Serverless Framework v2 から slss コマンドが削除されました
2020/09/10/に Serverless Framework 2.0.0 がリリースされました。
変更内容
変更内容から一部抜粋したものがこちら。
- Node.js v10 未満のサポートが廃止
- AWS HTTP API のデフォルトペイロードのバージョンをバージョン2に変更
- CLI コマンドから serverkess コマンドのエイリアスである slss コマンドの削除
- バグ修正
この中で私が気になったのが「slss コマンドの削除」です。Serverless Framework を用いる際は slss コマンドを用いていましたので。
影響
普段から serverless/sls コマンドを使っている方には影響はありません。今まで通り serverless/sls コマンドを使いましょう。Serverless Framework について記述している記事で slss コマンドが用いられている場合は sls コマンドに読み替えて実行すれば大丈夫です。
影響あるケースとして PowerShell を用いて開発を行っている方は sls コマンドが Select-String のエイリアスになっているため Serverless Framework を使う際は slss コマンドを使っているパターンがあるかと思います(私がこのパターン)。今後は serverless コマンドを使用して開発しましょう。
経緯
時系列でまとめると以下のようになります。
- 2020/08/24 slss コマンド削除の issue が提出される
Our serverless binary already has sls alias. Supporting also slss seems confusing, it doesn't seem to bring additional value and doesn't seem to be really used
すでに sls というエイリアスがあり、slss もサポートしていると混乱しているように見えるので、slss コマンドを追加するほどの価値があるように思えず、実際に使われているように思えない。
- 2020/09/02 v1.81.0 slss コマンドを使用した際に非推奨になる旨のメッセージが表示されるようになる
- 2020/09/10 v2.0.0 slss コマンド削除
非推奨メッセージ表示から約1週間ほどで削除されました。なかなかのスピード感ですね。タイミングによっては非推奨メッセージを見ないままアップデートしたら slss コマンドが使えなくなった人もいるかもしれません。
まとめ
- Serverless Framework v2 から slss コマンドが削除されました
- slss コマンドを使用していた方は sls コマンドもしくは serverless コマンドを使用しましょう