[レポート] Amazon Q Developer の導入事例と最新機能について学ぶ「Accelerate multistep SDLC tasks with Amazon Q Developer Agent」 #DOP210

[レポート] Amazon Q Developer の導入事例と最新機能について学ぶ「Accelerate multistep SDLC tasks with Amazon Q Developer Agent」 #DOP210

Clock Icon2024.12.10

いわさです。

AWS re:Invent 2024 のブレークアウトセッションである 「Accelerate multistep SDLC tasks with Amazon Q Developer Agent (DOP210)」が YouTube で公開されていたので視聴しました。

内容をレポートします。

セッション動画

https://youtu.be/ovo0A8AqSIc?feature=shared

セッションの概要

re:Invent 2024 公式サイトのセッション概要がこちら(Amazon Translate 訳)

これまでの AI アシスタントは、綿密な人間によるガイダンスによるコード生成に重点を置いていましたが、Amazon Q Developer には Amazon Q Developer Agent と呼ばれる独自の機能があり、推論および計画機能を使用して、最小限の人的介入でコード生成以外の多段階タスクを実行できます。
ソフトウェア開発用のエージェントは、アプリケーション機能の構築から自動コードレビュー、ユニットテスト、ドキュメント生成まで、コードの提案にとどまらない複雑なタスクを解決できます。
このセッションでは、新しいエージェント機能が、開発者が新機能の計画から新機能の構築に迅速に移行するのにどのように役立つかをご紹介します。
また、Amazon Q を使用して開発プロセスを合理化する方法について、DTCC から話を聞いてください。

スピーカー

  • Manikandan Srinivasan, Sr. Manager, Products, Amazon
  • Doug Clauson, Principal Product Manager, Amazon Q, AWS
  • Johnna Powell, Managing Director, Tech Research & Innovation, DTCC

セッション内容

このセッションでは序盤に、米国の金融インフラ企業である「DTCC」による Amazon Q Developer の導入事例が紹介され、その後 Amazon Q Developer Agent を中心とする最新機能が紹介されています。

DTCC の導入事例

DTCC では開発者の生産性向上を目的として Amazon Q Developer が導入されています。
「えいや」ではなく、導入にあたっての慎重なパイロットフェーズでの検証プロセスなどについても言及されていました。(生産性・品質・開発者満足度などを変更前後で比較)

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各指標の計測方法についても触れられているのでこれだけでもとても参考になります。(以下の図はコード品質について)
セッション動画の 10:00 - 17:00 あたりで言及されているのでチェックしてみてください。

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そしてこのあと言及される Q Developer Agent の最新機能についても評価中とのこと。

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Amazon Q Developer Agent の最新機能

セッション中盤からは Amazon Q Developer Agent の最新機能について説明されます。
開発者がこれまで手作業で行っていた面倒な作業を自動化し、開発スピードと品質を向上させます。

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ユニットテスト自動生成

最初はユニットテストの自動生成機能です。

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キーノートで発表された新機能ですね。

https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-q-developer-genarate-test-code/

開発者がコード変更を行うと、エージェントがその変更内容を認識し、適切なユニットテストケースを自動生成します。
生成されたテストは開発者が確認して必要に応じて追加の修正を行う場合がありますが、イチから作成するより格段に楽になり品質向上に寄与します。

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ドキュメント自動生成

つづいてドキュメント生成機能です。

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こちらもキーノートで発表されています。

https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-q-developer-agent-capabilities-include-generating-documentation/

開発プロジェクトのコードなどをエージェントが認識して、プロジェクトの概要、使用言語、依存ライブラリ、API仕様、設計情報 などを含む README ファイルの作成と更新を自動化してくれます。
ポイントとしてはプロジェクトコードに変更があった場合に自動で README を更新してくれるという点でしょうか。README メンテナンスに費やす時間を削減することが出来ます。

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コードレビュー自動化

つづいて、エージェントが自動的にコードレビューを行ってくれる機能についての説明です。

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こちらもキーノートで紹介されていましたね。

https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-q-developer-codereview-automation-awsreinvent2024/

この機能はコードがコミットする時に自動で Q Developer Agent がコード解析を行い、コーディングスタイル違反やセキュリティやパフォーマンス上の問題がありそうであれば教えてくれます。
問題の通知とあわせて改善提案も行ってくれます。

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これによってコード品質が一定以上に保たれる効果が期待出来るそうです。

GitLab Duo との統合

また、Agent の新機能とは少しずれるのですが、Amazon Q Developer Agent の機能を GitLab から直接呼び出せるようになった統合機能についても解説されていました。

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こちらもキーノート発表機能です。

https://dev.classmethod.jp/articles/git-lab-duo-with-amazonq/

イメージとしては GitLab 上の様々な機能から Amazon Q Developer の機能を呼び出すことが出来るようになりました。
これによって、開発者が GitLab コンソールとツールを行き来する必要がなくなり、開発プロセスの効率化が期待できます。

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さいごに

本日は Amazon Q Developer の導入事例と最新機能の Q Developer Agent について学ぶ「Accelerate multistep SDLC tasks with Amazon Q Developer Agent」の内容をレポートさせていただきました。

興味を持って頂けた方は是非 YouTube のアーカイブ動画も見てみてください。

今回の re:Invent 2024 では Amazon Q Developer 周りで本セッションで紹介された最新機能をはじめ様々なアップデートがあり、単純なコード生成機能からソフトウェア開発全体に関わる包括的な機能に進化してきていると感じました。

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