QuickSightのダッシュボード共有機能が新しくなり、埋め込みコードが取得出来るようになっていました

2021.11.24

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いわさです。

AWSのアップデート情報としておそらくまだ公開されていない気がしますが、QuickSightのドキュメント履歴がいくつか更新されていました。
いつもの小さなアップデートなのかなと思ったのですが結構変わってました。

今回は、Quicksightのダッシュボード共有画面が変わりました。
そしてその新画面から埋め込み用のコードも取得出来るようになりましたので、新画面を確認しながら紹介していきたいとおもいます。

大きく変わった新画面

共有画面への遷移方法は従来同様で、ダッシュボードの右上の共有メニューから遷移出来ます。

従来までは以下のようなダイアログが表示されていました。

QuickSightの共通的なダイアログな感じですよね。

新画面は以下です。

だいぶ変わりましたね。
雰囲気がもう違う。

ユーザーとグループの検索ウインドウ

サイドバーにユーザーとグループの検索ペインが配置されています。
盾に大きく表示されているので見やすくなりました。

注意点として何も入力されていない状態だと候補は出てきません。
以前は出ていたような気もしますが、気のせいか・・・

なので、ユーザー名がわかってない状態でリストを見て「これかな?」という雰囲気追加は出来ないので、事前に対象ユーザーの情報を知っておく必要がありますね。

全員にアクセスを許可する

従来までも「このアカウントのすべてのユーザーと共有する」の機能が存在していました。
従来まではそのチェックをONにするとダッシュボード一覧に自動で表示されていたかと思います。

今回こちらの共有方法にオプションが増えました。

  • このアカウント全員
    このアカウントのすべてのユーザーには、このダッシュボードへのビューワーアクセスが付与されます

  • QuickSightで検出可能
    このアカウントのすべてのユーザーのQuickSightホームページでこのダッシュボードを表示します。

全ユーザーに権限を与えつつも、ダッシュボード一覧に表示させないという使い方が出来るようになりました。
おそらく後述する埋め込みダッシュボードや直接リンクを使ったアクセスを想定しているのだと思います。

一覧には追加されたダッシュボードが表示されていませんが、直接リンクからアクセスすると...

見れますね。
権限がない場合は以下のように直接リンクでもアクセス出来ません。

さらに、QuickSightで検出可能をONにするとダッシュボードにも自動で表示されるようになります。

ユーザーとグループ、共有フォルダ一覧

右側ペインにはユーザー、グループで共有されている一覧が表示されています。
ユーザーとグループについては閲覧者以外の場合は「名前を付けて保存」を許可するかどうかを選択することが可能です。

ダッシュボードが追加されている共有フォルダについても、ダッシュボードの共有画面から逆引きが可能です。

リンクの取得機能

ダッシュボードの直接アクセス用のURLと埋め込み用コードをこの画面からクリップボードへコピー出来るようになりました。

リンクをコピーした場合は以下のようなダッシュボードへの直接URLが取得されます。

https://ap-northeast-1.quicksight.aws.amazon.com/sn/accounts/123456789012/dashboards/63f156c4-b388-41d5-8a41-100f47b0191d

埋め込みコードをコピーした場合は以下のようなHTMLブロックが取得されます。
ただし、埋め込まれているダッシュボードのURLを見るとAWS CLIで取得される一定時間外部公開が出来るようになるトークンが付与されているものではないので外部サイトへ埋め込む際はご注意ください。
QuickSightへの認証が前提となったもののようです。

    <iframe
        width="960"
        height="720"
        src="https://ap-northeast-1.quicksight.aws.amazon.com/sn/embed/share/accounts/123456789012/dashboards/63f156c4-b388-41d5-8a41-100f47b0191d">
    </iframe>

認証トークンを付与して外部アクセス出来るようにしたい場合は従来どおりAWS CLIから署名付きURLを取得してください。

さいごに

本日は新しくなったQuickSightのダッシュボード共有画面を紹介しました。
リニューアルというレベルで変わっており、使い勝手も違うのでご注意ください。
マニュアルなどでダッシュボード共有手順あたりを整備している場合は追従が必要そうですね。

なお、分析の共有機能については従来のままでした。近いうちに同じような形でアップデートされるかもしれないなと思ってます。