組織課題の解決シリーズ – 問題が存在しているか見極める
こんにちわ。従業員体験( EX ) の向上がミッションのエンジニアリング統括室に所属しているてぃーびーです。
組織に関わる定番の問題、その解決策をまとめる組織課題の解決シリーズです。
- 前提知識 - このお題を説明する上で必要な前提知識
- 組織の臭い - 解決が必要な対象の症状、問題点
- プログラムにおける「コードの臭い」を想定しているものです
- 組織課題の解決テクニック / 臭いの解決方法
の構成でまとめます。
今回のお題は「問題が存在しているか見極める」です。
前提知識
問題
この記事における問題は、理想状態と現状にギャップをある状態をさします。
組織の臭い - 問題の存在を確認しないで解決施策を実施する
会社、チームの問題はその中に誰かが認識することによって発見されます。
そして、その認識は主観からくる解釈であり、事実ではない場合があります。
主観による解釈は事実とは限りません。
それだけではなく、仮に聞いた内容が事実であっても、そこに関わる別の人や全体の仕組みから見ると実は問題ではないということもあります。そのため、問題の存在を確認せずに解決に動くと、そもそも存在しない問題に対して時間を使うことになり、時間を無駄にすることになります。
例 - 片側の意見のみで解決に動く
あるチームの A さんからみて、 C さんが決めたチームの仕事の進め方に問題があるように見えていました。
A さんは B さんに相談し、その結果 B さんは A さんが考える問題の解決に協力することにしました。
A, B さんの考える解決策を実施しましたが、特に状況に変化がありません。
不思議に思った、 B さんは C さんに問題点について確認すると、 A さんの勘違いであり現状の仕事の進め方には理由があり、理想的な内容であることがわかりました。
組織課題の解決テクニック
まず、耳に入った問題に関する情報が事実であるか、解釈であるか見極めることです。
解釈だった場合は、 5W1H などの観点で具体的な事実の情報を集めます。
そして、事実が揃った上で本当にそれが問題なのか関係者で見極めます。
シンプルな問題の場合は一人でも見極めを誤ることは少なそうですが、多くの要素が絡み合う対象の場合は全体像が分かる人を巻き込んで議論する必要があるでしょう。