RDSがフェイルオーバーした時にメールで通知をさせる方法
はじめに
こんにちは、山本翔大です。
今回は、RDSインスタンスでフェイルオーバーが発生した際に、SNSを使ってメール通知を自動送信する設定方法について解説します。
この設定により、運用担当者がフェイルオーバーの発生をすぐに把握し、即座に監視やサービス影響の確認を行うことが可能になります。
設定方法
1.SNSトピックの作成
まず、コンソールからSNSにアクセスし「トピックの作成」をクリックします。
詳細からトピックのタイプを「スタンダード」に変更し、名前と表示名の欄を任意の名前に設定してください。
設定が完了したら「トピックの作成」をクリックすると「正常に作成されました」と表示されます。
次に、「サブスクリプションの作成」をクリックします。
詳細に以下のように設定します。
- トピックARN:先ほど作成したトピックを選択
- プロトコル:Eメール
- メールアドレス:受信したいメールアドレスを入力
「サブスクリプションを作成」をクリックすると「サブスクリプションが正常に作成されました」と表示されます。
また、設定したメールアドレスに確認のリンクが送信されているので、リンクをクリックして受信するメールアドレスを確定させてください。
2.RDSイベント通知の設定
次にRDS側の設定をします。
コンソールからRDSを選択し、左のメニューからイベントサブスクリプションを選択します。
「イベントサブスクリプションの作成」をクリックし、任意の名前を設定します。
ターゲットには最初に作成したトピックを選択します。
ソースは以下のように設定してください。
ソースタイプ:インスタンス
「すべてのインスタンス」から「特定のインスタンスを選択」に変更
→特定のインスタンスから通知を出したいRDSを選択。
イベントカテゴリを「特定のカテゴリを選択」に変更
→特定のイベントカテゴリから「failover」を選択。
設定し終えたら右下の作成をクリックすると「正常に作成されました」と表示されます。
動作確認
以上で設定が完了したので最後に正常に設定ができているか確認します。
先ほど設定したRDSを選択し再起動をクリックすると「フェイルオーバーで再起動しますか?」の項目があるので選択します。
確認をクリックするとフェイルオーバーで再起動が始まります。
受信したメールを確認し、RDSがフェイルオーバーしたことを伝える旨のメールが届いていれば成功です。
参考資料
[1] Amazon SNS トピックを作成する - Amazon Simple Notification Service
[2] Amazon RDS イベント通知にサブスクライブする - Amazon Relational Database Serviceアノテーション株式会社について
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