[レポート]ファイザー(Pfizer)社のAWS運用事例 #AWSreInvent #keynote

セッション概要

タイトル: AWS re:Invent 2023 - CEO Keynote with Adam Selipsky: Pfizer case study
スピーカー: Lidia Fonseca (Chief Digital and Technology Officer, Pfizer)

動画リンク

近年の成果

2022年、ファイザーは年間13億人の患者に治療を提供し、革新的かつ倫理的な企業として大きな飛躍を遂げました。その貢献により、フォーチュン、フォーブス、タイム誌から評価を受けています。そして、ファイザーは18ヶ月間に19種の新薬とワクチンを発売し、製薬業界における記録を打ち立てました。

成功した理由

ファイザーの成功の中心には、全ての事業部門にわたるデジタルデータとAIの統合があります。同社は、最大の影響をもたらすために、中央集権的なデータ、標準化されたプラットフォーム、そして強力な人材プールの重要性を強調しています。

AWSとのパートナーシップを通じて、ファイザーは科学データクラウドを開発し、より迅速かつ効率的なデータ分析と分子設計を可能にしました。この協力は、ファイザーの規模の企業としては最も迅速なクラウド移行を促進し、12000個アプリ、8000台サーバーを42週間でクラウドに移行されました。その結果、年間4千7百万USドルを省け、4千7百万トンCO2の排出を削減したほか、最も重要なのは、75%のデータ生成をスピードアップされました。

AWSのCOVIDワクチンの研究への貢献

AWSを加速させたファイザーのCOVID-19パンデミックへの対応は注目に値します。同社は製造と臨床試験を迅速に拡大し、COVID-19ワクチンの迅速な開発と配布に貢献しました:元々8〜10年もかかると思われる研究期間が、269日で完成させました。

AIの導入について

今後を見据えて、ファイザーは特にがん研究と製造プロセスにおいて、革新を推進するために生成的AIに焦点を当てています。AIを導入することで、年間最大10億USドルをコスト削減することを想定しています。

社内生成AIプラットフォームを迅速に展開し、Amazon Bedrock Amazon SageMakerにある大規模言語モデルに同僚がアクセスできるようにしました。AWSの優れたサービスとBedrockのLLMの多様性により、研究開発、製造、マーケティングなどの用途に最適なツールを選択でき、ファイザーとAWSは数週間のうちに17種類の異なるユースケースのプロトタイプを作成できました。AIは、現在主に手作業で行われている新しいがん標的の特定を支援します。

最後

AWSの俊敏な文化は、ファイザーのスピード重視の働き方とよく合致しています。AIが私たちの日常業務をどのように変革するかだけでなく、業界をどのように革新するかを理解するために、この学びをさらに積み重ねていくことを楽しみにしています。

ファイザーは、AWSと協力して、がん治療に特化したCAバイオテクの買収を通じてがんとの戦いを加速します。この提携は、がん患者に先進技術を迅速に届けることを目指し、COVID-19での成果をがん治療にも適用することを希望しています。AWSの支援により、私たちは毎年10億人の生活を変えるという目標に向かって進んでおり、病気との戦いで時間が重要であることを理解しています。