OpenAIのアカウントや請求を組織で管理したいときのやり方

OpenAIのアカウントを組織管理することで請求情報をまとめて管理することができます。OpenAIのOrganization機能の利用方法をまとめました。
2023.05.18

企業や組織の中でOpenAIのアカウントを組織的に管理したいときにどのように行えば実現できるかについて調べてみたので記事に残しておきたいと思います。

OpenAI Organizationとは?

OpenAIのアカウントを組織的に管理するためには、Organizationを利用します。 公式ドキュメントとしてはコチラに記載があるので、興味がある方は読んでみてください。

端的に言うと、APIの利用料をまとめて請求できるようになる機能です。 APIの利用料としては、gpt-3.5やgpt-4のAPIなどのチャット機能に関連するものだけでなく、音声認識(Whisper)や画像生成(DALL-E2)も含まれます。 一方で、WebのUIから利用するChatGPTのPlusアカウントの請求をまとめて行うことは現状できないようです(もし、実施方法をご存知の方がいたら教えてください)。

OpenAIのアカウントを組織で管理するとなにが嬉しいのか?

請求をひとまとめにして管理できるところと組織単位で上限を設定できることがメリットです。 請求をまとめて管理するという点では、組織として設定したクレジットカード情報に対して、組織に所属するメンバーの料金をまとめて請求することができます。 会社負担でメンバーの方が利用するときなどに各個人で経費精算を行うことは大変なので、まとめて請求ができるOrganization機能を使うと良いですね。さらに、月の利用料の上限設定ができるため、使いすぎ対策としても安心です。

メンバーの権限としては、Owner(請求情報の管理ができる)とReader(参加するメンバー)の2つがあります。 必要な方のみに支払い情報を提供できるのも嬉しいポイントですね。

組織で管理するにはどうすればいいの?

コチラのページ から設定を行うことができます。特に事前の申請などは不要です。

サイドバーを見ると分かるように、請求情報やメンバー追加の管理もできます。

メンバーの招待も非常に簡単で「Members」のタブから実施が可能です。招待されたメンバーにはメールが届くため、そのメールから承認を行うと組織に参加できます。

一人が複数の組織に所属する場合、どっちの組織に請求がされるの?

公式ドキュメントによるとAPIリクエストのHeader部分に組織ID(organizaiton ID)を指定することで、請求先を管理できるようです。 ただ、こちらについては珍しいケースだと思うので、検証していません。

まとめ

組織に導入するうえで請求をひとまとめにできることは嬉しいですね。是非、組織内で活用を検討している方は試してみてください!

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