リモートチームでルールや決めゴトを浸透させる話し

2017.07.07

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はじめに

最近のふりかえりで、やけに納得した話し があったので紹介します。前提としてソフトウェア開発のチームでメンバーは7人中3人がフルにリモートワーク、1人は半分くらいリモートワークをしています。2週間に1度だけほとんどのメンバーが集まってふりかえりなどを行っています。

ルールあります

人間だもの、ルールがないと上手く回らない事もあります。なので、必要に応じてルールを増やしたり、減らしたりしています。つい先週までは 旬ルール と呼ばれるものを運用していました。

旬ルールのルール

  • チャットツールに朝会後の平日の11時に通知する
  • ふりかえりで必要なら入れ替えをする
  • 最大3個までにする

slack_rule

そんな感じです。リモートチームなので皆がいつも使うツールに情報を流すのです。皆がいつも使っているツールに限定した新鮮なルールを流す。うまく行くはずでした。

参考: リモートチームでホワイトボードなどの代わりに情報を伝えるSlackの/remind

旬ルールの問題

旬ルールができたのは確か‥半年くらい前でした。少なくとも最初の数ヶ月は機能していました。作ったルールを見てそれを実行する、していなければ誰かが指摘する。そして根付いて旬ルールから外されていきました。しかし、最近は旬ルールにしても根付かないためにずっと同じルールが居座っていました。後半は朝会で読み上げたりもしていましたが効果は無く。。
ふりかえりでその話題になり、何故だろうと。例えば他にも定時に通知している事もありますが、それは"効いている"とのこと。 具体的には 「帰り間際にタスクボードを更新しよう?」 という内容を返り間際の18時半にチャットツールで通知しているものでした。

何故効きが違うのか

効いてる通知と効かない通知で何が違うのかと話し合った時にすごく腑に落ちたのが 「アプリのPush通知の考えかたと全く一緒」 ということでした。現在運用/開発しているアプリもそうですが、iOS/Androidのネイティブアプリ運用でPush通知を打つと気になったユーザーがそれをタップしてアクティブユーザーが増えます。しかし、ユーザーが必要としない時間と内容で情報を届けないと全く効かないばかりか、通知をOffにされてしまいます。逆に欲しい情報が欲しい時に適切に届いたら多く反応してくれます。
例えば、ランチの直前に近所の美味しいステーキ屋で「あのxxxステーキが今日だけ800円!」とくれば、行こうかなと思います。しかし同じ内容でも食後に来たら反応しないでしょう。 何故なら 今必要な情報ではない からです。

でどうする

  • 適切な時間に
  • 適切な手段で

と考え、何でも決まった時間にチャットツールに流すのではなく、例えばデモの準備ができないならストーリーのタスクにしたり、デモの前日にチャットツールで通知するとか 時間と手段 を解決したい事に合わせて設定してあげることにしました。(きっとうまくいくよ!)

まとめ

今回はアプリのPush通知とチャットツールの通知の世界での共通点を見つけました。今後何かを解決しようとする時に、似ている何かに置き換えて考えてみる方法を忘れないようにしよう。 そう思ってこの記事を書きました。