[レポート] C-6 ホウレンソウで分かる、デキるPMの働き方 – プロダクトマネージャーカンファレンス2022 #pmconf2022
2022年11月02日(水)、プロダクトマネジメントに携わる人たちが共に学び、切磋琢磨するイベント『プロダクトマネージャーカンファレンス2022』がオンライン形式で開催されました。
当エントリでは、ブレイクアウトセッション『ホウレンソウで分かる、デキるPMの働き方』の参加(視聴)レポートをお届けします。
目次
セッション概要
セッション概要は以下の通りです。
ホウレンソウで分かる、デキるPMの働き方
[登壇者]
・山本 航氏(クライス&カンパニー/ヴァイスプレジデント)
・山崎 聡氏(エムスリー株式会社/執行役員 CTO, VPoP)
[セッション概要]
「デキるPM」、「優秀なPM」とは何によって決まるのか。輝かしいプロダクト開発の実績を持ち、優秀なPMほど社内外での評価が高くなるであろうというのは想像に難くありません。
このセッションでは「デキるPM」と「イマイチPM」の差が実績以外の要素でどこにあるかを具体的に紐解いていきます。さらには明日からのアクションに繋げやすいように、「ホウレンソウ」というビジネスの基本所作に例えながらわかりやすく解説。PMキャリア支援の専門家であるクライス&カンパニー/山本と、エムスリーVPoP/山崎氏のディスカッション形式でお届けします。
(※以上、公式サイトより引用)
セッションレポート
自己紹介
- 山本航氏:
- プロジェクトマネージャー領域を立ち上げ、PMキャリア専門家としてご支援
- noteやpodcast等も配信チュ
- 山崎聡氏:
- エムスリーで主にプロダクトマネジメントを担当
- 2017年よりVPoEやCDOを歴任、2018年から執行役員、2022年04月よりCTO兼VPoP。
- 掲載記事等多数
ターゲット視聴者
- これからPdMを目指す方、PdM1〜3年目あたりの方(ジュニアPM)
- 自分の市場価値を知ってキャリアアップを狙いたい方
- PMとしての基本動作を知りたい方/自分の働き方をチェックしたい方
本セッションにおける"ホウ・レン・ソウ"とは
- 報告:シニアPMへの日常的な報告業務
- 連絡:プロダクトチームへの日常的な連絡業務
- 相談:プロダクトチームへの日常的な相談業務
デキるPM、イマイチPMの違い
- 報告:[イマイチPM] ファクトと意見(仮説)がごちゃ混ぜ/ [デキるPM] ファクトはファクト、意見(仮説)は意見(仮説)
- イマイチPMのこの行動は何が一次情報か分からなくなる。これはプロダクトマネジメントを行う上で、組織的に困る。
- デキるPMはこの部分ははっきり分けてくる。ファクトを共有して「私はこの意見についてこう捉えています・仮説を立てています」と明示的に分けて述べてくる。
- ゴチャ混ぜにしちゃうと、その人のスキルでインタビュー結果に蓋がされてしまう。一次情報に辿り着けなくなってしまう。結果インタビュー結果の価値が毀損されてしまう。下手すると10倍位差が出てしまう。
- 分かりやすい例で言うと「彼はこういう行動でクールに見えた」というもの。これは"クールに見える"の基準は人それぞれだし、クールに見えたから好きなのか嫌いなのかそういう部分も変わってくる。
- この部分は戦略コンサルなどでもまず最初に叩き込まれる部分なのでは。
- これはプロダクトマネージャの転職活動にも言えるのでは。職務経歴書の書き方についても「何が"やった事"で、その中で"貴方が工夫した事"は何か」、これはどちらもファクトっぽいかも知れないが、実績としてのファクトと工夫したところが混ざる人と、分けて書く人は面接の際にもわかり易さが全然違ってくる。
- 報告用の資料を見てみると一発で分かる。デキるPMはファクトをまずまとめてあり、そこに対して別に分ける形で意見が書いてある。イマイチPMはファクトと意見が入り混じっていて資料をひと目見ただけではファクトと意見の区別がつかない。
- 連絡:[イマイチPM] 決定事項だけチームに共有/ [デキるPM] 決定の背景や議論されたオプションも合わせて共有
- 決定事項だけ共有されても、エンジニアやデザイナはモヤモヤしてしまう。結果プロダクトチームが盛り上がらない
- プロダクトチームは皆プロダクト志向になるのがベスト
- 相談:[イマイチPM] 最もやりたい施策について作り込んでから相談 / [デキるPM] やりたい施策の候補を複数並べ早めに相談
- 今回の「ジュニアPM」という前提。作り込んで来られると、それをやらしてあげたいという思いがある一方、それは筋が悪かったりもする。
- 2割共有で早めに共有してもらったほうが良い。しかもワイドにA案B案C案...という感じでしないと、インパクトがそのジュニアPMの能力に左右されてしまう。
- 報告/連絡/相談に総じて「ジュニアPMが自分の能力でキャップしていないか」というのは気をつけて欲しい。
- それらをプロダクトチームやシニアPMの力を使って最大化するのが目的。
- ある意味「一人で戦うな」ということ。他者の力を借りて最大化すべし。
- 成功することによって成長していくということを覚えて欲しい。成功するための失敗は幾らでもしてもらってもいい。
- フィードバックしにくい状況、コーチャブルではない状況はつくらない方が良い
もったいないPM(転職市場編)
- アウトプットばかり。プロジェクトマネージャー...?
- 選考企業のプロダクト理解が浅い...
- 自分の成長のことばかり...
- 他職種へのリスペクトが見えない...
- 「僕は悪くない」...
まとめ
という訳で、プロダクトマネージャーカンファレンス2022のセッション『ホウレンソウで分かる、デキるPMの働き方』の視聴レポートでした。