[レポート] E-6 プロダクトづくりに向き合うあなたへ 〜B2BSaaS PMの2年間で失敗した経験から鑑みるお作法の大切さ〜 – プロダクトマネージャーカンファレンス2022 #pmconf2022
2022年11月02日(水)、プロダクトマネジメントに携わる人たちが共に学び、切磋琢磨するイベント『プロダクトマネージャーカンファレンス2022』がオンライン形式で開催されました。
当エントリでは、ブレイクアウトセッション『プロダクトづくりに向き合うあなたへ 〜B2BSaaS PMの2年間で失敗した経験から鑑みるお作法の大切さ〜』の参加(視聴)レポートをお届けします。
目次
セッション概要
セッション概要は以下の通りです。
プロダクトづくりに向き合うあなたへ 〜B2BSaaS PMの2年間で失敗した経験から鑑みるお作法の大切さ〜
[登壇者]
・杉原 達也氏(クロスマート株式会社 / プロダクトマネージャー)
[セッション概要]
セールス出身で右も左もわからない状態でPMキャリアをスタートして2年。
累計で4サービスの立ち上げに関わる中で、自分のサービスの進め方や失敗とよかったことを棚卸ししてお伝えします。
主にPM初学者の人の悪戦苦闘の期間を可能な短くしてサービス創造に向き合えるようなコンテンツにします。
B2Bサービスはユーザーとの距離が近く、課題の明確化やユーザーインタビューをしやすい性質があります。
言葉だけの「顧客ファースト」にならないよう、具体的にどのような手法がPJT推進にとって有用だったかも振り返りつつお話します。
(※以上、公式サイトより引用)
セッションレポート
自己紹介
- PM歴2年、営業上がりのPM
- 会社概要
- クロスマートは食品流通領域のDXを推進するスタートアップ、創立5年目
食品流通の課題
- 卸売業者の受注は非常にアナログで大変
- 飲食店から受注 → 手入力 → 保管
- 手書きの内容は解読不能なものも
- 手書きの内容を見ながらPC入力、夜中遅くで掛かることも
- どのように解決するのか?
- 誰でも簡単に無料で使えるアプリ、サービスを提供
- 利用店舗数:サービスリリースから約3年で30,000店舗が利用
- 食品卸売業者:拡大余地はまだまだある
- 今後の展望:受発注の周辺領域にある様々な問題を解決
- 組織の課題:Bizチーム15名、プロダクトチーム16名程の組織
想定するセッション対象者
- プロダクトマネージャをこれから目指す&なって間もない方
- 他社の失敗談を聞いて自分の糧にしたい方
- プロダクトマネジメントをよりよくしたいと思う方
過去の失敗
- 発表資料に掲載していないプロダクトが実は多数あった
- 失敗は大きく2つ
- プロダクトがリリースされず頓挫
- 色々思考錯誤したが経営判断でプロジェクトが中止に
- リリースされたが使われない状態
- リリースそのものが目標になってしまう
- 個社の強い要望ばかりを反映させてしまう
- 要因
- 経営の巻き込み不足
- リリースの目的化
- 個社要望の反映
現在どのようにしているか
- 結論から先に:
- 作るべきものを、手戻り少なくリリースすることを目指す
- 対応例
- 企画から役員を巻き込む
- 大事なものは最初に決める
- 譲れない条件をすり合わせて掲示、プロジェクトをモチベート
- 初期からBizと共同でプロジェクトを推進
- ユーザーフローを可視化し、複数社のペインを確認
- デザインプロトを有効活用したユーザーテスト
- 操作方法を教えるのでは無く、タスクを渡す形とする
- 「取引先に請求書を送りましょう。まず何からやりますか?」
- 並行して営業活動を実施、「顧客の購買決定要因」を探し続ける
- 顧客のフィードバック・契約を先取り。
- モデルケース
- 2022年10月末にリリースした請求書サービスをモデルケースに
結果どうなったか
- リリース1週目で数社からご契約
- 必要最低限の運用に絞った機能でMVPリリース
- ただし顧客の本格運用はこれから...!
最後に
- とにかく機能はシンプルに。作らなくても課題解決出来るのであればそれが一番
- だいたい同じようなことで皆悩んで来ている。社内外の人にうまく頼ろう(PMは親切な人が多い)
- オーナーシップは持っているべき。でも全てのタスクを自分でやる必要はない
まとめ
という訳で、プロダクトマネージャーカンファレンス2022のセッション『プロダクトづくりに向き合うあなたへ 〜B2BSaaS PMの2年間で失敗した経験から鑑みるお作法の大切さ〜』の視聴レポートでした。