【登壇レポート】 100名で参加のクラスメソッドが教えるAWS re:Inventへ行くべき理由と効果的な参加術で「re:Inventへの学びを、成果に変えるコツ」というタイトルで登壇しました

【登壇レポート】 100名で参加のクラスメソッドが教えるAWS re:Inventへ行くべき理由と効果的な参加術で「re:Inventへの学びを、成果に変えるコツ」というタイトルで登壇しました

AWS re:Invent に3年連続参加して見えた、現地での動き方と帰国後の初速が「学びを成果に変える」すべてを決めるというお話を、実体験からお伝えします。
2026.07.31

こんにちは!クラウド事業統括本部のおつまみです。

2026年7月10日に開催されたウェビナー「3年連続参加者が教える!re:Invent での学びを、成果に変えるコツ」に登壇しました。今回はそのレポートをお届けします。

このウェビナーは、re:Invent に参加したクラスメソッドのメンバーとともに、re:Invent 初参加を検討している方へ向けて開催したものです。
「参加は考えているけれど、業務にどう活かせばいいか分からない」という方の背中を押せればと思い、3年間の実体験をそのままお話ししました。

神野による「はじめての re:Invent を 120% 充実させよう」セッションと合わせてご覧いただくと、参加前から帰国後まで通しで役立てていただけるかなと思います!

https://dev.classmethod.jp/articles/reinvent-first-time-120-percent-webinar-report/

登壇資料

3行まとめ

  1. re:Invent は「行くだけ」で終わらせない。現地での動き方と帰国後の初速が、学びを成果に変えるかどうかを決める
  2. 参加コスト(150万円弱/人)は経費ではなく投資。リターンは「学びの密度」と「帰国後の成果」の2軸で考える
  3. 継続参加するほど価値が積み上がる。1年目・2年目・3年目で見える景色はまるで違う

セッションの趣旨

「初参加は不安。でも、毎年行くと世界が変わる。」

これが今回のウェビナーを通じて一番伝えたかったことです。

私は普段、セキュリティ・コスト・運用・ガバナンス支援を担当しています。
re:Invent には3年連続で参加しており、1年目・2年目・3年目で見えた景色がまるで違いました。その変化を、今日はそのままお話しします。

セッションでは以下の構成でお話ししました。

  1. 1年目:現地の熱量に圧倒される
  2. 2年目:戦略的に動けるようになる
  3. 3年目:学びを成果に直結させる(本セッションの核)
  4. 踏み出す前に:費用対効果と上司の説得
  5. まとめ:継続参加の複利効果

1年目:現地の熱量に圧倒される

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まず行って、世界の規模を体感する。

1年目は、とにかく圧倒されました。特に Keynote の衝撃が大きかったです。Keynote は新サービス・新機能を発表する基調講演ですが、現地で聴くと日本での配信視聴とはまったく別物です。新サービス発表の瞬間に会場全体が歓声と拍手に包まれる一体感は、あの場でしか味わえません。

英語については、得意ではありません。ネットワーキングの場では不安もありましたが、身振りと簡単な英語でなんとか海外エンジニアと会話できました。相手がどんな事業をしているかを聞けたのが刺激的で、業務の参考にもなりました。
完璧な英語がなくても現地は十分に楽しめる」というのが正直な実感です。

一方で1年目は情報量に完全に飲まれました。
個人的にはそれでいいと思います。初参加は「まず行って体感する」だけでも十分に価値があります。

2年目:戦略的に動けるようになる

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1年目の経験があるから、狙って動ける。

1年目はホテル間の距離が把握できておらず、事前に選択したセッションに行くだけで精一杯でした。
そのため2年目はセッションの優先度付けを徹底し、会場移動の時間まで見込んでスケジュールを組みました。

大きな変化は「全部見る」をやめたことです。Breakout セッションは後から録画で追えますが、人との会話は現地でしかできません。AWSエンジニアと直接話せるチョークトークや Gameday を優先するようになり、他社エンジニアや AWS の方との会話から、セッションだけでは得られない生の情報が入るようになりました。

もう一つが「アウトプット前提」で情報を残すこと。弊社ではブログを書くことがマストになっているため、メモや写真を意識的に残すようにしたら、滞在中や帰国後の発信がぐっと楽になりました。

3年目:学びを成果に変えるコツ

"行っただけ" と "成果になる" を分けるのは、現地での型と帰国後の初速です。ここが今日のタイトルの核心です。

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現地でのコツ — 後で成果化できる形で持ち帰る

01 目的を1〜3個に絞って行く

re:Invent の情報量は膨大です。あらかじめ目的を決めておけば、現地で迷わず取捨選択できます。私の場合は、担当のお客様が運用監視の負担に課題を感じていたため、その観点でセッション選択をしていました。目的が多すぎると、何でもかんでも追いかけて消耗するだけです。

02 メモは「事実+自分の解釈」をセットで残す

後で提案書やブログに活かせるのは、単なる事実の記録ではなく「自分はどう感じたか」「自社ならどう使えるか」という解釈の部分です。「こんなセッションがあった」だけでなく「これは◯◯に使えそう」まで書いておくと、帰国後のアウトプットが格段に速くなります。

03 Otter などの AI ツールも駆使する

英語の聞き取りに不安がある場合でも、こうしたツールを併用することで正確な情報を拾い上げられます。技術を味方につけて、現地でしか得られない情報を逃さないようにしましょう。

