[レポート] 愛されるSlack Bot「Colla」さんのProduct-led Growthを支えるUXライティング #pmconf2021
2021年10月26日(火)、プロダクトマネジメントに携わる人たちが共に学び、切磋琢磨するイベント『プロダクトマネージャーカンファレンス2021』がオンライン形式で開催されました。
当エントリでは、ブレイクアウトセッション『愛されるSlack Bot「Colla」さんのProduct-led Growthを支えるUXライティング』の参加(視聴)レポートをお届けします。
目次
セッション概要
セッション概要は以下の通りです。
愛されるSlack Bot「Colla」さんのProduct-led Growthを支えるUXライティング
[登壇者]
・芹川 太郎氏(株式会社トラックレコード / 代表取締役)
[セッション概要]
Slack bot「Colla」は2020年5月のリリースから約1年半にわたってほぼオーガニックだけでの成長を続けています。 マーケ・セールスがない中でのCollaの成長を支えてきた要因のひとつは、UXライティングへのこだわりでした。 今回のセッションでは、CollaのUXライティング上の特徴を、他のサービス事例や海外の知見などを交えながら紹介し、2BサービスのProduct-led Growthにどう貢献し得るかについてお話します。
(※以上、公式サイトより引用)
セッションレポート
Collaとは
- Slack内でbotが雑談のきっかけを作ってくれるアプリ
- Collaの軌跡:
- 2020年05月リリース以来、安定的に右肩上がりで成長をし続けている/オーガニックだけで獲得出来ている状況、現状上手く言っている感はある
- うまくいったポイント:このセッションでは1つめ(感情的成果)について話します
- 感情的成果にこだわった
- Time-to-Valueにこだわった
- GTM(GoToMarket Storategy)を正しく設計した
感情的成果とUXライティング
- そもそも「感情的成果」とは?
- プロダクトが顧客に提供する価値には3段階に分かれている(と言われている)
- 3つの成果 - B2Bの方がB2C以上に感情的成果が重視されると言われている
- 機能的成果:
- 顧客が終わらせたいタスクを完了させる
- 具体例:Googleスライドを使えば無料でプレゼンテーションを作成できる
- 感情的成果:
- 機能的成果を果たした結果として顧客がどう感じるか
- 具体例:Canviaを使えば、デザイナーが作ったようなスライドを自分でも作れる(WOW!!)
- 社会的成果:
- プロダクトを利用することで顧客が周囲から得られる評判
- 具体例:
- Zapierを使って業務を自動化(社内に於いて「◯◯さん仕事出来る!」)
- Notion+Superでコーポレートサイトをサクッと作成(社外から「スマートな会社だな...」)
- 機能的成果:
CollaのUXライティング
- 01.ほどよい抽象度のイラスト
- バランスとして、具体的すぎても抽象的すぎてもダメ
- UXライティングを行う上で、プロダクトとしてペルソナが明確であることがとても大事
- この辺のバランスが絶妙に上手いのが「Notion」。トラックレコード社もこれに倣い、更にはCollaの場合も「誰からでも親しみを持てるバランス」を大事にした上でデザインされている。
- 02.ソフトウェアだけど、人間のように振る舞う
- 前提として、言語的要素と非言語的要素の一貫性が大事
- 例:
- みずほ銀行の質問bot
- Slack(App Storeのアップデート履歴
- Collaの場合、"人間のような言葉を使う"に留まらず、人間のような振る舞いを行わせている(例:長期休暇のお知らせなど) → 結果「休んだのに感謝される」という(概ね)好意的なリアクションも得られた
- 03.予想外の振る舞いを差し込む
- 例:
- リングフィットアドベンチャーの「ミブリ」さん:ついツッコミたくなる事でマンネリ化も回避してくれる
- 例:
- まとめ
- UXライティングでは、顧客ペルソナの明確化だけで無く、プロダクト自体のペルソナの明確化が大事。
まとめ
という訳で、プロダクトマネージャーカンファレンス2021のセッション『愛されるSlack Bot「Colla」さんのProduct-led Growthを支えるUXライティング』の視聴レポートでした。
Collaさんは弊社Slackでも導入していますが、あの親しみやすさの裏にはこういった経緯があったんですね。プロダクトを作る上でも参考になる部分が多かったセッションでした。