ペア組織開発。ペアプロの良さを組織開発にも取り入れる

2022.02.16

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こんにちわ。従業員体験( EX )  の向上がミッションのエンジニアリング統括室に所属しているてぃーびーです。
システム開発において、ペアプログラミングはすっかりメジャーになっているかと思います。
私は、ペアで仕事をすることはプログラミング以外でも有用だと考えています。前職、現職ともに私は人事・組織開発領域でペアワーク = ペア組織開発を使っています。
そこで、ペア組織開発についてまとめることにします。

ペアプログラミングとは?

まず前提としてペアプログラミングについてまとめます。
2人でペアになってプログラミングをするペアプログラミング。
コードを書くドライバー、ドライバーをサポートするナビゲーターの組み合わせで開発をすすめます。
代表的なメリットとしては
  • よりよいコード
  • 作業効率の向上
などがあります。ペアプログラミングに関して詳細は以下を参照ください。

ペア組織開発とは?

ペア組織開発とは、組織開発の業務をペアで行うことです。
個別の施策をすすめるために必要となる業務をペアで実施します。

ペア組織開発の利点

ペア組織開発には以下のような利点があると考えます。

バス係数

組織開発のバス係数を高めることができます。

成果の質

組織施策はソフトウェアの開発よりもフィードバックサイクルを回せるまでの期間が長くなりやすいです。そのため、施策の初回のリリース時点の品質をできるだけ高めておきたい、という特性があります。
その意味で、複数の知識・目線を元によりよい成果を得やすいペア組織開発の価値がでてきます。従業員向けの施策を考える場合、施策を考える私達自身も従業員であり、少なくとも2つの従業員目線を確保できます。

レビュー

ソフトウェア開発の業務から人事・組織開発の領域にうつって感じた相違点ですが、テストにあたる工程を十分にとりいれているケースは多くないように感じています。例えば
  • ゴールは明確になっているか?
  • 施策の内容が正しいか?
  • 施策に係る業務のプロセスは適切か?
  • 周知用の文書はわかりやすいか?誤字はないか?
  • 成果物が期待する水準に到達しているか?
などの点において確認がおろそかになりがちなケースが多いように思います。
その意味でリアルタイムでチェックをできるペア組織開発の利点がいきます。開発においては GitHub で任意の行へのフィードバックが簡単できます。しかし、組織開発の業務では非同期でレビューをしやすいような仕組み自体が存在していません。
ペアで仕事を進めておけば円滑にフィードバックをしやすいという面があります。

知的刺激

知識、発想について、お互いに刺激を与えることができます。
例えば、組織開発の領域は広く、複数名が関わるときにお互いの得意領域が異なる場合があります。この場合、ペアで作業することで、お互いの知見を交換し合うことができます。
また、組織施策に向けての発想の面でも、自分と異なる発想を持つ相手と考え方を交換しあうことができます。

ペア組織開発の課題

現時点でペア組織開発において解決策が明確ではない要素が一つあります。
ペア組織開発をするケースとしないケースを分ける基準です。今の所、なんとなくで判断しています。

その他の領域でのペアワーク

プログラミング以外にもペアが活きるケースがあります。例えばペアブロギングがあります。

まとめ

ペア組織開発についてまとめました。ペア組織開発には以下のような利点があります。
  • バス係数の向上
  • 成果の質の向上
  • レビューの質、効率の向上
  • 知的刺激の交換
また、これはペア組織開発の本線から外れる利点ですが、リモート環境においてペアで作業すること自体がプラスの影響があります。コミュニケーション機会が増え、労働体験が向上するためです。特に組織施策をやる担当はステークホルダーとのやりとり以外の場面で単独で仕事をすることになりがちかと思います。そこで、ペアワークになることで孤独ではない状況で仕事をする時間が増えることになります。

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