re:Invent 2019宿泊ホテルからモバイル回線の速度計測をしてみた [今年も3キャリアを比較] #reinvent

2019.12.12

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はじめに

清水です。re:Invent 2019のラスベガス滞在期間、宿泊ホテルであるTreasure Island TI Hotel Las Vegasからアメリカ現地SIM、ならびに海外用モバイルWi-Fiルータを用いてAT&T、T-Mobile、Verizonの3キャリアの速度計測をしてみました。結果をまとめてみます。

なお昨年2018年でもほぼ同様の比較をしています。詳細は下記エントリを参照ください。

re:Invent 2018宿泊ホテルからモバイル回線の速度計測をしてみた #reinvent

今年2019年の主な変更点は下記です。

  • VerizonについてはSIMではなく海外用モバイルWi-Fiルータを利用
  • 宿泊ホテルの部屋のほか、屋外(Treasure Island TI Hotel Las Vegasの入り口)でも計測を実施

なお、速度計測に使用した機器は昨年と同じく、なぜか2018年9月21日発売日に入手したiPhone XS、使用したサイトはこちらも昨年と同じく、インターネット回線の速度テスト | Fast.comです。

測定条件

SIMカード/海外用Wi-Fiルータについて

AT&T

Amazonで購入した、MOST SIMのSIMカードです。

  • MOST SIM - AT&T アメリカ SIMカード、7日間 高速無制限使い放題 (通話+SMS+インターネット無制限使い放題) 回線は全米で最大の通信網を誇るAT&T USA SIM ハワイ

昨年も同様、MOST SIMのSIMカードでしたが6GBの容量制限があり、値段も少し高かった(今年の購入では少し値下がりした)かと記憶しています。テザリングができない点に注意しましょう。

T-Mobile

こちらもAmazonで購入した、MOST SIMのSIMカードです。

  • MOST SIM - アメリカ SIMカード インターネット 7日間 高速データ通信無制限使い放題 (通話とSMS、データ通信高速) T-Mobile 回線利用 US USA ハワイ

AT&TのMOST SIMのSIMカードと比較するとテザリング可能なのが大きなポイントかと思います。

Verizon

Verizon回線については、諸事情によりSIMカード調達を断念、代わりに海外用モバイルWi-Fiルータを調達しました。レンタルに利用したのはJAL ABCさんです。

きちんと選択すれば、Verizon回線利用の海外用モバイルWi-Fiルータがレンタル可能です。今回レンタルしたのはNovatel MiFi 6620Lです。(例えばこちらのサイトにもあるようにVerizonのモバイルWifiルータとなります。)少し厚みはあるものの割とコンパクト、そしてモバイルバッテリーとして他機器に給電もでき機能的にもお気に入りです。(実は昨年もレンタルしていました。)

測定場所について

ホテル部屋

Treasure Island TI Hotel Las Vegasで宿泊していた25階の部屋、位置としては中心よりのWest Wingになります。

ホテル屋外

Treasure Island TI Hotel Las Vegasのカジノフロアから大通りへ抜けた場所、湖(?)にかかる橋の上で測定しました。

Google Maps上だとだいたい以下の場所です。

測定結果

AT&T

ホテル部屋

計測1回目 計測2回目

ホテル屋外

計測1回目 計測2回目

T-Mobile

ホテル部屋

計測1回目 計測2回目

ホテル屋外

計測1回目 計測2回目

Verizon

ホテル部屋

計測1回目 計測2回目

ホテル屋外

計測1回目 計測2回目

まとめ

下りのみですとAT&Tが平均して速度が出ていました。上りについてはホテル屋外であればT-Mobileが20Mbps前後の速度が出たことに驚きです。こちらは測定開始直後はもう少し(30Mbps近く)上り速度が出ていたのですが、その後20Mbps前後に落ち着いた、という挙動でした。安定、一定の速度が出ていたか否かでいうとT-Mobileはそうではなく、対してVerizonについては計測中のはじめから終わりまで、ほぼ同じ数値を示していました。(5Mbps以上の大きな値になっていない、ということもあるかもしれませんが。)

昨年の計測結果や使用感から、今年はAT&Tを主に使用、必要に応じて(例えばテザリング用途で)VerizonのモバイルWi-Fiルータを利用していました。T-Mobileは予備という位置付けで、実際にはあまり使用しませんでした。昨年のバイアスがかかっていた可能性も否定できないですが、AT&Tが最も快適、Verizonが次点、T-Mobileは(使ってみたタイミングでは)少し安定しなかった(速いときは速いけど)という印象でした。ただ昨年の計測結果と改めて比較すると、AT&Tは速度自体はあまり変わりませんが、T-Mobileについては大きく速度向上していることがわかりますね。(Verizonについては使用機器の違いもあるかもしれません。)いずれにせよ、日本国内ではモバイル回線で上り下りとも数十Mbps出ることもざら、という印象がありますが、ラスベガスでは計測した限り、今年も一桁Mbps程度の速度計測結果になりました。

補足 AT&Tの5G Eについて

AT&TのSIMカードを刺した際、iPhoneXS上では5G Eの表示になっていました。アメリカだと5Gがサービスインしているというし、もしかして話題の5Gでつながった!?と冗談半分で思ったのですが、iPhoneXSでは現状5Gには対応していないはずです。社内チャットでつぶやいたところ以下のように、AT&Tの4Gのことを指している、と大栗より教えてもらいました。

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今年のre:Invent2019では弊社他のメンバーもいろいろなSIM/eSIMを使っています!速度計測結果が確認できたエントリについてまとめてみますので、あわせてお楽しみください!

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