ラスベガスでのモバイル通信に3香港のeSIMを使ってみた #reinvent

re:Invent 2019の現地参加組です。現地でのネットワーク回線として3香港のeSIMを試してみました。
2019.12.02

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こんにちは。サービスグループの武田です。

やって来ましたラスベガス。今年もre:Inventに参戦して来ます。さて日本国内と違って問題になるのが通信手段です。すでに現地参加組が記事を上げていますので、そちらも合わせてご覧ください。

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私はというと、3香港のeSIMにチャレンジしてみました。そもそもeSIMとはEmbedded-SIMの略称で、従来のSIMカードのような物理的なメディアを持たないSIMのことです。機種が対応している必要がありますが、SIMカードを差し替えなくてもデュアルSIMを実現できます。

必要な環境

iOS 12.1 以降を搭載した iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR 以降

eSIM でデュアル SIM を活用する - Apple サポート

今回はiOS 13.1.3、機種はiPhone 11 Pro(SIMフリー)です。

まずは契約

eSIMを登録するために3香港のサイトにアクセスして、購入手続きをします。

香港ではなくアメリカで使いたいので、 Applicable to 100+ hot cities のBUY NOWをクリックします。

内容を読んで、チェックを入れたらNextをクリックします。

ワンタイムパスワードをもらうため、電話番号とメールアドレスなど必要な情報を入力します。

メールで送られて来ました。

先ほどの登録ページに戻り、送られて来たワンタイムパスワードなどを入力しNextをクリックします。

支払い情報を入力します。

内容に問題なければ登録が完了するはずです。

端末に登録するための情報(QRコード)はメールで送られて来ます。メールは中国語の下に英語で登録手順などが書かれています。

モバイル通信プランを端末に追加

続いて取得したQRコードを使って端末にモバイル通信プランを追加します。

iPhoneの設定アプリケーションを開き、モバイル通信を選択します。

次にモバイル通信プランを追加を洗濯します。

QRコードリーダーが起動するので、先ほど取得したQRコードをカメラに写します。

認識すると追加処理が続きます。もバル通信プランを追加を選択します。

それぞれの回線の名称が選択できます。基本的にはデフォルトでよいはずです。

電話やメッセージに使うデフォルト回線を選択します。ここでは主回線を選択しています。

Apple IDに関連付けられたアプリケーションで使用する回線を選択します。同じく主回線を選択しています。

最後にモバイル通信のデフォルトを選択します。同じく主回線を選択しています。またここでは「切り替えを許可」はオフのままにしています。

モバイル通信の設定画面に戻ってみると、モバイル通信プランが主回線と副回線の2つあります。

コンパネを開いてみると回線が2本表示されています。

以上、ここまでの設定などは約2週間前ほどに済ませておきました。とはいえ登録してから20分もかからないものですので、最悪必要になった当日でも間に合いそうです(最悪、ですが)。

いざ接続

それでは当日になり、実際に通信をしてみたレポートです。

いきなりアメリカでオンにするのは怖かったので、日本で一度オンにしてみました。なお今回利用したプランは10日間使えるものなのですが、香港時間で日数をカウントします。そのため、たとえば有効にしたのが香港時間の23時だった場合、たった1時間で1日分カウントされます。その辺も考慮して計画的に使ってください。

eSIMを有効にするのはデータローミングをオンにするだけです。日本国内の場合はメインのSIMがつながるため、今回は明示的に副回線を使うように設定変更しました。

自動的にアクティベートされ、次のようなSMSが送られて来ます。英語と中国語で同じメッセージが送られて来ています。

Fast.comのサイトで速度テストもしてみました。次のような結果となり、そこまで悪くなさそうです。

ところ変わってラスベガスです。経由地であるロサンゼルスでもきちんとつながっていましたが、速度テストはホテルの前でやってみました。結果は次のもので、レイテンシーは増えていますが普通に使える範囲と思われます。

まとめ

利用期間10日間で約2000円程度と、レンタルモバイルルータやプリペイドSIMに比べるとやや高めの値段設定です。しかし持ち物が増えない点やSIMの入れ替えが不要など、手軽さの面で大きなメリットがあります。ぜひ機会があれば使ってみてください。