XP祭り2011に参加してきましたよ。
9/3(土)にXPJUG主催で行われた、XP祭り2011に参加してきました。
XP祭りとは言いつつもXPだけにとどまらず幅広いネタ満載で、非常に充実したお祭りでした。開催からだいぶ時間が空いてしまったのですが、私の体験を共有したいと思います。
ぐずぐずしているうちに、先にデザインブログの方でたけはらさんが記事をアップしていますので、そちらもどうぞ。
参考リンク(XPJUG公式サイト)
- XP祭り2011 ~ XP祭りX(テン) – XPX ~(開催概要)
- XP祭り2011「XPX」~宴のあと(開催後のまとめサイト)
社長パネル
祭りは社長パネルで幕を開けました。XPJUGゆかりの社長さん5人がパネラとして壇上に立ち、参加者からの質問をもとにディスカッションが行われました。
その模様の詳しくは、上記のまとめサイトからご覧ください。
そのなかで私は、SonicGardenの倉貫さんがおっしゃっていた「技術の寿命は会社の寿命より短いので、技術を売り物にすると会社も短命になる」という言葉が印象に残っています(発言そのままの文章ではありません。また前後の文脈があるので、誤解を避けるためにまとめサイトの確認をお勧めします)
我がクラスメソッドは技術を売り物にしています。しかしそれは手段であって、我々としても本当に届けたい価値はその先にあると思っています。この言葉については常によく考える必要があると感じました。
その後昼休みを挟んで、いくつかのセッションが行われました。私が参加したのは以下の2つです。
Agile Buffet~現場に適したプラクティスを取り分けるワークショップ
アジャイルにもいくつかの手法があり、その中にそれぞれプラクティスがあります。では開発プロジェクトでアジャイル開発を適用しようとしたとき、そのプロジェクトの事情に応じてどんなプラクティスを選択するかというのを話し合う、というワークショップでした。
参加者は3グループに分かれてワークを行いました。
まずは各グループで、どんなシステムを開発するのか、参加メンバーや関係者はどういうスタンスでプロジェクトに関わっているか、その他制約となることは何かなどプロジェクトの設定を決めます。
その後そのプロジェクトに対して、どういった手法を用いて開発するか、どんなプラクティスを用いればうまくいきそうかということを議論しました。
最後には各グループごとにワークの内容を発表したのですが、設定したプロジェクトの内容も選択したプラクティスも様々で興味深い結果となりました。
ワークでは仮想のプロジェクトに対してでしたが、どういう背景があってそれに対応するためどのプラクティスを選択するのか、つまり想定されるリスクにどのように対応しようとするのかを話し合うことは、実際のプロジェクトでも有効だと思いました。別にアジャイル開発ではなくとも、プロジェクト立ち上がりの際には、成功のためにどうするかお客さまも交えて話し合いを持ってみるといいですね。
「XP入門」入門
このセッションでは、現在の日本におけるアジャイル開発の原点と言うべき、Kent Beckの「XPエクストリーム・プログラミング入門」(通称:白本)の読書会が行われました。私も数年前に購入した白本を引っ張り出してきて参加しました。
まずは前説として、スペシャルゲストの平鍋さんがXPへの思いを熱く語ってくれました。白本の第1版を手元に持って話されていましたが、大量の付箋が張ってあってかなり読み込んだ様子でした。そのときの内容はご自身のブログでも書いてらっしゃいますので、そちらも是非参照してみてください。
その後、第1章と第7章を読んでグループごとにディスカッションし、最後に発表といった形式で進められました。
あまり長い時間ではなかったのですが、同じ本を読んでもほかの人とは多少受け取り方が違ったりして、自分ではもやっとした理解だったところが話し合いをする中で腑に落ちるという快感を味わうことができました。また当時、社内でも読書会を開きたいと考えていたため(現在は実施しています)、読書会の進め方のノウハウに触れられたのも収穫でした。
最後はLT大会、そして懇親会
祭りの最後はLT大会です。我らがたけはらさんもトーカーの一人として壇上に立ち、L-1チャンプとしての貫禄をみせつけてくれましたよ。
また協賛企業から提供された書籍が、太っ腹に参加者にプレゼントされました。私も「チーム開発プラットフォーム Team Foundation Server入門」をいただいて来ました。提供してくださった技術評論社様、ありがとうございます。
祭りの後の懇親会でも、その日のセッションで知り合った方と普段なかなか出来ない濃い話で盛り上がったりと充実の一日でした。