
Amazon Quick Sight の非プロロールでも使えるダッシュボード Q&A 機能を有効化してみた
いわさです。
Amazon Quick の料金体系は、BI 機能のみの利用と AI 機能を含む利用に分かれています。
作成者が $24/月、作成者プロが $40/月、閲覧者が $3/月、閲覧者プロが $20/月です。
AI を活用した Q&A 機能(自然言語でデータに質問できる機能)はプロロール向けの機能という印象がありますが、料金ページの閲覧者($3/月)の説明をよく見ると以下の記載があります。
Ask questions in natural language using our Q&A capability for instant insights
非プロの閲覧者でも自然言語で AI に問い合わせる機能があるのです。
ただし、Q&A を有効にするにはアカウントレベルで $250/月 のインフラ費用が別途かかります。
インフラ費用は「プロユーザーが 1 人以上存在する」「トピック経由の Q&A が有効」「ダッシュボード Q&A が有効」のいずれかで発生します。
現在、作成者プロ / 管理者プロユーザーを使ってトピックの作成や AI エージェント機能を利用しているのですが、ダッシュボードを閲覧する閲覧者ユーザーにもデータ Q&A を提供できるのか、その方法を調べてみました。
今回こちらを確認してみたので紹介します。
データ Q&A を閲覧者に提供する方法
閲覧者がダッシュボード上でデータ Q&A を利用するには、分析にトピックをリンクしてからダッシュボードを公開する流れになります。
分析画面の右上にある「質疑応答を管理」をクリックすると以下の 2 つの選択肢が表示されます。
- データセットをビジュアル構築と質疑応答に使用
- ビジュアル構築と質疑応答にリンクされたトピックを使用
「データセットをビジュアル構築と質疑応答に使用」を選んだ場合は、ダッシュボード公開時に「データに関する質疑応答を許可」のチェックがグレーアウトしてしまい、私の環境では閲覧者に Q&A を提供できませんでした。

閲覧者に Q&A を提供するには「ビジュアル構築と質疑応答にリンクされたトピックを使用」を選んでトピックをリンクする必要があるみたいです。
新しいトピックでリンクしたらエラーになった
トピックを作成して分析にリンクしようとしたところ、エラーになりました。
「質疑応答を管理」から「ビジュアル構築と質疑応答にリンクされたトピックを使用」を選択し、作成したトピックを選んで「変更を適用」をクリックすると以下のエラーが表示されます。


エラーメッセージは以下の通りです。
トピックをリンクできませんでした hoge0811iwasa2.
新しいトピックはまだリンクに対応していなかった
トピック一覧を確認すると、トピックには 2 種類あることがわかります。

- 紫の歯車アイコンで「Legacy」ラベルなし → 新しいトピック(SEMANTIC_VIEW)
- グラフアイコンで「Legacy」ラベルあり → レガシートピック
上部のバナーにも「New topics are currently in preview.」と表示されており、新しいトピックはまだプレビュー段階です。
Quick コミュニティでも同様の報告があり、分析やダッシュボードへのリンクに対応しているのはレガシートピックのみとのことです。
内部的には以下のエラーメッセージが返されているようです(Quick コミュニティの報告より)。
Topic version SEMANTIC_VIEW is not supported by operation ImportFromAnalysisIntoTopicActivity. Supported versions: [NRE, LEGACY]
レガシートピックを作成してリンクしたら解決した
「Create topic」ボタンのドロップダウンからレガシートピックを作成し、分析にリンクしたところ正常に動作しました。

ダッシュボードを公開して閲覧者に Q&A を提供する
レガシートピックをリンクした状態でダッシュボードを公開します。
「データに関する質疑応答を許可」のチェックが有効になっており、ソースとしてリンクしたレガシートピックが表示されています。

なお、ダッシュボードを公開しただけでは閲覧者は Q&A を利用できません。

リンクしたトピックも閲覧者に共有する必要があります。
トピックの画面から「共有」を開き、閲覧者ユーザーをトピックの閲覧者として追加します。

閲覧者がダッシュボードで Q&A を使えるようになった
閲覧者ユーザーでダッシュボードを開くと、上部に「Ask a question about hoge0727legacytopic」と表示されるようになりました。

クリックするとトピックに対する質問画面が開き、自然言語で問い合わせができます。

なお、新しいトピックは「複数データセットを横断してチャットで質問する」ためのセマンティックレイヤーという位置付けで、ダッシュボードへのリンクとは別のユースケースを想定しているみたいです。
Amazon Quick コミュニティのマイグレーションガイドによると、レガシートピックは旧世代の AI モデルを使っており、データセットエンリッチメントや新しいトピックに移行することで最新のエージェントモデルによる高い回答精度が得られるとのことです。
ただし現時点では閲覧者にダッシュボード経由で Q&A を提供できるのはレガシートピックのみなので、ここは割り切って使う必要がありそうです。
さいごに
本日は Amazon Quick の閲覧者(非プロ)ユーザーにデータ Q&A を提供する方法を調べてみました。
閲覧者でも Q&A は利用可能ですが、現時点ではレガシートピックを作成して分析にリンクする必要があります。
AI モデルが古かったり日本語がプレビューだと表示されていたりと、Amazon Quick への過渡期というところもあってあまり投資されている機能ではないように見えますね。
トピックを使うのであれば新しいトピックを作成したり、あるいはトピックなしでダッシュボードをエージェント経由で利用したりとかがこれからは主流なのでしょう。
一応レガシートピックを利用したダッシュボードQ&Aも利用は可能で、BI ユーザーでも使えますが、積極的に使いましょうという状況ではなさそうですね。





