミスのアプリをシームレスに接続
価格
$3 (1ユーザー / 月)
Okta Workflows(WFs)
概要
Okta Workflows(WFs)は、ノーコードで ID 管理の自動化を実現するツールです。
ユーザーのライフサイクル管理やアクセス制御を自動化できます。
主な機能
ノーコードのワークフロー作成:直感的な UI で ID 管理の自動化を実現
外部サービスとの統合:Slack、Google Workspace、Salesforce などと連携
価格
$4 (1ユーザー / 月):Light(最大50フロー)
$5 (1ユーザー / 月):Midium(最大150フロー)
$6 (1ユーザー / 月):無制限
さいごに
Okta Workforce Identity Cloud(WIC)は、企業の ID 管理を効率化し、セキュリティを強化するための強力なツールです。
ご紹介した様々な機能を組み合わせることで、利便性とセキュリティを両立できます。
本記事がOkta の導入を検討している方のご参考になれば幸いです。
ご不明点があれば、お気軽にお問い合わせください!