[レポート] 非連続な環境、変化、プロダクトに対応していくためにPdMが習得するべき7つのシコウ #pmconf2021

2021.10.27

2021年10月26日(火)、プロダクトマネジメントに携わる人たちが共に学び、切磋琢磨するイベント『プロダクトマネージャーカンファレンス2021』がオンライン形式で開催されました。

当エントリでは、ブレイクアウトセッション『非連続な環境、変化、プロダクトに対応していくためにPdMが習得するべき7つのシコウ』の参加(視聴)レポートをお届けします。

目次

 

セッション概要

セッション概要は以下の通りです。

[タイトル]
非連続な環境、変化、プロダクトに対応していくためにPdMが習得するべき7つのシコウ

[登壇者]
・山崎 聡氏(エムスリー株式会社 / 執行役員, VPoE, PdM)

[セッション概要]
世の中の不確実性が高まり、プロダクトマネージャーには非連続な環境、非連続な変化、非連続なプロダクトに対応していく必要性が求められている。そんなか拠り所になるのはプロダクトマネージャーのさらなる成長、特に柔軟なマインドセットとシコウの開発にあると考える。というのも、各所ですでに議論されている通り、プロダクトマネージャーの獲得すべき知識やシコウの範囲は多岐にわたり、また、そのシコウの方向性や習熟度によって得意な分野や伸びしろが異なる。そんな中、プロダクトマネジメントトライアングルを代表としたスキルの分類方法が提案されているが、本発表では、プロダクトマネジメントライフサイクルに即したプロダクトマネージャーが習得するべき7つのシコウとその応用を提案する。
(※以上、公式サイトより引用)

 

セッションレポート

 

はじめに

  • 自己紹介・企業紹介

  • mc3.comの会員数
    • 医師:30万人以上(日本の医師の8割以上)
    • また、薬剤師:21万人、看護師:9万人以上の利用も。
  • クリニック向けキャッシュレス決済サービス『デジスマ診療』(PMは山崎氏が担当)

  • エムスリーは『IT業界の人が医療にチャレンジ』しているような会社です

  • 本題

    • 今日のカンファレンスはテーマが素晴らしい。
      • 非連続な環境、非連続な変化、非連続なプロダクト
      • こういった環境に適応していくために「プロダクトマネージャーの"育成"や"成長"がより求められる時代」になってきている
      • 新しい価値観の導入、まさに『0→1』を生み出すプロダクトマネージャーの仕事が求められている
  • たくさんの素晴らしい書籍が現在出ている
    • 「並外れてない人達が、並外れた成果を出すためにはどうしたら良いか」が議論されている

  • 日本からも素晴らしい本が出ている:チームでも参考にしている
    • 日本語書籍としてはトップレベルにまとまっている
    • SaaS立ち上げの1から10まで事細かに書かれている

  • 今日提案したいのは、上記で出て来た様な書籍や情報を学ぶための『プロダクトシコウ』(カタカナなのは理由がある)なスキルについて。
  • プロダクトマネジメントはまだ熟成途中のジャンル。エンジニアやデザインに比べて教育・方法論的な部分はまだまだ確率途中の段階
  • 心構えとして重要な部分を説いていく

 

プロダクトマネージャー育成における「7つのシコウ」

答えはズバリ以下の通り。これはプロダクトマネージャーのみならず、プロダクトチームメンバーと議論する時にも役立っている。

※ちなみにここで話されている内容はProduct Zineウェビナーレポートにも纏められています。

 

(1).プロダクト思考

  • 一番中心となる概念。「考える」こと。
  • プロダクトマネージャー育成における意味としては『プロダクトや顧客、チームの事を率先して考えられているか?学べているか?
  • プロダクトマネージャーが一番考えなければならない部分。

 

(2).プロダクト指向

  • ある方向や目的に向かう、方向性を指し示す。
  • まずゴールを指し示す、というのはとても大事だと思う。
  • プロダクトが達成すべきゴールや、チームへのリーダーシップが発揮できているか? 自分が指し示して先頭を歩けるか?

