[アップデート] Amazon RDS の Performance Insights で CloudWatch メトリクスを含む新しいモニタリングビューが利用出来るようになりました

[アップデート] Amazon RDS の Performance Insights で CloudWatch メトリクスを含む新しいモニタリングビューが利用出来るようになりました

Clock Icon2023.05.25

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いわさです。

本日のアップデートで Amazon RDS の Performance Insights で新しいモニタリングビューが利用出来るようになりました。

新しいビューでは従来の OS メトリクスとデータベースメトリクスに加えて、CloudWatch メトリクスが統合出来るようになっています。
従来、問題の分析や特定に Performance Insights だけでなく CloudWatch コンソールも使うなど複数の箇所で確認するのではなく Performance Insights 一箇所の包括的なビューで分析を行うことが出来るようになります。

全ての RDS エンジンと Aurora で利用可能です。

利用方法

Performance Insights へアクセスすると次のようなダイアログが表示されます。
「Performance Insights と CloudWatch メトリクスビュー(新規)」が今回追加されたビューで、「Performance Insights ビュー」が従来のビューです。

従来のビューは 2023 年 10 月 30 日に終了するようで、将来的には今回登場した新しいビューへ移行されるようです。

ただし、公式ドキュメントには次のようにも記載されていました。どちらの終了日を信じたら良いのかな。

We recommend that you choose the new monitoring view. You can continue to use the legacy monitoring view until it is discontinued on December 15, 2023.

Viewing combined metrics in the Amazon RDS console - Amazon Relational Database Service より

上記のダイアログで新しいビューを選択しなかった場合も従来のビューの次の通知から切り替えが可能です。

また、RDS インスタンスのモニタリングメニューからも遷移が可能です。

従来のビューのおさらい

まず初めに従来のビューがどういうものだったかおさらいします。
従来のビューは次のような構成になっていました。

  • カウンターメトリクス
  • データベース負荷
  • トップ SQL など

そして、カウンターメトリクスでは右上のメトリクス管理メニューから任意のメトリクスをビューに表示することが出来ていました。

選択可能なメトリクスは OS メトリクスとデータベースメトリクスで構成されています。

新しいビュー

新しいビューの場合は上段のカウンターメトリクスが表示されていません。
データベース負荷が先頭に表示されていま。

一方でトップ SQL などの表示エリアに上位のタブが追加され、Dimensions と メトリクス で分けられています。
Dimensions は従来のようにトップ SQL などを確認することが出来るエリアです。

メトリクスでは次のようなメトリクスダッシュボードが確認出来るようになっています。
デフォルトでは事前に設定されたダッシュボードが表示されています。
今回は RDS for SQL Server インスタンスで確認を行っており「SQL Server データベースのヘルスの概要」ダッシュボードが表示されています。

これは事前に構成された、最も一般的に使用されるメトリクスを表示出来るダッシュボードです。
このダッシュボードは編集することが出来ません。

メトリクスダッシュボードメニューからカスタマイズしたダッシュボードを作成することが出来ます。

切り替え直後は次のように従来のカウンターメトリクスと同じものが表示されていました。

右上のウィジェットを追加メニューから追加のメトリクスを設定可能です。
カスタムダッシュボードには最大 50 のメトリクスを追加することが出来ます。

特徴としては従来の OS メトリクス、データベースメトリクスに加えて、CloudWatch メトリクスが利用出来るようになった点です。
これによって、今まで Performance Insights と CloudWatch を行き来して確認が必要だったものが、単一のビューで素早く確認出来るようになりました。

さいごに

本日は Amazon RDS の Performance Insights で CloudWatch メトリクスを含む新しいモニタリングビューが利用出来るようになったので確認してみました。

カスタマイズしたダッシュボードで CloudWatch メトリクスを統合出来るようになったことでさらに使いやすくなったと思いますが、個人的には事前構成されたビューが提供されるようになったのは嬉しいですね。
従来のカウンターメトリクスのデフォルトだと情報足りて無くて環境ごとに毎回メトリクス変更が必要だったのですが、事前構成されたダッシュボード結構十分な情報提供されてる印象があります。
Perfomance Insights の使い始めにも良さそうに思えました。

ワンクリックで切り替え可能で、データベース環境に変更が発生するものでもないので是非使ってみてください。

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