AppFollow と Slack を使ってアプリのレビューをリアルタイムに受け取る

アプリを公開すると、ユーザーフィードバックを受け取る機会が増える。これらのフィードバックは、アプリの改善に不可欠で、「シンプルでわかりやすい」といった褒め言葉から、「こうした機能が欲しい」といった具体的な要望まで様々である。

理想としては、これらのフィードバックに対してすぐに反応できればよいが、現実として毎日レビューをチェックするのは難しく、気づくのが半月後、半年後になることも珍しくない。

この記事では、AppFollowとSlackを組み合わせることで、アプリのレビューをリアルタイムに、効率的に管理する方法を紹介する。

AppFollow とは

AppFollowは、アプリストアのレビュー追跡と分析に特化したツールである。開発者はユーザーの声に耳を傾け、アプリ改善のための重要な洞察を得ることができるだろう。

AppFollowでは、Google Play ストア、App Store、Microsoft Storeなど、主要なアプリストアのレビューを一元管理することができる。開発者だけでなく、マーケティング担当者でも、AppFollowを通じてリアルタイムでユーザーレビューを監視し、データに基づいた意思決定ができるようになっている。

私自身、現時点ではこのツールを使いこなせていないが、他にもASO（アプリストア最適化）のための分析ツールを提供しており、キーワードのランキング、競合他社の動向、市場トレンドなどを詳細に分析する機能も備えているようだ。

これらの機能を活用することで、アプリの可視性を高め、ダウンロード数を増加させる戦略を立てることが容易になると思われる。

AppFollow と Slack を統合する

前述の通り、AppFollowとSlackを統合することで、アプリのレビューをリアルタイムに受け取り、迅速に対応することができる。

Slackは、効率的なチームコミュニケーションを実現するため広く利用されているツールだ。以前「SlackでRSSフィードを購読する」にも書いたように、私は個人的にも Slack を活用しており、Slack に情報を集約させようとしている。

AppFollowとSlackの統合の手順は以下の通りだ。

1. AppFollow アカウントの作成: AppFollowのアカウントを作成し、対象のアプリを追加する。
2. Slack との連携: AppFollowのダッシュボードから「Integrations」セクションを選択し、Slackと統合する。
3. 通知のカスタマイズ: 重要なレビューのみを受け取るようにフィルターを設定する。

アプリのレビューの通知を受け取るまでの手順

AppFollowにアカウントを作成する。すでにアカウント作成済みの場合は読み飛ばしていただきたい。

AppFollowのホームページにアクセスし、右上のSign upボタンをクリックする。

メールアドレス、名前、職業、会社名(オプション)、パスワードを入力してアカウントを作成する。

任意のワークスペース名を設定する。ここでは「wada's workspace」とつけた。

レビューをチェックしたいアプリを追加する。ここでは自作の「Four Cropper」を追加した。このアプリは私が公開しているアプリのひとつで、画像をトリミングして、任意の数に分割する機能を有している。なぜかわからないが南米ブラジルでよく使われているようだ。

AppFollowでの用途を選択する。ここでは「ENGAGE」を選択した。

管理コンソールで「Integrations」を選択する。

Integrationsページでは各種サービスと統合できる。今回は Slack と統合させたいので、Slackの項目にある「Add Integration」を選択する。

レビューの書き込みをSlackで受け取りたい。ここでは、Reviews Updates セクションの [Add to Slack]ボタンをクリックする。

次に Slack 側で AppFollow との連携の許可をおこなう。ここではどのチャンネルに投稿するのか決めることができる。私は事前に作成していた「#app-reviews」チャンネルに投稿することにした。

最後に、Slackへ通知する条件を決める。私はデフォルトのままにして [Save changes]ボタンをクリックした。たとえば星1つは通知しないなど、各開発者ごとの運用ルールに従って設定してよいと思う。

テスト通知をおこない、正しくSlackと統合されているのか確認をおこなう。歯車マークをクリックし、コンテキストメニューの [Send test notification] をクリックすると、Slackに通知が送られる。

下図のようにSlackに通知されれば設定は完了だ。

あとはユーザーがレビューを投稿してくれるのを待つだけだ。

まとめ

AppFollowとSlackを統合することで、アプリのレビューをリアルタイムに受け取ることができるようになった。これからもユーザーフィードバックを生かしてアプリの品質を向上させていきたい。この手法は、個人開発・企業運用のプロダクトに関わらず、アプリの改善に有効だろう。