 

(3).プロダクト志向

  • (2)と辞書的にも似ている。高いこころざし。
  • プロダクトマネージャーとして志を持ち、チームにもそれを伝搬できているか?
  • チームに「いくぞ」と伝搬し、次のシコウが始まる。

 

(4).プロダクト試行

  • ためしにやってみること。トライすること。
  • 昨今のプロダクト開発で非常に重要な点。
  • リーンやアジャイル、仮説検証は全てこの文脈。
    • ウォーターフォールになっていないか、決めつけになっていないか?
  • プロダクトが顧客の真の課題を解決出来るように、素早く仮説を検証出来ているか?

 

(5).プロダクト施行

  • (4)の上で大事になってくるのがこれ。実際に行うこと。
  • アイデアのコンテストをやっている訳ではない。最終的には世の中の困りごとを解決するプロダクトを生み出すことを目指している
  • プロダクトを素早く作るための開発プロセスを理解し、チームで実践出来ているか?
  • エンジニアリングバックグラウンドのプロダクトマネージャーだとこの辺ノウハウが活きてくる分野。

 

(6). プロダクト嗜好

  • あるものを好み、親しむ。
  • プロダクトやプロダクトチームが、顧客から愛されているか?自分たちでも好きか?

 

(7).プロダクト至高

  • この上なく優れている。最高。
  • プロダクトチームの全員がそれぞれ協力し、最高のプロダクトを目指せているか?
  • 目指しているのか?磨き上がっているのか?

 

「7つのシコウ」の関係性から見えてくるもの

  • ここで紹介した1〜7のシコウは、そのままプロダクト開発における順番ともリンクしている。一度この点についてチームで話して見ても良いだろう。
  • ちなみに、これら7つの要素の対角要素、三角要素も面白い構図になっている。

対角要素

  • (2).プロダクト指向 x (5).プロダクト施行:
    • プロダクトが達成すべきゴールや、チームリーダーシップを発揮することも大切だが、
    • チームメンバーを信頼・尊重し、皆で力を合わせてプロダクトを作り上げていくことも大切
  • (3).プロダクト志向 x (6).プロダクト嗜好
    • プロダクトマネージャーとして志を持ち、チームにもそれを伝搬することも大切だが、
    • 顧客の求めるものに寄り添い、顧客から愛されるプロダクトを作っていくこともまた大切
  • (4).プロダクト試行 x (7).プロダクト至高
    • プロダクトが顧客の真の課題を解決出来るように、素早く仮説を検証することも大切だが、
    • プロダクトチームの全員がそれぞれ協力し、最高のプロダクトを作っていくこともまた大切

隣接する三角形

  • (1). 思考/(2). 指向/(3). 志向
    • →プロダクトチームビルディング
  • (1). 思考/(3). 志向/(4). 試行
    • →ペーパープロトタイプ(作る前に試して高速でプロセスを回す、志を統一するための非常に有用な手法)
  • (1). 思考/(4). 試行/(5). 施行
    • →MVP開発(ためしながらものを作っていく)
  • (1). 思考/(5). 施行/(6). 嗜好
  • (1). 思考/(6). 嗜好/(7). 至高
    • グロースハック
  • (1). 思考/(7). 至高/(2). 指向
    • ジャンプ

 

総括

  • 学ぶための素晴らしい書籍が色々出ている
  • これらの真髄を学ぶための心構えとしての「プロダクトシコウ」をインストールしていこう。格段に効率的な成長が出来ます
  • この「7つのシコウ」、"プロダクトの夢を叶えるドラゴンボール"と呼んでいます。こういったものを集めて成長していければいいかなと思っています

 

発表資料

イベント発表直後に発表資料の共有がされていましたのでこちらでも共有します。

 

まとめ

という訳で、プロダクトマネージャーカンファレンス2021のセッション「非連続な環境、変化、プロダクトに対応していくためにPdMが習得するべき7つのシコウ」視聴レポートでした。

短い時間ながらも非常に簡潔に情報がまとまっており、今後の学びにおいてもとても参考となる内容でした。セッション内で紹介していた書籍も個人的には今ちょうど読んでいたところでしたので、この考えを「インストール」して改めて読み直してみても良いかなと思いました。