「世界一わかりやすい concrete5 導入とサイト制作の教科書」を読んだら分かりやすかった

「世界一わかりやすい concrete5 導入とサイト制作の教科書」を読んだら分かりやすかった

Clock Icon2018.04.19

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事業開発部の酒匂です。先週末にconcrete5のバージョン8.x対応の解説本が発売されていたので、読んでみました。

世界一わかりやすい concrete5導入とサイト制作の教科書

concrete5とは

簡単に言うと、画面上でページをドラッグ&ドロップで直接編集できる、オープンソースCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)です。 所謂ブロック型と呼ばれるタイプのCMSです。

私は2014年頃にconcrete5の存在を知りましたが、ブロックの単位でコンテンツを管理するという思想が面白いなあと思い、興味を持っております。 最初のバージョンが出てから10年近くの歴史を持つCMSですが、少し前のバージョンでExpressというデータベースを独自に定義できる機能が追加されたりと、今も進化し続けております。

下記ページを読むと、concrete5がどんなCMSなのか分かりやすいかと思います。 concrete5の主な特徴について(日本語版公式サイト)

本の内容紹介

concrete5はもちろんですが、concrete5を取り巻く技術(HTML、CSS、PHPなど)をよく知らない読者でも、本に沿ってやっていけば、とりあへずサイトが作れるという構成になっております。 私は以前に発売されたバージョン5.6対応の解説本も読んだことがありますが、今回のバージョン8対応の解説本は、カラーページが豊富だし、解説がより丁寧になっていると感じました。

Lesson01 concrete5 へようこそ!

concrete5の特徴や大まかな仕組みについて記載されております。concrete5の歴史について知りたい方は、公式サイトを読むと「最初の始まりはconcrete CMSというCMSで〜」といった、詳しい情報を得ることができます。

Lesson02 concrete5をインストールしよう

レンタルサーバー(エックスサーバーを例としてます)の契約から始まるという丁寧さです。ちなみにconcrete5のインストールはwordpress並に簡単です。

Lesson03 初期設定をしよう

concrete5のインストール後に行う初期設定や、サイト構築を行う際に必要な各種設定についての説明があります。構築中はキャッシュを無効にするといった内容です。

Lesson04 コンテンツを追加・編集しよう

concrete5の特徴である各種ブロックの操作方法などについて触れます。こんな感じにサイトを構築していくのだな、という感覚を得ることができると思います。

Lesson05 ページを追加・管理しよう

ページを新しく作る上で必要となるページテンプレートに関する話が出てきます。concrete5ではページタイプ、ページテンプレートという概念があります。

Lesson06 拡張機能を使おう

concrete5のマーケットプレイスやサイトデザインを制御するテーマファイル、アドオン機能(wordpressで言うところのプラグイン)についての説明が出てきます。

Lesson07 PC上にローカル開発環境を作ろう

MAMPを使ってローカル上にconcrete5環境を構築する手順の説明があります。テーマファイルを作成する際の動作確認を行うには、ローカルでサクッとできた方がいいので、ローカル環境は大事だと思います。

それに、今後カスタマイズを行っていく上でconcrete5のデータモデルについて理解することは大事だと思うので、MAMPならば心置きなくphpMyAdminを使ってデータベースを覗き放題です。

Lesson08 テーマ作成の基礎知識

サイトデザインを制御するテーマファイルの作成を行うために必要なエディタの紹介、phpの文法の超ざっくりな説明、テーマの最小限構成での動作確認を行っていく内容です。

Lesson09 テーマを完成させよう

CSSやJavaScriptファイルの読み込み方法や、ヘッダーテンプレート、フッターテンプレートの分割と読み込み方法などについての説明があり、サンプルのテーマを完成させるという内容です。

もっと詳しく理解するには、公式サイトの説明を読む必要がありますが、必要最小限の構成のテーマファイルを作る知識は得ることができます。

Lesson10 ブロックを設置してカスタマイズしよう

ページをリスト表示するためのブロックや、google mapsを埋め込むためのブロックなどの使い方、設定の仕方についての説明があります。

Lesson11 本番環境へデプロイしよう

本書ではローカル環境でサイトの構築をしているので、それを本番環境(本書の例ではエックスサーバーの環境)へデプロイする手順についての説明があります。

ちなみにこの手順は、"ど新規"の場合の手順です。構築後にサイトをメンテナンスし、それを本番環境にデプロイすることを意識した内容にはなっておりませんので、そこの手順については別途準備しておく必要があると思います。

Lesson12 権限とワークフローを設定しよう

concrete5の権限設定は細かいレベルで設定できますが、それに関する説明と、ワークフロー機能についての説明です。ワークフローは標準機能だと1段階のものになり、他段階のものが必要な場合は、有償のアドオン機能で実現することになります。

Lesson13 多言語設定をしてみよう

一応断っておくと、concrete5の他言語機能とは、自動的に言語翻訳してくれるものではありません。言語設定を行い、日本語用ページと英語用ページを管理し、それを切り替え可能にするといったものになります。

Lesson14 サイトの運営と管理

サイトを公開するために必要な設定やメンテナンスジョブ機能についての説明、アップデート方法についての説明。concrete5のアップデートは、wordpressと違って、アップデートファイルは自分でダウンロード&加工しておく必要があるので、このように本でしっかり知ることができるのは安心です。

Lesson15 もっとconcrete5を使いこなそう

ブロック機能を束ねたスタック機能についての説明や、CSSやJavaScriptライブラリをアセット機能についての説明があります。アセット機能を知らないと、自分で作成したテーマにBootstrapライブラリを入れていると、concrete5のデフォルトのものと競合してカスタムテンプレートの設定ができなくなったりするので、ここでちゃんと知っておくのは大事だと思います。

おわりに

今回この本を読んで、自分は一通り基本的な部分は理解できていると思いましたが、まだまだ細かい部分についての理解は足りていないので、今後もっと知識を増やしていきたいと思いました。

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