[アップデート] Databricks データインテリジェンスプラットフォームが AWS Marketplace で SaaS Quick Launchを提供開始しました #AWSreInvent

[アップデート] Databricks データインテリジェンスプラットフォームが AWS Marketplace で SaaS Quick Launchを提供開始しました #AWSreInvent

Clock Icon2024.12.03

AWS事業本部コンサルティング部の石川です。Databricks Data Intelligence PlatformのSaaS Quick Launch 版をAWS Marketplaceで提供開始しました。SaaS Quick Launchは、昨年のre:Invent2023で発表されたAWS Marketplace 向けデプロイオプションです。これにより、AWSでのDatabricksワークスペースのデプロイメント体験が簡素化されます。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2024/12/streamlined-deployment-experience-databricks-aws/

Quick Launch デプロイオプションについては、以下のブログをご覧ください。

https://dev.classmethod.jp/articles/quick-launch-in-marketplace/

Databricksとは

Databricksは、データの専門家向けの統合データ分析プラットフォームです。ノートブック、クラスター、データエンジニアリングジョブを管理する環境を提供し、データの収集・蓄積から分析・機械学習モデル開発、運用までを一気通貫で効率的かつ安価に行うことができるサービスです。多くの企業で活用されており、AIソリューションを大規模に構築、デプロイ、共有、保守するためのオープンなプラットフォームとしても機能します。

Databricksはサービス名でもあり、会社名でもあります。個人的には、Databricksというと大規模データ処理のための高速で汎用性の高いオープンソースの分散処理エンジンのApache SparkやOTF(Opem Table Format)のDelta Lakeで有名な会社というイメージです。

SaaS Quick Launchの特徴

簡素化されたプロセス

以前は手動設定とAWSインフラストラクチャプロビジョニングツールの知識が必要でしたが、新しい体験では3つのガイド付きステップで簡単にデプロイできます。

幅広いユーザー向け

データエンジニア、データサイエンティスト、ビジネスアナリストなど、すべてのユーザーが利用可能です。

自動プロビジョニング

必要なAWSリソースが自動的にプロビジョニングされ、セキュリティと高可用性のためのAWSベストプラクティスに従ってDatabricksと統合されます。

広範な利用可能性

この簡素化されたデプロイメント体験は、DatabricksがサポートするすべてのAWSリージョンで利用可能です。

Databricks Lakehouse Platform サブスクリプションとSaaS Quick Launchオプションの違い

この新しいSaaS Quick Launchオプションにより、Databricksのワークスペースデプロイメントプロセスが簡素化され、ユーザーはより迅速にデータ分析、機械学習、データサイエンスの主導をAWS上で開始できるようになりました。

AWS MarketplaceのSaaS Quick Launchと一般的なデプロイ方法の違いをまとめた表です。

特徴 SaaS Quick Launch 一般的なデプロイ方法
デプロイ速度 簡単かつ迅速にデプロイ可能 手動設定が多く、時間がかかることがある
セキュリティ AWSとベンダーが検証したCloudFormationテンプレートを使用し、セキュリティリスクを軽減 検証されていないテンプレートを使用することがあり、セキュリティリスクが高まる可能性
導入プロセス ステップバイステップのガイド付きで簡素化 手動で複雑な設定が必要な場合がある
設定の自動化 自動で必要なAWSリソースをプロビジョニング 手動でのリソース設定が必要
アクセス許可の管理 自動的に必要なアクセス許可を付与 手動でアクセス許可を設定する必要がある
製品の識別 AWS Marketplaceで「Quick Launch」タグ付き製品として識別可能 特に識別タグはなし

利用開始するには

新しい簡素化されたデプロイメント体験を試すには、AWS MarketplaceのDatabricks Data Intelligence Platformページにアクセスしてください。[Try for free]ボタンを押します。

https://aws.amazon.com/marketplace/pp/prodview-wtyi5lgtce6n6

quick-launch-in-marketplace-for-databricks-1

Databricks Data Intelligence Platform のサブスクリプションを作成するには、価格情報を確認し、このソフトウェアの利用規約に同意が必要です。[Subscribe]ボタンを押すとSubscribeが開始します。

quick-launch-in-marketplace-for-databricks-2

AWS Marketplace のデプロイメント統合を有効にする必要があります。[Enable and continue]を押すと有効になり、AWS Marketplace がサービスリンクトロールを作成し、Databricks のデプロイメントパラメータを作成および管理するための AWS Marketplace 権限を付与できるようになります。

quick-launch-in-marketplace-for-databricks-3

以降は、Saas Quick Launch のStep1からStep3に従いデプロイします。

quick-launch-in-marketplace-for-databricks-4

最後に

DatabricksのAWS Marketplace上でのSaaS Quick Launch提供開始は、ユーザーはわずか3つのステップで簡単にDatabricksワークスペースをAWS上に展開できるようになりました。自動プロビジョニングやAWSベストプラクティスに基づいたセキュリティ設定により、ユーザーは迅速かつ安全にデータインテリジェンスプラットフォームを利用開始できます。さらに、この簡素化されたプロセスはDatabricksがサポートするすべてのAWSリージョンで利用可能です。

データガバナンスを効かせながら Databricksを利用したいユースケースにおいて、自社のAWS環境に簡単かつセキュアにデプロイできる AWS Marketplace の SaaS Quick Launch オプションはとてもおすすめです。

Databricks の SaaS Quick Launchのサポートにより、企業はより効率的にデータ駆動型の意思決定を行い、AIソリューションを迅速に構築・展開できるようになるでしょう。

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