帰国後のコツ — 初速が命

熱があるうちに — 帰国後1週間以内にアウトプットする

時間が経つほど熱も記憶も薄れます。成果化の形は大きく3つです。

内容
顧客提案 現地の事例・新サービスを担当顧客の課題に紐づける
業務改善 使えそうな新サービスをサンドボックスで即検証
ブログ・登壇 メモがあるから下書きが速い。発信まで一気に

弊社では re:Invent 出発前に帰国後の re:cap イベントを東京・大阪・札幌などの各拠点で建て付けます。出発前は何を発表するか大まかにしか決めていないのですが、このようにアウトプット前提のイベントを設けていると、現地での動き方が自然と変わります。

他社の大手企業では、社内報告会を繰り返し展開し、"点"で終わらせず組織の成果に広げていた事例もありました。帰国後すぐに DevOps Agent の検証を始め実運用フローへの組み込みも進めた企業や、re:Invent 体験談を共有して「イベント参加のメリット」を社内に周知した企業もあります。報告会を「点」で終わらせず、次年度の予算確保の実績につなげるのがポイントです。

費用対効果と上司の説得

ここからが「行くまでの壁」の話です。参加を担う人が最初にぶつかるのは、現地ではありません。「行くまで」の壁です。

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re:Invent は、経費ではなく投資

参加に伴うコストは約 150万円弱/人。
「高いか安いか」という金額の議論ではなく、そこから返ってくるものを見る視点が大切です。リターンは大きく2つに分けられます。

リターン1:学びの密度(合宿効果)

日常業務から切り離された数日が、1年分の情報感度を作ります。

  • 合宿効果 — 業務・アラート対応から離れ、技術だけに集中できる稀有な数日
  • 情報の一次性 — 発表の熱量・偶発的な会話はブログや録画では得られない
  • 圧縮学習 — 数日で浴びる密度は、日本で得るのに何ヶ月もかかる

現地ではセッションでサービス開発者から直接話を聞いたり、Expo 会場でまだ日本に進出していない製品の担当者にアプローチしたりと、日本では絶対にできない体験ができます。また弊社では現地でお客様同士・弊社エンジニアや営業を交えた交流の場も設けており、「日本での形式ばった打ち合わせよりもラフに相談できた」というお声を多くいただいています。

ある他社エンジニアの方は「24時間365日の監視業務に追われる人ほど、"離れて集中できる時間"の価値が大きい。何より他事業者との交流により、自社だけでは気づけなかった課題に気づくことができた」とおっしゃっていました。

リターン2:帰国後の成果(会社に残るもの)

現地で得た知識を顧客提案・業務改善・ブログ登壇に換算すると、投資回収できるケースが多いです。前述の通り、リキャップ(社内報告会)・技術検証・提案・業務改善・登壇・発信・資格取得など、会社に残る形に変える手段はいくらでもあります。

上司の説得には型がある

昨年弊社で実施した re:Invent 振り返り勉強会で実際に他社からお伺いした、どう乗り越えたかをご紹介します。

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A社:トップ帯同と予算化の定着

初回(約7〜8年前)は社長・副社長を帯同し、秘書室予算を活用して参加を実現。数年継続することで毎年の予算確保が定着化。コロナ禍で一時中断したが、再開後は社内でのAWS活用が活発化。現在は年間10人分程度の予算を確保し、若手中心の選抜制に移行(最年長が40代)しています。

B社:個人の熱意による会社負担化

所属部署には当初 re:Invent 参加予算がなかった。自腹での参加を決意し、その熱意が上長・センター長に伝わり会社負担が実現。きっかけは社内勉強会での先輩参加者の話を聞いて「絶対行かなければ」と確信したことでした。

C社:戦略的な予算獲得と説得

部署内で AI 予算を活用して re:Invent 参加費用をスライド計上。「re:Invent に行きたい」ではなく「AI 関連の検証予算」として通したのがポイントです。上司ではなく、同部門で承認権限を持つマネージャーへの説得が鍵だった。初回参加時は社内の反応が消極的だったが、継続参加により徐々に競争が生まれるようになりました。

継続のコツとして、どの企業にも共通しているのは「一度上層部を現地に連れて行く」ことです。経営層が現地で熱量を体感すると、「行くのが当たり前」の文化が自然と定着していきます。

まとめ:継続参加の複利効果

一歩を踏み出せば、行くほどにリターンが増えていく。

年数 変化
1年目 まず行って、世界の規模と熱量を体感
2年目 戦略的・効率的に動けるように
3年目 学びを提案・発信・成果へ直結

続けるほど、過去の文脈があるから新発表もすぐ理解でき、キャリアや自信にも複利のように効いてきます。費用対効果と説得のロジックは整っていますし、型もあります。あとは一歩踏み出すだけです。

re:Invent への参加を検討している方、あるいは社内への説得に悩んでいる方の参考になれば幸いです!

また今後も12月の re:Invent 開催まで、ウェビナーを定期的に実施するのでぜひご参加ください。
次回は8/5のこちらのイベントです。

https://events.classmethod.jp/seminar/260805-aws-reinvent-webinar/?_gl=1*ghnbg8*_gcl_au*MTgzMjMyNTAzMS4xNzgwOTA4Nzg4*_ga*MjA4OTQwNTU1My4xNzYyNDI4MzU0*_ga_5D40Y9CZ1M*czE3ODU0ODQ4NzAkbzMzMCRnMSR0MTc4NTQ4NDg4NCRqNDYkbDAkaDA.

最後までお読みいただきありがとうございました!
どなたかのお役に立てれば幸いです。

以上、おつまみ(@AWS11077)でした!

参考

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